Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

日経ヘルスケア(2015/03/20) 

先日の「地域医療連携会」の席上でも、「南風病院のデータを生かす取り組みが、『日経ヘルスケア』に出ていましたね」という言葉を、何人もの先生方から投げかけられた。二月ほど前に、才媛を絵に描いたように敏腕記者が取材に訪れたことをこのランでも紹介したことがあった。その時の記事が、2015年3月号の日経ヘルスケア特集、「データによる制御時代をどう乗り切る?」に、南風病院の取り組みが紹介されている。
 タイトルは「手術難易度意識しDPCⅡ群病院へランクアップ、今後も高度急性期病院にふさわしい病院機能を目指す」というものである。
 まず、私の「2013年5月にこの病院の院長に就任してとにかく驚いたのは、データを病院全体の運営や経営に活用できるよう盛んに加工し、それを適宜事務方が出してくれることだった」に始まり、「市販ソフトで実績を毎月管理」という小見出しに続く。ここでは当院がDPCⅡ群の取得のために、医療支援課長の吉永拓真氏の「市販ソフトのAccessとExcelで、DPCⅡ群の要件とそのほか機能評価係数Ⅱの評価項目に関する毎月の実績データを自動的に算出するシステムを開発し、毎月モニタリングしている」ことを紹介している。また外来診療行為のパターン分析を行うシステムを開発し、逆紹介の推進につなげた成果も書かれている。
 次の小見出し「TQMチーム設置しデータ集約」では、「2014年に入り、同院のデータ活用は新たなステージに入った。各部署で管理しているデータを集約し、臨床現場が活用しやすい形に『見える化』を行う組織横断的なプロジェクトとして、チームを立ち上げたのだ」。その成果の一つとして、入院病床稼働収入シュミュレーターのシステムが紹介されている。そしてTQMチームの紹介があり(写真も)、紹介されている。江藤事務長の「高度なシステム開発となれば外部の業者に委託することも考えられるが、自前でシステムを作ってデータ解析した方が、現場の細やかなリクエストに応じられ、かつ分析結果に対する現場職員一人一人の意識が高まる」という言葉も加えられている。
 最後の小見出しは「データを生かして採血回数減を実現」という項では、斉藤氏が感染対策の認定看護師であることのメリットを生かして、院内ラウンド等で医師の必要とするデータを医療支援課の吉永氏らに提案し、データのやり取りの相談的な業務も行っていることも特筆することとして挙げている。
 最後は次のようにまとめてくれている。
 南風病院は高度急性期機能に磨きをかけることが地域で求められる役割と考えている。それゆえ、今後も各方面のデータを積極的に推し進めて、さらなる機能強化を図る方針だ。
 さまざまな媒体を利用したメディアへの発信も、時と場合と程度を考えなければならないが、重要の時代になってきている。いくら頑張っても、適切に情報発信しなければ、相手方に伝わらない。もちろん品の悪い、行き過ぎた露出は考えものであるので、節度を保ったものが要求される。今後とも、個人も病院も、その辺りはよくわきまえて「情報発信」していけたらと考えている。
日経ヘルスケア