Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

ウオッチバンドカレンダー(2015/03/30) 

メーカー(主に薬品会社)の提供してくれるグッヅにはいろいろな物があるが、この「ウオッチバンドカレンダー」は私が最も重宝しているものである。腕時計のバンドに付けるものだが、暦代わりになる便利な代物である。
 グッヅの提供に関して国立病院の時代には一時期規則が厳しくなって、ボールペンやカレンダーをもらうことも禁じられていたこともあった。買えば済むことだが、それまでは何気なくもらっていたので、不自由したものである。ただ手帳は一昔前には何冊も手に入ったものだが、最近では自分で文房具屋さんで買うことが多くなっている。
 さてこの「ウオッチバンドカレンダー」はずいぶん前から毎月、大日本住友製薬が提供してくれていた。カレンダーと共に、ここ数年は論語についての講釈もつけられていて楽しく読んでいた。ところがこの形でのカレンダーの配布は、今年の3月で終わるという。経費の節減なのか、何か他に理由があってのことだろうか。それでもさすがにきめ細やかな大日本住友製薬のこと、2017年の3月までのカレンダーは24個まとめて提供してくれている。
 大日本住友製薬がまだ大日本製薬と呼ばれていた時代のことであるが、私は1980年からアメリカに留学していた3年間、この会社から毎月「文芸春秋」を送ってもらっていた。後で聞くと、これは私に対する個人的なサービスではなかったようで、留学生には申し込みがあると誰にでも配送してくれていたようであある。当時はまだ今のようなグローバルな時代ではなくインターネット環境もなかったので、異国の地で毎月「文芸春秋」が読めるというのは大きな喜びで、毎月心待ちにしていて何物にも代えがたい贈り物だった。そんなわけで、この会社には今でも感謝している。
 ところでカレンダーと共に最後となった「3月の論語」は、「子、四を以って教う(おしう)。文、行、忠、信」というものである(安岡定子著、幻冬舎)。
 文、行、忠、信とは、学問、実行、誠実さ、信頼である。この4つの実践は社会で生きていくうえでの基本であるというものだが、孔子の眼は的確でなるほどだと納得する。向学心を以ってよく学び、学んだことは実践し、常に誠実な態度で物事に真正面から対峙していくと、相手からも自然に信頼をかち得ることができるということだろうか。