Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

オリーブで再会(前)(2015/05/07) 

4月21日、大門駅の近くの労働委員会会館で「第38回難病対策員会」が開催された。難病法の「基本方針の検討について」の項目のうち、「難病に関する調査及び研究に関する事項」と「難病の患者に対する医療のための医薬品及び医療機器に関する研究開発の推進に関する事項」の検討で、特に争点のない議事だったので予定通り18時ちょうどに終えることができた。
 早速、今夜予定していた「昔の仲間たち」との語らいの場である麻布十番近くの「オリーブ」までタクシーを走らせた。本当は万歩計の歩数稼ぎのために歩きたいところだが、お土産の焼酎などが重かったのと、場所が不案内のためにタクシーに乗ったがこれは正解だったかもしれない。東京タワーを目印にしても歩いても迷っただろう。
 さて今夜の会、数年前に集まったときとほぼ同じメンバーに声をかけたら、私の出張の夜に集まってくれることになった。いつものように岡本さん(前国立筑波技術大学教授で、亡くなった敏秀君など南九州病院の筋ジス患者を長いこと支援されてきた)が「にわか事務局」を引き受けてくれた。オリーブに着くと岡本さんは既に到着されておリ、薄さん(ノーマライゼーション編集者)、中島先生(慶応大学商学部教授)、鈴木さん(全日本病院出版会編集者)、戸島さん(劇団俳優)と三々五々に集まられたが、児玉先生(新星総合法律事務所)がまだである。定刻の18時30分に乾杯の予行練習など行いながら歓談しているうちに、児玉先生も到着された。そしてお開きとなった21時まで2時間半ほど、小野夫妻によるヘルシーな美味しい料理の数々に舌鼓をうちながら、尽きることのない「高尚な」会話を楽しんだ。
 岡本さんは大学を定年後、特定非営利活動法人「風の子会」の副会長をされており、相変わらずボランティア活動に忙しい。6月には愛用の自転車(40数年前の)で、念願だった沖縄を回る計画だという。
 まず「○○の経済学シリーズ」を何冊も書いておられて、大相撲の八百長問題の時には改革委員会のメンバーの一人として正論を吐かれていた中島先生が口火を開いた。また直近のEテレ又吉直樹の「オイコノミア」に出演され、得意の「オバさんの経済学」でウンチクを披露されていた。
 「最近、高校野球に興味を持っています」と、のっけから意外なことを言われる。「野球は、青少年のスポーツとしては不適切だと思います。総合的な発育期の体力づくりという視点から考えますと、野球ではバッテリー以外の選手はほとんど試合中は動かないで済むスポーツです。たまにボールが来て突進するので、肉離れを起こしたりするのです」と言われる。中島先生の視点はいつも変っていて、それでいて人を納得させるものがある。確かに野球は、練習となるとノックの時などグランドの大半を占めてしまうが、かかわりのない選手は退屈そうに立っているだけである。非効率、このうえない。
 「野球の練習ではピッチャーは特別扱いができるのです。だから東大や京大などからプロ野球に入団した選手は、ほとんどピッチャーなのです。中日に福谷浩司というピッチャーがおりますが、彼は愛知県の生まれで文武両道を目標とする本人の意思で、地元進学校の愛知県立横須賀高校から慶応義塾大学理工学部に進学しました。大学進学後は、授業や実験が忙しいなか、量より質の練習で頭角を現しました。2012年にドラフト1位で中日ドラゴンズに入団しています。(昨日の阪神戦ではおさえに失敗していた)。そして学部の優秀者に与えられる「藤原賞」も受賞し、慶大野球部の江藤監督は「野球人というより学者。学者が野球をやっているようだった」と振り返ったということです。これは彼がピッチャーだったからできたのです」。