祖父江逸郎先生(後)(2015/03/19)
健康の問題に限らないが、諸事万端、自分がその年になってはじめて判ることも多いものである。
私はまず先生の「健康法」についてお聞きしてみた。すると、私の考え方、私がかねて心がけていることと実によく似ており、同感する部分が多かった。そのため下記の部分では、多分に私流の勝手な解釈が混じっていることをお許し願いたい。
「人生、自分がその年になって初めてわかることは多いものです。まず自分の健康観(感)をしっかり持つことが大切です。例えば朝起きた時に、今日は健康であるという爽快感を持てる日は少ないのではないでしょうか。できるだけそのような日が多くなるように心がけています。家にいる時には6階の屋上ガーデンで、毎日短い時間でも体を動かす(体操)ことにしています。健康法としてはまずは続けることが大切で、続けていると習慣になって苦にならなくなります。そして毎日同じ動きをやっていると、小さな体の異変に気付くことができます」。
「先生は、ほとんど体型が変わらないようにお見受けするのですが」と尋ねると、「私は若い時と体重はほとんど変わりません。何でもそうですが、大きくぶれないことが大切です。また無理なことはしないようにしています。年をとると、安全第一です。骨折でなくとも、ちょっとした捻挫から寝たきりになって命取りになることもあるのです。そして体調をよく保つには、バランスが大事です。運動も、食事も相互のバランスをよくすることが大切です」。そして「年をとると、肺炎になりやすくなります。よく誤嚥性肺炎といわれますが、本質は逆流性肺炎です。食道からの逆流です。赤ちゃんはよくゲップをしますが、理にかなっているのです。その肺炎の予防には口腔ケアが大切であり、私は寝る前にも、うがいを欠かしません。咽喉部には雑菌がたくさんいますので、除去してから休むことにしています」
「今の日本人は、薬を飲みすぎます。急性期疾患には西洋医学は効果的ですが、慢性病では東洋医学的な考え方も大事です。人間の自然治癒力をもっと有効に使うべきです」。
そして私が講演で触れた「技能はそのうちに修得できるが、その基本となる性格の真面目さが大切であると思いますが」と話を向けると、「日本の敗戦後の復興、東日本大震災からの復興ができたのも、日本人の勤勉さ、真面目さがあったからです。日本海軍のモットーはスマートさでした。その意味するところは、迅速で正確というものです。この二つを同時にやり遂げることは難しいことですが、そこが大事なポイントなのです」。
先生のお話を聞いていると、権藤恭之さんの「百寿者のメッセージ」につながるものを感じた。
無理をしない、何事も自然に任せる「無為自然」の人生観を持つ、できなくなるのを嘆くのではなく、できなくなるのは自然なこととして受け止めて、できることを楽しむことで、喪失の中で自分らしさを失わずに生きていく。
私はまず先生の「健康法」についてお聞きしてみた。すると、私の考え方、私がかねて心がけていることと実によく似ており、同感する部分が多かった。そのため下記の部分では、多分に私流の勝手な解釈が混じっていることをお許し願いたい。
「人生、自分がその年になって初めてわかることは多いものです。まず自分の健康観(感)をしっかり持つことが大切です。例えば朝起きた時に、今日は健康であるという爽快感を持てる日は少ないのではないでしょうか。できるだけそのような日が多くなるように心がけています。家にいる時には6階の屋上ガーデンで、毎日短い時間でも体を動かす(体操)ことにしています。健康法としてはまずは続けることが大切で、続けていると習慣になって苦にならなくなります。そして毎日同じ動きをやっていると、小さな体の異変に気付くことができます」。
「先生は、ほとんど体型が変わらないようにお見受けするのですが」と尋ねると、「私は若い時と体重はほとんど変わりません。何でもそうですが、大きくぶれないことが大切です。また無理なことはしないようにしています。年をとると、安全第一です。骨折でなくとも、ちょっとした捻挫から寝たきりになって命取りになることもあるのです。そして体調をよく保つには、バランスが大事です。運動も、食事も相互のバランスをよくすることが大切です」。そして「年をとると、肺炎になりやすくなります。よく誤嚥性肺炎といわれますが、本質は逆流性肺炎です。食道からの逆流です。赤ちゃんはよくゲップをしますが、理にかなっているのです。その肺炎の予防には口腔ケアが大切であり、私は寝る前にも、うがいを欠かしません。咽喉部には雑菌がたくさんいますので、除去してから休むことにしています」
「今の日本人は、薬を飲みすぎます。急性期疾患には西洋医学は効果的ですが、慢性病では東洋医学的な考え方も大事です。人間の自然治癒力をもっと有効に使うべきです」。
そして私が講演で触れた「技能はそのうちに修得できるが、その基本となる性格の真面目さが大切であると思いますが」と話を向けると、「日本の敗戦後の復興、東日本大震災からの復興ができたのも、日本人の勤勉さ、真面目さがあったからです。日本海軍のモットーはスマートさでした。その意味するところは、迅速で正確というものです。この二つを同時にやり遂げることは難しいことですが、そこが大事なポイントなのです」。
先生のお話を聞いていると、権藤恭之さんの「百寿者のメッセージ」につながるものを感じた。
無理をしない、何事も自然に任せる「無為自然」の人生観を持つ、できなくなるのを嘆くのではなく、できなくなるのは自然なこととして受け止めて、できることを楽しむことで、喪失の中で自分らしさを失わずに生きていく。
