Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

ご縁と別れ(2015/03/31) 

3月は区切りと別離の季節です。
 この季節になるといつも思い出す言葉に「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず」というものがあります。その意味するところは「毎年毎年花は同じように咲く。人の世が変化するのに対して,自然が変化しない」ことのたとえですが、私は後段の「人同じからず」に力点を置いて考えます。
 当院でもこの3月、長い間(数十年間も)一生懸命頑張ってくれた職員が退職など、さまざまな理由で新天地を求めて旅立つ人もいます。まずは本当にご苦労様でした。心より感謝いたします。
 「ご縁」という言葉があります。ちょっと大げさな言い方を使えば、有史以来この地球という惑星に何十億人もの人が生活している中で、この期間、一緒に仕事をすることができたということは、かけがえのない「ご縁」をいただいたことになります。
 南風病院もみなさんが一生懸命に心を一つにして頑張ってくれたおかげで、今年度も大きな事故もなく、また経営的にも順調だったといえます。
 また一人一人がそれぞれの職場で、生き甲斐を持って楽しく仕事に励んでくれたことも嬉しい限りです。私たちの一生は「自分探し」のようなものです。与えられた場所で、さまざまな厳しい現実と向き合いながら、一つ一つハードルを乗り越えていく、そのハードルを越えることで新しい自分を見つけることができるし、質的にも一歩高いところの自分に出会うことができます。
 いつもありきたりの贈る言葉になりますが、「至る所、青山あり」、そして「郷に入りては郷に従え」という言葉です。 新しい職場、環境には、また当院とは異なる新鮮さや楽しさも待っています。新しい気持ちで、自らに与えられた仕事に真正面から取り組んで欲しいと思います。そしてまたご縁がありましたら一緒に仕事をしたいものです。
 退職される方々は、まだまだ仕事の第一線から退くには早い年です。新たな仕事、趣味、ボランティア活動などに挑戦して欲しいと思います。人間は亡くなる日まで、挑戦の連続です。
 万感の感謝の気持ちを込めて、「さようなら、ありがとう、そしてお元気で」。
 ≪付録≫
 (なお平成20年の3月末日に南九州病院時代に書いたものに、次のようなくだりがありました。松田先生、堀之口先生とは再びご縁を頂いて、一緒に仕事をする機会を得ています。)。
 松田先生には、古い手術室から現在の手術室が新築されるにあたって、設計の段階から関与していただいた。また当初は一人で300件近くの麻酔をこなしていたわけで、不平一ついわれず淡々と仕事されたのは先生ならではのことだと思っている。大きな事故もなく手術ができたのも、先生の力による部分が大きい。また救急救命士の資格の取得にもお世話いただいた。
 堀之口先生は、大阪の国立循環器病センターから赴任していただいたが、松田先生との息の合ったコンビで、手術棟のスムースな運営に寄与していただいた。また機能評価の受審の時には図書の整理をお願いしたが、面倒な仕事をそつなくこなしてくれて感謝している。