プロフェッショナルとは何か(後)(2015/11/27)
講演後の質疑応答で、新井さんが投資の世界で「きれいごと」で良好な成績を修められるのは、ハイリスクハイリターンではなく、着実に4%ほどのリターンを目標にしているからだということだった。医療の世界でも、一昔前のように5%以上の医業利益を求めることは難しく、4%ほどが適正な目標ではないかと私も思っている。
また日本の今後の見通しについての質問には、「少子化や高齢化など、多難な課題が山積しているのは事実だけど、日本はこれらの課題に真摯に挑戦することで、多くのことを解決し学んでいる。今後日本に続くであろう諸外国に、範を示せる国になれるのではないだろうか」と前向きで楽観的な考えを述べられた。
翌日、院外から聴講された二人の方のメールを紹介したい。
・昨夜の新井和弘氏の講演を拝聴させていただき本当に有難うございました。これからの日本を背負う良い企業を探して、赤字を黒字になるまで応援してゆく気概に深い感銘を受けました。暗いニュースの多い中で、このような立派な若い実業家がいる日本に明るい希望を持ちました。(鹿児島県年金協会会長の鶴丸さん)
・昨夜、鹿児島南風病院での講演会では、プロフェッショナルへの考え方や様々な会社
経営の理念などをお聞かせいただき、とても興味深く拝聴いたしました。
私共は、大学で呼吸器に関する基礎医学や臨床医学を研究し、実践し教育を行っています。講座という団体を10~20年お預かりし、主宰する者として、会社経営や投資の考え方を参考していくべきだと考え、プロフェショナルや仕事の流儀などでお名前をうかがったことのある 新井さんの講演会に出席しました。これまで、発展する経営や投資には合理性の追究があり、最小の投資で最大の成果を上げるような戦略のみが優先されるのだと信じていました。しかし、運営に、幸福感、夢や希望を求める要素を目標に掲げると、社会貢献をしたいという考えやボランティア精神なども働いて、投資無しでも大きな成果をあげることができるのだと感じました。(正しく理解できたのかどうかはわかりませんが。) (鹿児島大学の井上さん)
今回の講演を聴きながら、また伊那食品工業株式会社のホームページを読みながら、我が南風病院も、「伊那食品」のポリシーに少しでも近づけるように努力していこうと思うことである。その概略をホームページから紹介したい。
経営理念の中で、「いい会社とは」、マニュアルや、目標数字のある会社は世の中にたくさんあります。 でも何より大事なのは、羅針盤となる社是ではないかと当社は考えています。社是は、会社を構成するすべての人々の共通の土台であり、道標です。目先の数字的な効率を最優先させて、大切な事を忘れてしまってはいけないと思います。福利厚生費を抑える、社宅を廃止する、社員旅行を中止する、懇親会も中止するというようでは、会社が正しい方向には向かないような気がしています。当社では、「 社是 」 と 「 社是を実現するための心掛け 」をまとめた「 社是カード 」を作成し、社員全員が携帯しています。 以下にその文面を記載します。
社是:いい会社をつくりましょう ~ たくましく そして やさしく ~
いい会社とは、単に経営上の数字が良いというだけでなく、会社をとりまくすべての人々が、日常会話の中で「 いい会社だね 」と言ってくださるような会社の事です。「いい会社 」 は自分たちを含め、すべての人々をハッピーにします。そこに「いい会社」を作る真の意味があるのです。
企業目的:企業は本来、会社を構成する人々の幸せの増大のためにあるべきです。私たちは、社員が精神的にも物質的にも、より一層の幸せを感じるような会社をつくると同時に、永続することにより環境整備・雇用・納税・メセナなど、様々な分野でも社会に貢献したいと思います。したがって、売り上げや利益の大きさよりも、会社が常に輝きながら永続することにつとめます。
社是を実現するための会社としての心掛け:
■ 遠くをはかり、進歩軸に沿う研究開発に基づく種蒔きを常に行います。
■ 永続のために、適正な成長は不可欠です。急成長をいましめ、環境と人との調和をはかりながら、末広がりの堅実な成長をめざします。
■ 収益性、財務、営業力、開発力、取引先、知名度、メセナ等について企業規模との好ましいバランスを常に考えて行動します。
社是を実現するための社員としての心がけ
■ ファミリーとしての意識をもち、公私にわたって常に助け合おう。
■ 創意、熱意、誠意の三意をもって、いい製品といいサービスを提供しよう。
■ すべてに人間性に富んだ気配りをしよう。
■ 公徳心をもち社会にとって常に有益な人間であるように努めよう。
