与論島での難病相談(4)(2015/06/15)
奥さんから「何か食べたいようですけど、いけないでしょうか」ということをあらかじめ聞いていたので、「私のよく知っていた大分の患者さんでしたが、○山さん同じように気管切開して呼吸器を付けていました。宴会に出た時など、ビールが好きで、胃瘻から流し込んでいましたよ。口から飲むより効きが早いと笑っていましたが。○山さんも、病院の許可をもらったら、ビールを飲むこともできるのですよ」と言った途端、笑顔が出て顔色が変わった。「主人は飲むことが大好きなんですよ」と奥さんが相づちを打たれる。「長期療養となると、少々のことには我慢したり、忍耐強さが必要になります。ただ人間はそれだけでは長続きしまえんので、目標をつくったり、何か仕事でもされたらどうですか。○山さんは幸いにも手の力は非常に強いので、状況が整ったら仕立ての仕事など続けられるのではないですか」と言うと、突然両手を上に挙げて万歳した。いかにもうれしそうだった。「そうしたら、私もスーツをお願いしようかな」と言うと、鉛筆で「100着作ります」と書かれた。何にもできないと思っていたのに、仕事の目標ができると、人の心はこれほどまでに変わるものかとびっくりした。一般病棟では環境整備が大変だとは思うので、療養病棟に移るなり、またボランティアでも活用できたらと思うことである。
帰り際、○山さんはベッドから起きあがり、私に手をさしのべて握手し、その後山口保健師の頭髪をいとおしそうに撫でていた。
夕方、保健センターで、今日お会いした婦あたりの患者さんのことも含めて「難病について」のミニレクチャーを行ったが、参加者は少なかったが熱心に耳を傾けてくれた。
その夜は炉端居酒屋「海将」で、与論町保健センターや徳洲会病院の人たちも参加して楽しい「懇親会」が開かれた。徳洲会病院のケアワーカー松井さんの話では、「今まで絶え間なくナースコールが鳴りっぱなしだったのに、今日の昼から夕方までほとんどコールがなくピタッと止んだそうです。看護詰め所では『どうしたのだろう』とびっくりしているということでした」という。
この席で、世に名高い「与論献捧」を初めて経験することができた。まず、保健センターの田畑所長が「与論献捧10ヶ条」の口上を述べられた。前文には「与論献捧はお客様に感謝し、健康の泉・明日への活力源としての与論の誠の心を献上して歓迎し、共に島の永遠の繁栄を祈願するものである」とある。そして第一条:与論献捧は、与論固有の献捧であり、与論島の象徴である。第二条:与論献捧は、全島民の真心を主賓に献上してから関係者全員に施行する。第三条:与論献捧は、適物適量を厳に一回だけ施行する。第四条:与論献捧は、公平に施行し何人たりともこれを断ることはできない。第五条:与論献捧施行者は、主賓等の適量を誤ってはならない。・・・と十条まで続く。
そのあと大皿に地元の黒糖焼酎(有泉)をなみなみと注いで、飲みほしたら次の人に代わっていく。飲む前には自己紹介や近況報告などすることも習わしのようである。
帰り際、○山さんはベッドから起きあがり、私に手をさしのべて握手し、その後山口保健師の頭髪をいとおしそうに撫でていた。
夕方、保健センターで、今日お会いした婦あたりの患者さんのことも含めて「難病について」のミニレクチャーを行ったが、参加者は少なかったが熱心に耳を傾けてくれた。
その夜は炉端居酒屋「海将」で、与論町保健センターや徳洲会病院の人たちも参加して楽しい「懇親会」が開かれた。徳洲会病院のケアワーカー松井さんの話では、「今まで絶え間なくナースコールが鳴りっぱなしだったのに、今日の昼から夕方までほとんどコールがなくピタッと止んだそうです。看護詰め所では『どうしたのだろう』とびっくりしているということでした」という。
この席で、世に名高い「与論献捧」を初めて経験することができた。まず、保健センターの田畑所長が「与論献捧10ヶ条」の口上を述べられた。前文には「与論献捧はお客様に感謝し、健康の泉・明日への活力源としての与論の誠の心を献上して歓迎し、共に島の永遠の繁栄を祈願するものである」とある。そして第一条:与論献捧は、与論固有の献捧であり、与論島の象徴である。第二条:与論献捧は、全島民の真心を主賓に献上してから関係者全員に施行する。第三条:与論献捧は、適物適量を厳に一回だけ施行する。第四条:与論献捧は、公平に施行し何人たりともこれを断ることはできない。第五条:与論献捧施行者は、主賓等の適量を誤ってはならない。・・・と十条まで続く。
そのあと大皿に地元の黒糖焼酎(有泉)をなみなみと注いで、飲みほしたら次の人に代わっていく。飲む前には自己紹介や近況報告などすることも習わしのようである。
