Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

平成27年度中堅職宿泊研修(2)(2015/09/25) 

(5)コミュニケーションの重要性について触れた。
 コミュニケーションとは病院で働くスタッフ間でも、また患者さんとの間でも同じ事で極めて重要である。どちらの場合にもまず聞き上手で、相手の言うことに耳を傾けること、そして相手が何でも自由に話せる雰囲気、くつろいで安心して気がねなく本音を話せる環境を作ることが大切である。そしてコミュニケーションの重要性について、伊瀬知さんのお孫さんの作文を紹介した。
(6)病院に、また管理者としてできることは、働きやすい環境の整備である。
 母が私に遺してくれたことは、①勉強(仕事)は楽しくするもんだ、これは人間との
 基本的事柄である。②いい習慣をつける、習慣化すれば苦でなくなる、そして人生は日々の努力の積み重ねである、③いい環境を整備するということで、これは病院の場合でも、働きやすい環境を作るという点では同じかと思っている。
(7)社会貢献と達成感(1)
 (レンガを積む職人の話):旅人がある町を歩いていたとき、3人の職人に出会います。それぞれに、「何をしているの」と聞いたときの答えが、①「見ればわかるだろう、レンガを積んでいるんだよ」、②「レンガを積んで、壁を作っているんだよ」、③「レンガで壁を作って、学校を建てて子供たちを喜ばせる仕事をしているんだよ」ということで、当然、私たちは、なにがしかの使命感がなければ持続的でいい仕事はできないと思う。
(8)社会貢献と達成感(2)
 ①村木厚子さんの言葉
 「やっと社会のために働くという大きな柱を取り戻せた。厚生労働行政の基本は人の幸せを実現していくということ。そういう分野で一人の公務員として仕事ができたらいい」
 ②社会のために働いているというモラルの堅持
 目の前の出来事は、いつも「モラル」を強調するほど大それたことではないが、小さいことであっても社会のために役立っているというモラルを持ち続けることではないだろうか
。  ③日本年金機構の個人情報流出問題の検証委員会報告
 不祥事やコンプライアンス(法令順守)違反を起こす組織は似ている。一体感がなく、職員に使命感がない。
(9)いい看護師の条件
 ①患者さんから考えていい看護師を8割、病院にとっていい看護師を2割
 ②普通の常識を持った人、ベッドサイドで患者さんが頼みやすい人、嫌な顔一つせず耳を傾けてくれる人、患者さんの気持ちになってくれる人、笑顔で明るく接してくれる人、常に向上心を忘れず、やる気があり、手抜きをせずひたむきに仕事に取り組んでくれる人、細やかな観察力と注意力、知識や技術、チーム医療。
 「できる・できない」より「やってくれる・してくれる」
(10)社会人基礎力(平成18年に経済産業省の有識者による委員会)
1)前に踏み出す力(アクション):
 一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力
 ①主体性(物事に進んで取り組む力)
 ②働きかける力(他人に働きかけ、巻き込む力)
 ③実行力(目標を設定し、確実に行動する力)
2)考え抜く力(シンキング): 疑問を持ち、考え抜く力
 ④課題発見力(現状を分析し目的や課題を明らかにする力)
 ⑤計画力(課題に向けたプロセスを明らかにし、準備する力)
 ⑥創造力(新しい価値を生み出す力)
3)チームで働く力(チームワーク):
 多様な人と共に、目標に向かって協力する力
 ⑦発信力(自分の意見をわかりやすく伝える力)
 ⑧傾聴力(相手の意見を丁寧に聞く力)
 ⑨柔軟性(意見の違いや立場の違いを理解する力)
 ⑩状況把握力(自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力)
 ⑪規律性(社会のルールや人との約束を守る力)
 ⑫ストレスコントロール力(ストレスの発生源に対応する力)
 その後、江藤事務長から病院経営と事業計画が、東江顧問から「リーダーの在り方、リーダーに期待すること」が、余った時間を利用して正木さんが「医療の動きと、組織の在り方」について、それぞれ今回の研修の目的に添ったいい講演をして頂いた。