Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

TQM室からの報告(2015/07/30) 

7月の経営会議で、TQM室から2015年6月の報告が行われた。先日、厚労省の課長の視察時にも、吉永、藤田、斉藤の3人に、スライドも使いながら披露してもらった。課長からもその内容とレベルの高さを褒めてもらえた。
 ① 新入院患者数
 今年度の目標は月に700人、平均延べ患者数が一日280人と高い目標である。2013年6月からの2年間の推移を眺めると、新入院患者数は昨年の10月からほぼ毎月600人を超えている。この間、600人を切ったのが、昨年11月と5月の二月だけである。当面は650人をコンスタントに超えたい。ただ平均在院日数が短縮されているため、延べ患者数は2月の279人を最高に右肩下がりに低下している。いつも言うことだが、平均在院日数を短縮して延べ入院患者数を増やすには、更なる新入院患者数の獲得が必要となる。これがなかなか難しい。
 ② 救急患者数
 月に180件ほどを目標にしているが、こちらも昨年10月以降、増加してきている。一番多かったのは今年一月の222件、昨年12月と今年5月がともに178件だった。6月が155件と少なくて心配していたが、7月はまた160件を超えそうである。救急患者のうちかなりの比率で入院につながっているので、救急患者の増加は新入院患者数の増加にもつながるので有難い。
 ③ 手術件数(全麻件数)
 月間117~125件(年間1400~150件)を目標にしてきたが、6月は一月で175件と過去最高(外科、整形外科とも)を記録した。昨年同月より50件以上の増加である。
 ④ 手術/外保連指数
 手術件数、外保連指数合計とも2012年の指数を上回っている。DPCⅡ群の要件はⅠ群の大学病院が基準になるが、いずれの大学も底上げが予測されているので気は抜けない。昨年の10月から今年の9月までのデータが重要となるので、8月9月の後2か月間が勝負である。
 ⑤ 新入院患者数vs退院患者数vs救急車うち入院数vs看護必要度
 6月は新入院患者数が先月より50人以上増え、「救急車うち入院数」は減ったにもかかわらず、「看護必要度」は微増している。外来や紹介で、入院につながる患者の必要度が高くなっていることが判る。
 ⑥ 新入院患者数vs在院患者延べ数vs平均在院日数
 6月の平均在院日数は、退院支援の効果で2日短縮され、過去最短の11.9日となっている。その影響で稼働率が下がり、在院患者延べ数も減少している。理想的には新入院患者数を伸ばしながら平均在院日数を短縮し、かつ稼働率を上げられたら最高である。
 ⑦ 期間Ⅱ超割合
 「期間Ⅱ超の退院患者数割合」は減少し、「期間Ⅱ超延べ入院日数割合」は先月と同程度である。今後も入院期間が長期化しそうな患者を優先的に退院促進を図ることが重要である。
 ⑧ 退院患者数vs期間Ⅲ超割合vs7日以内の再入院率
 6月の「期間Ⅲ超割合」は減少しているが、目標とする3%未満を達成するためにも「退院支援リスト」でリストアップされる「期間Ⅱを超えた対象患者」の退院促進が重要である
 なおDPCによる「診断群分類ごとの1日当たり包括点数の設定」を簡単に説明すると次のようなことである。
 DPC制度では、診断群分類別に平均在院日数が定められており、それを軸に3段階の1日当たり点数が設定されています。
 在院日数に応じて、入院期間Ⅰ(平均在院日数の25パーセンタイル値までの期間)、入院期間Ⅱ(25パーセンタイル値から平均在院日数までの期間)、入院期間Ⅲ(平均在院日数を超えた以降の期間、入院期間Ⅱの85%で算定)が定められており、これらの入院期間Ⅰ~Ⅲの通算した期間を特定入院期間といいます。特定入院期間を超えた日からは医科点数表に基づいた出来高評価となります。