以上が、当社の考え方であり、経営者、社員の「本来あるべき姿」だと考えています。そして、私たちは確実にこれらの事を実行してきました。そして、これからも実行していきます。
もうひとつ、当社の考え方の基本になっている言葉があります。 20年以上、当社の会社案内に掲載している、江戸時代末期の篤農家で実践的な思想家であった二宮尊徳翁のことばです。
遠きをはかる者は富み 近くをはかる者は貧す。
それ遠きをはかる者は百年のために杉苗を植う。
まして春まきて秋実る物においてをや。
故に富有なり。
近くをはかる物は 春植えて秋実る物をも尚遠しとして植えず
唯眼前の利に迷うてまかずして取り
植えずして刈り取る事のみ眼につく。故に貧窮す。
この言葉はいつの時代でも正しく、そしてすべての会社に当てはまるのではないでしょうか。そして、二宮尊徳翁はこんな言葉も残しています。道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である
会社は、「 企業活動 」 だけでなく、社会に対しての責任も果たすべきだと、私たちは考えています。周りに迷惑をかけないことはもちろん、少しでも人のお役に立つよう心がけ 「あたりまえのことを、きちんと」 続けていくことを大切にしています。
■ 朝の出勤時右折はしません
■ 植物保護のための前向き駐車
私たちの本社は幹線道路沿いにありますが、出勤する際に車で会社の敷地に入るとき 「 右折 」 を禁止しています。 何十台もの社員の車が毎朝、右折するために渋滞を引き起こしては、周りの皆さんに迷惑がかかってしまうからです。 駐車場の周りに木や花があるときは、植物に排気ガスがかからないように 「 前向き駐車 」 をしています。 かんてんぱぱガーデンにもたくさんの植物がありますので 「 前向き駐車 」 の看板を立てて、お越しくださる皆さまにもご協力をお願いしています。
■ 遠くに駐車します
スーパーなどの駐車場では、なるべくお店の入口から離れたところに車を駐車するように心がけています。そうすれば、お店に近いところに少しでも駐車の場所ができて、妊婦さんや年配の方、荷物の多い方への親切につながります。 電車で席を譲るのと同じ理由です。マニュアルや、目標数字のある会社は世の中にたくさんあります。 でも何より大事なのは、羅針盤となる社是ではないかと当社は考えています。 社是は、会社を構成するすべての人々の共通の土台であり、道標です。
末広がりの成長を目指すには、急激な成長は抑えなければなりません。 世の中を見渡すと、急成長を望む経営が、多くなされている事に気づかされます。 急成長には、その後に必ず急激な落ち込みが伴う事を歴史が教えているにもかかわらずです。 急で、無理な成長の結末として、社員や仕入先、納入先が路頭に迷い、工場閉鎖などによって地域に迷惑をかけている会社が後を立ちません。 末広がりの成長を続けて、永続するためには、急成長はマイナスだと思います。
また日本の今後の見通しについての質問には、「少子化や高齢化など、多難な課題が山積しているのは事実だけど、日本はこれらの課題に真摯に挑戦することで、多くのことを解決し学んでいる。今後日本に続くであろう諸外国に、範を示せる国になれるのではないだろうか」と前向きで楽観的な考えを述べられた。
翌日、院外から聴講された二人の方のメールを紹介したい。
・昨夜の新井和弘氏の講演を拝聴させていただき本当に有難うございました。これからの日本を背負う良い企業を探して、赤字を黒字になるまで応援してゆく気概に深い感銘を受けました。暗いニュースの多い中で、このような立派な若い実業家がいる日本に明るい希望を持ちました。(鹿児島県年金協会会長の鶴丸さん)
・昨夜、鹿児島南風病院での講演会では、プロフェッショナルへの考え方や様々な会社
経営の理念などをお聞かせいただき、とても興味深く拝聴いたしました。
私共は、大学で呼吸器に関する基礎医学や臨床医学を研究し、実践し教育を行っています。講座という団体を10~20年お預かりし、主宰する者として、会社経営や投資の考え方を参考していくべきだと考え、プロフェショナルや仕事の流儀などでお名前をうかがったことのある 新井さんの講演会に出席しました。これまで、発展する経営や投資には合理性の追究があり、最小の投資で最大の成果を上げるような戦略のみが優先されるのだと信じていました。しかし、運営に、幸福感、夢や希望を求める要素を目標に掲げると、社会貢献をしたいという考えやボランティア精神なども働いて、投資無しでも大きな成果をあげることができるのだと感じました。(正しく理解できたのかどうかはわかりませんが。) (鹿児島大学の井上さん)
