Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

月刊基金(2015/02/26) 

月刊基金(社会保険診療報酬支払基金の全国機関誌)2月号の「医療サービスの向上を求めて」というコーナーに、南風病院が取り上げられていた。審査委員の机の上にも一冊ずつ置かれていたので、隣の机の大勝先生から「載っていましたね」と声をかけられた。
 そのタイトルは「自分の家族を入院させたいと思える病院を目指して」となっており、4ページにわたる取材記事である。現在、鹿児島県の支払基金の審査委員長が当院の末永副院長であり、また6人ほどの先生方が委員として毎月の審査業務にあたっていることもあって、当院が選ばれたのかも知れない。ところで「支払基金」という名称は耳慣れない人が多いかと思うが、国民医療保険制度の一つで、医療機関から提出されたレセプトを点検し、医療費が適正に使われているかを審査する仕組みである。
 さてこの記事であるが、2か月ほど前に東京の本部から3人ほどの編集者が訪れ、私と末永副院長、そして地域医療連携室のメンバーがインタビューに答えた。そのうちのお一人は、生まれが鹿児島で高校まで鹿児島に住んでいたので、当時から南風病院はよく知っているということだった。
 ところで、どのような経緯でこのタイトルになったか私はよく承知していないが、私たちの目指す医療の方向であることは確かである。自分の家族が病気になったときに、自分の勤めている病院で治療を受けたくないと思うのは悲しいことである。やはり自分の病院を信頼し誇りを持って仕事がしたいし、そして自分の病院の先生方に治療をゆだねたいと思うのが当り前である。
 ただ視点が変わることを承知しながらあえて言うなら、自分がいざ入院するとなると、自分の病院だとスタッフをよく知っているだけに恥ずかしさや「わがままが言えない」などの理由で、ちょっと敬遠してみたくなるのではないかと思う。自分が病気になったら、全く知らない病院に入院して治療した方が「ゆっくりできそうだ」と思うのも事実である。
 最近、病院の外来で、学生時代に授業を受けた教授やお世話になった先生方にお会いすることが多い。話をしてみると、南風病院には優れた専門家が揃っているので、ここで治療したいということのようだ。有り難いという思いでうれしくなる。
 病院の評価は総合力であり、フロントのサービスの良し悪しに始まり、入院したら看護師や看護助手などあらゆるメンバーの評価がそのまま病院の評価となる。
 ところで取材記事の内容は、概ね次のようなものである。
 「病院をご紹介ください」のコーナーでは、病院の特徴に始まり、教育研修の充実、南風ファミリーとなっており、「地域医療連携」のコーナーでは、地域医療連携における南風病院の役割、周辺の医療機関との連携の具体例、地域とのWebを利用した連携となっており、「ICT化による効果」のコーナーでは、電子カルテの導入、医療従事者の業務効率化で、最後が今後の展望という順である。
 現在の病院の状況を正確に網羅するものになっているが、ちょっとPRし過ぎかもしれないと恐れている。