百万本のバラ(2015/04/21)
「薔薇」というと、「ベルサイユのバラ」というイメージが強くて、華やかで、そして「愛」と「美」の花言葉につながる。
日高君の歌にも薔薇を詠ったものも幾つかある。外見的にはストイックな療養生活を送っているように見受けられたが、内面では熱い恋心(マグマ)がたぎっていたものと思われる。
次のような歌もある。
瓶に咲く薄桃色の薔薇の花 若き乙女の素肌思ほゆ
さて薔薇の歌でまず思いつくのが「百万本のバラ」である。私も加藤登紀子のこの歌を車の中でよく聴いている。
この歌はラトビアの作曲家に、ロシアの作詞家がグルジアの絵描きをモデルにして詩を付けたものだという。
グルジアは北をロシア、南をアゼルバイジャン、アルメニア、西をトルコと黒海に面していて旧ソ連邦から1991年4月に独立した。首都はトビリシで、赤いバラ、ワインが特産と記されている。最近の話になるが、来日中のグルジア大統領がロシア語に由来する現在の同国の日本語での国名表記の「グルジア」を、英語の呼称「ジョージア」に変えるように求めたという。グルジアは領土の一部を巡りロシアと対立しており、ロシア語に基づく呼称の変更を、各国に働きかけている。
さてグルジアの画家ニコ・ピロスマニ(1862~1918)は、グルジアの農村の風景やそこに暮らす人たちを好んで描いたという。グルジア地方で、1日の糧、1日の酒のために、居酒屋やレストランの壁に絵を描いて暮らす画家だった彼は、ある日、その地にやってきた画家の目にとまり、中央画壇へ紹介されるが、モスクワでは彼に対して冷淡で異端視された。深く傷つき故郷グルジアに帰り絵を描き続けるが、生前はその才能を世に認められることもなく、貧困のなかで生き、孤独と流浪のうちに、トビリシで56年の生涯を終えたという。
ピロスマニが描いたActress Margaritaという絵のマルガリータは、フランス人の踊り子で、グルジアに1905年に来てピルスマニに会った。ピロスマニは彼女の美しさに魅され、彼女に文字通り”花の海”を贈ったという。「百万本のバラ」で歌われている女優は、このマルガリータであるのだろうか。
小さな家とキャンバス 他には何もない 貧しい絵かきが 女優に恋をした 大好きなあの人に バラの花をあげたい ある日街中の バラを買いました 百万本のバラの花を あなたにあなたにあなたにあげる 窓から窓から見える広場を 真っ赤なバラでうめつくして
ある朝彼女は 真っ赤なバラの海をみて どこかのお金持ちが ふざけたのだとおもった ちいさな家とキャンバス 全てを売ってバラの花 買った貧しい絵かきは 窓のしたで彼女を見てた 百万本のバラの花を あなたはあなたはあなたは見てる 窓から窓から見える広場は 真っ赤な真っ赤なバラの海 出会いはそれで終り 女優は別の街へ 真っ赤なバラの海は はなやかな彼女の人生 貧しい絵かきは 孤独な日々を送った けれどバラの思い出は 心にきえなかった 百万本のバラの花を あなたにあなたにあなたにあげる 窓から窓から見える広場を 真っ赤なバラでうめつくして
百万本のバラの花を あなたにあなたにあなたにあげる 窓から窓から見える広場を
(訳詞 加藤登紀子)
日高君の歌にも薔薇を詠ったものも幾つかある。外見的にはストイックな療養生活を送っているように見受けられたが、内面では熱い恋心(マグマ)がたぎっていたものと思われる。
次のような歌もある。
瓶に咲く薄桃色の薔薇の花 若き乙女の素肌思ほゆ
さて薔薇の歌でまず思いつくのが「百万本のバラ」である。私も加藤登紀子のこの歌を車の中でよく聴いている。
この歌はラトビアの作曲家に、ロシアの作詞家がグルジアの絵描きをモデルにして詩を付けたものだという。
グルジアは北をロシア、南をアゼルバイジャン、アルメニア、西をトルコと黒海に面していて旧ソ連邦から1991年4月に独立した。首都はトビリシで、赤いバラ、ワインが特産と記されている。最近の話になるが、来日中のグルジア大統領がロシア語に由来する現在の同国の日本語での国名表記の「グルジア」を、英語の呼称「ジョージア」に変えるように求めたという。グルジアは領土の一部を巡りロシアと対立しており、ロシア語に基づく呼称の変更を、各国に働きかけている。
さてグルジアの画家ニコ・ピロスマニ(1862~1918)は、グルジアの農村の風景やそこに暮らす人たちを好んで描いたという。グルジア地方で、1日の糧、1日の酒のために、居酒屋やレストランの壁に絵を描いて暮らす画家だった彼は、ある日、その地にやってきた画家の目にとまり、中央画壇へ紹介されるが、モスクワでは彼に対して冷淡で異端視された。深く傷つき故郷グルジアに帰り絵を描き続けるが、生前はその才能を世に認められることもなく、貧困のなかで生き、孤独と流浪のうちに、トビリシで56年の生涯を終えたという。
ピロスマニが描いたActress Margaritaという絵のマルガリータは、フランス人の踊り子で、グルジアに1905年に来てピルスマニに会った。ピロスマニは彼女の美しさに魅され、彼女に文字通り”花の海”を贈ったという。「百万本のバラ」で歌われている女優は、このマルガリータであるのだろうか。
小さな家とキャンバス 他には何もない 貧しい絵かきが 女優に恋をした 大好きなあの人に バラの花をあげたい ある日街中の バラを買いました 百万本のバラの花を あなたにあなたにあなたにあげる 窓から窓から見える広場を 真っ赤なバラでうめつくして
ある朝彼女は 真っ赤なバラの海をみて どこかのお金持ちが ふざけたのだとおもった ちいさな家とキャンバス 全てを売ってバラの花 買った貧しい絵かきは 窓のしたで彼女を見てた 百万本のバラの花を あなたはあなたはあなたは見てる 窓から窓から見える広場は 真っ赤な真っ赤なバラの海 出会いはそれで終り 女優は別の街へ 真っ赤なバラの海は はなやかな彼女の人生 貧しい絵かきは 孤独な日々を送った けれどバラの思い出は 心にきえなかった 百万本のバラの花を あなたにあなたにあなたにあげる 窓から窓から見える広場を 真っ赤なバラでうめつくして
百万本のバラの花を あなたにあなたにあなたにあげる 窓から窓から見える広場を
(訳詞 加藤登紀子)
