Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

もう一度、会いたくなる人(2015/05/28) 

人生には「もう一度会いたくなる人」もいれば、逆に「二度と会いたくない人」もいる。医師には応召義務があり、求められれば治療を拒否できないことは当然の理である。だからといって、患者や家族が理不尽な要求を繰り返し、お願いにも耳を傾けず、そのため職員が精神的にも肉体的にも疲労困憊していく状況を見るとき、管理者としては職員を護るために「当院ではどうしても要求に沿いかねるので、満足の得られそうな医療機関を選んでください」と要望することはやむを得ない判断だと考えるのだがどうだろうか。。
 PHP4月号の特集は「もう一度、会いたくなる人」である。私も来し方を振り返るとき、もう一度会いたい人が何人か思い浮かぶ。その中にはあの世に逝かれた人も多い。
 ただこの特集の趣旨とはちょっと違うと思うが、昔テレビの番組で会いたい人を探して「涙の対面」という企画もあった。若い頃に、ほのかに思いを寄せていた女性(ひと)は今頃どうしているかなと思ったりする。
 さてその特集の、専門家(プロマナー講師の三上ナナエさん)からのアドバイス、「また会いたいと思われる5つの気遣い」を紹介したい。
 まず気遣いは「使」ではなくて「遺」という漢字であり、「ちょっとしたさりげないこと」である。大切なことは相手の気持ちを想像し心情に寄り添うこと、相手をよく理解し何を求めているか考えることだという。
 それでは相手から「また会いたいと思われる」5つの気遣いとは何だろうか。
 一、  具体的な感想を伝えてみる
 人間というものは「私という人間に興味を持ってくれる人」、「自分を特別扱いにしてくれる人」、「自分を大切に思ってくれる人」を自然と求める。いい人とは、じぶんにとっていい人なのである。そこで例えば講演の後に「~の部分が印象的でした」とか「~という言葉に共感しました」と言うような声をかけていただくと、よりうれしくなる。
 二、  相手が話したいことを質問する
 会話のなかで、相手が聞いて欲しそうな内容、話をしたそうなことを見つけて質問する。確かに話題が共通すると、話しも楽しくなる。また会って話したいと思う。
 三、  最後まで話を聞く
 相手の話はとりあえず、最後まで聞く。話の途中で、話を横取りしない。親切心から自分の経験を例に出したつもりでも相手はがっかりする。この変の間合いは難しい。特に時間が限られたりすると、勝手にまとめてみたくなる。特に医療現場の外来などでは、はしおって話をまとめるのは医師の技量である。
 四、  共感する
 相手の気持ちを受け止めること、すなわち「共感」すること。話を聞くときには相手の気持ちに焦点を当て、それをただ受け止め、そのまま言葉で返してあげる。講演などでも、会場の聴衆が頷いてくれたりすると、調子に乗りやすい。
 五、  別れ際こそ、笑顔を大切に
 会話中はもちろん、別れ際こそ笑顔に気を付けたい。忙しくて時間に追われていても、大切にしたい気遣いである。