東京ステーションギャラリー(2015/01/08)
東京駅開業100周年を記念したIC乗車券「Suica(スイカ)」の販売が、予想以上の人出のために中止されたという。先日紹介した「釣銭取り忘れ事件」でも「先着30人限定」という文字に踊らされ人がいたが、今回も「限定1万5000枚」といううたい文句に引きずられて客が殺到したのだと思う。
私は12月19日、日本病院会の医療事故対策委員会(場所は東京駅の八重洲口近くの貸会議室)に出席するために上京した。予定していた飛行機では羽田空港に到着してから2時間ほど時間の余裕があるので、どこか美術館にでも行こうかと思って調べてみた。思いがけず山種美術館で、私の大好きな東山魁夷展が開催されている。ところがこの日、委員会に出席予定の7人の先生方にと「南風病院60周年記念の焼酎の小瓶」と、鹿児島空港で「げたんは」(南海堂)(昔から鹿児島に伝わる素朴な郷土菓子です。この名は下駄の歯の意味で、もともとの格好が似ているところからこの名が付いたと云われます)を買ってしまったのでバッグが重くなり、長距離の移動はまずいと判断して「東京ステーションギャラリー」をのぞいてみようと思い立った。12月13日のNHK-BSで「あなたの知らない東京駅~オトナの社会見学~」というバライティー番組を観ていたからである。
このギャラリーは、東京駅構内の丸の内駅舎内のあの有名なドーム内にあった。重たい荷物を受付で預けて900円の入場料を払い、エレベーターで3階まで昇る。もらった「東京駅100年の記憶」と題する案内パンフレットには、「近代建築史や絵画、写真、文学など、さまざまな視点からこの一世紀にわたる東京駅の記憶に光を当て、その文化的な意義を再検証しようとするものです」と書かれている。
まずは丸の内駅舎を設計した明治建築界の偉才、辰野金吾の弟子たちが辰野に贈った1枚の絵画と、洋画家の松岡寿が描いた辰野の肖像画や辰野が欧州留学の途中で残したスケッチブックなども展示されている。テレビ番組でも「東京駅から消えた動物」として紹介されていたが、有名な東京駅ドームは8角形なので、天井に飾られた動物は十二支のうちの8つで、4つの干支がなかった。その謎はミステリーと言われてきたが、なんとその鍵は東京から離れた佐賀県の武雄温泉にあることがわかった。ここには辰野が設計した武雄温泉桜門という竜宮城を思わせるデザインの建築があり、桜門の2階の天井にある通気口をかねた開口部に東京駅にはない4つの干支が描かれていたのである。設計した時期が同じ頃だったので、郷土愛の強かった辰野が遊び心でやったのではないかと推察されている。
ついでに先のNHKの番組で面白く感じた個所を紹介する。
外国人に奇異に感じられるのは、東京駅の駅弁の多さ、なんと全国各地の駅弁が270種類もあるとか。またトイレがきれいなのに驚かれるそうだが、30分に一回、清掃しているそうである。確かに最近の駅のトイレは、どこもきれいになっている。
全国各地の鉄道の起点は東京駅にあり、各線には0キロポストという標識があり、それらの標識を直線で伸ばした場所に東京駅の駅長室があるということである。今まで気づかなかったが、0キロポストにもそれぞれの特徴がある。
また各線(たとえば山手線や中央線)の発車メロディーの違いにも、今まで注目したことはなかった。
運転手が毎日の業務に欠かせない三つのアイテムとは?というクイズがあったが、正確に時を刻む鉄道時計とダイヤの変更などが瞬時にわかるタブレット端末はよくわかるが、もう一つが下痢止めだという。なるほど、運転中に催したらたまったものではない。
鉄道の歴史は日本の近代史でもあり、「ああ、上野駅」でもわかるように、ノスタルジアの感じられる場所だった。
私は12月19日、日本病院会の医療事故対策委員会(場所は東京駅の八重洲口近くの貸会議室)に出席するために上京した。予定していた飛行機では羽田空港に到着してから2時間ほど時間の余裕があるので、どこか美術館にでも行こうかと思って調べてみた。思いがけず山種美術館で、私の大好きな東山魁夷展が開催されている。ところがこの日、委員会に出席予定の7人の先生方にと「南風病院60周年記念の焼酎の小瓶」と、鹿児島空港で「げたんは」(南海堂)(昔から鹿児島に伝わる素朴な郷土菓子です。この名は下駄の歯の意味で、もともとの格好が似ているところからこの名が付いたと云われます)を買ってしまったのでバッグが重くなり、長距離の移動はまずいと判断して「東京ステーションギャラリー」をのぞいてみようと思い立った。12月13日のNHK-BSで「あなたの知らない東京駅~オトナの社会見学~」というバライティー番組を観ていたからである。
このギャラリーは、東京駅構内の丸の内駅舎内のあの有名なドーム内にあった。重たい荷物を受付で預けて900円の入場料を払い、エレベーターで3階まで昇る。もらった「東京駅100年の記憶」と題する案内パンフレットには、「近代建築史や絵画、写真、文学など、さまざまな視点からこの一世紀にわたる東京駅の記憶に光を当て、その文化的な意義を再検証しようとするものです」と書かれている。
まずは丸の内駅舎を設計した明治建築界の偉才、辰野金吾の弟子たちが辰野に贈った1枚の絵画と、洋画家の松岡寿が描いた辰野の肖像画や辰野が欧州留学の途中で残したスケッチブックなども展示されている。テレビ番組でも「東京駅から消えた動物」として紹介されていたが、有名な東京駅ドームは8角形なので、天井に飾られた動物は十二支のうちの8つで、4つの干支がなかった。その謎はミステリーと言われてきたが、なんとその鍵は東京から離れた佐賀県の武雄温泉にあることがわかった。ここには辰野が設計した武雄温泉桜門という竜宮城を思わせるデザインの建築があり、桜門の2階の天井にある通気口をかねた開口部に東京駅にはない4つの干支が描かれていたのである。設計した時期が同じ頃だったので、郷土愛の強かった辰野が遊び心でやったのではないかと推察されている。
ついでに先のNHKの番組で面白く感じた個所を紹介する。
外国人に奇異に感じられるのは、東京駅の駅弁の多さ、なんと全国各地の駅弁が270種類もあるとか。またトイレがきれいなのに驚かれるそうだが、30分に一回、清掃しているそうである。確かに最近の駅のトイレは、どこもきれいになっている。
全国各地の鉄道の起点は東京駅にあり、各線には0キロポストという標識があり、それらの標識を直線で伸ばした場所に東京駅の駅長室があるということである。今まで気づかなかったが、0キロポストにもそれぞれの特徴がある。
また各線(たとえば山手線や中央線)の発車メロディーの違いにも、今まで注目したことはなかった。
運転手が毎日の業務に欠かせない三つのアイテムとは?というクイズがあったが、正確に時を刻む鉄道時計とダイヤの変更などが瞬時にわかるタブレット端末はよくわかるが、もう一つが下痢止めだという。なるほど、運転中に催したらたまったものではない。
鉄道の歴史は日本の近代史でもあり、「ああ、上野駅」でもわかるように、ノスタルジアの感じられる場所だった。
