Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

「らーめん」四方山話(2015/01/22) 

Regionという鹿児島県内向けの情報誌が日経新聞の朝刊とともに配達されてきた。今月の特集は「鹿児島ラーメン道」というものであるが、県内にはなんと700軒を超えるラーメン店があるそうだ。私は昔から「ラーメン大好き人間」であるが、最近は健康も考えて食べる回数を少し減らしている。ラーメンと一口で言ってもそれぞれの好みがあり、「ここの店のラーメンは美味しい」というのも、人それぞれである。昨日もPET検診に来られた鹿銀の行員と「ラーメン談義」になったが、すぐに話が盛り上がってしまう。
 そんなわけで、私の独断と偏見による「私のラーメン遍歴」を綴りたい。
 まず、学生時代によく食べた店は、山之口町の「のり一」である。当時、天文館の千日町の「ルビー」という呉服店の子どもたちの家庭教師を長いことしていたので、その途中で立ち寄っていた。当時、50円という安さで、あっさりして美味しかった。店員さんには障害を持っている人も多く、手話で会話している風景をよく目にしていた。
 住まいが中町にあったころは、山形屋の近くの「鷹ラーメン」や「ふくまん」に通った。「鷹」は大根ときゅうりの漬物の一夜漬けが美味しく気に入っていたが、先日久しぶりにでかけたら、他の多くの店と同様に小さな小鉢に3キレほど載っているだけでがっかりした。「ふくまん」は西本願寺の脇にあったが、現在は鹿児島銀行のそばに移っている。実はこの店の開店は甲南高校のある上之園町で、家内は高校の時に食べたことがあるそうである。息子はこの店を気に入っていて、大学のころは帰鹿するたびに「ふくまんに連れて行って」とせがんでいた。先日、鹿児島銀行の行員のPET結果説明の時に、この「ふくまん」のことが話題になった。「私もよく行くんですが、昼食時間にはいつも行列ができるんですよ」ということ。このRegionでも冒頭に取り上げられているが、先代夫婦、その娘、息子である二代目店主で構成されており、家庭的な雰囲気が漂うのはそのためだろうか。
 そして住まいが現在の城山町に移ってからは、照国神社前交差点に店を構える「三平らーめん」に行くことが多い。ここは元祖黒味噌ラーメンを看板にしているが、私は普通の豚骨スープ味が好きである。
 南九州病院時代は病院への入り口の10号線沿いにある札幌ラーメン「時計台」を、時々利用していた。
 また天文館に出かけた時には「くろいわ」ラーメンや、「和田屋」で食べていたが、天文館の和田屋は潰れてしまった。そういえば「くろいわ」は、兄が学生時代に家庭教師をしていたことがあった。
 「くろいわ」の近くに、県外客にはよく知られた「こむらさき」があるが、私はあまり好みでもなく、また値段も高いので利用することは少ない。
 県外からのお客さんを案内するのは、与次郎ヶ浜にある「ざぼん」ラーメンである。昨年末の鹿児島ラーメンランキングで首位に選ばれていたが、具の野菜なども豊富で気に入っている。鹿児島空港近くにある支店の「スカイロード溝辺店」にも何度か行ったことがある。
 先日、「ラーメン小金太」の店主と親父さんが揃ってPETの検診を受けられた。巷では有名な店お一つであるが、「実はまだ一度も食べたことがないのですが」と白状したら、「それは真面目だということでしょう。私の店は、天文館で飲んで帰るときに利用してくれる人の多い店ですから」と言われた。こう書いてくると、PETの結果説明は「ラーメン」の情報交換のように思える。
 最後に当院「そら」のラーメンはしょうゆ味であるが、野菜も多くヘルシーで、それなりに美味しいと思う。