今回の講演を聴きながら、また伊那食品工業株式会社のホームページを読みながら、我が南風病院も、「伊那食品」のポリシーに少しでも近づけるように努力していこうと思うことである。その概略をホームページから紹介したい。
経営理念の中で、「いい会社とは」、マニュアルや、目標数字のある会社は世の中にたくさんあります。 でも何より大事なのは、羅針盤となる社是ではないかと当社は考えています。社是は、会社を構成するすべての人々の共通の土台であり、道標です。目先の数字的な効率を最優先させて、大切な事を忘れてしまってはいけないと思います。福利厚生費を抑える、社宅を廃止する、社員旅行を中止する、懇親会も中止するというようでは、会社が正しい方向には向かないような気がしています。当社では、「 社是 」 と 「 社是を実現するための心掛け 」をまとめた「 社是カード 」を作成し、社員全員が携帯しています。 以下にその文面を記載します。
社是:いい会社をつくりましょう ~ たくましく そして やさしく ~
いい会社とは、単に経営上の数字が良いというだけでなく、会社をとりまくすべての人々が、日常会話の中で「 いい会社だね 」と言ってくださるような会社の事です。「いい会社 」 は自分たちを含め、すべての人々をハッピーにします。そこに「いい会社」を作る真の意味があるのです。
企業目的:企業は本来、会社を構成する人々の幸せの増大のためにあるべきです。私たちは、社員が精神的にも物質的にも、より一層の幸せを感じるような会社をつくると同時に、永続することにより環境整備・雇用・納税・メセナなど、様々な分野でも社会に貢献したいと思います。したがって、売り上げや利益の大きさよりも、会社が常に輝きながら永続することにつとめます。
社是を実現するための会社としての心掛け:
■ 遠くをはかり、進歩軸に沿う研究開発に基づく種蒔きを常に行います。
■ 永続のために、適正な成長は不可欠です。急成長をいましめ、環境と人との調和をはかりながら、末広がりの堅実な成長をめざします。
■ 収益性、財務、営業力、開発力、取引先、知名度、メセナ等について企業規模との好ましいバランスを常に考えて行動します。
社是を実現するための社員としての心がけ
■ ファミリーとしての意識をもち、公私にわたって常に助け合おう。
■ 創意、熱意、誠意の三意をもって、いい製品といいサービスを提供しよう。
■ すべてに人間性に富んだ気配りをしよう。
■ 公徳心をもち社会にとって常に有益な人間であるように努めよう。
以上が、当社の考え方であり、経営者、社員の「本来あるべき姿」だと考えています。そして、私たちは確実にこれらの事を実行してきました。そして、これからも実行していきます。
もうひとつ、当社の考え方の基本になっている言葉があります。 20年以上、当社の会社案内に掲載している、江戸時代末期の篤農家で実践的な思想家であった二宮尊徳翁のことばです。
遠きをはかる者は富み 近くをはかる者は貧す。
それ遠きをはかる者は百年のために杉苗を植う。
まして春まきて秋実る物においてをや。
故に富有なり。
近くをはかる物は 春植えて秋実る物をも尚遠しとして植えず
唯眼前の利に迷うてまかずして取り
植えずして刈り取る事のみ眼につく。故に貧窮す。
この言葉はいつの時代でも正しく、そしてすべての会社に当てはまるのではないでしょうか。そして、二宮尊徳翁はこんな言葉も残しています。道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である
会社は、「 企業活動 」 だけでなく、社会に対しての責任も果たすべきだと、私たちは考えています。周りに迷惑をかけないことはもちろん、少しでも人のお役に立つよう心がけ 「あたりまえのことを、きちんと」 続けていくことを大切にしています。
■ 朝の出勤時右折はしません
■ 植物保護のための前向き駐車
私たちの本社は幹線道路沿いにありますが、出勤する際に車で会社の敷地に入るとき 「 右折 」 を禁止しています。 何十台もの社員の車が毎朝、右折するために渋滞を引き起こしては、周りの皆さんに迷惑がかかってしまうからです。 駐車場の周りに木や花があるときは、植物に排気ガスがかからないように 「 前向き駐車 」 をしています。 かんてんぱぱガーデンにもたくさんの植物がありますので 「 前向き駐車 」 の看板を立てて、お越しくださる皆さまにもご協力をお願いしています。
■ 遠くに駐車します
スーパーなどの駐車場では、なるべくお店の入口から離れたところに車を駐車するように心がけています。そうすれば、お店に近いところに少しでも駐車の場所ができて、妊婦さんや年配の方、荷物の多い方への親切につながります。 電車で席を譲るのと同じ理由です。マニュアルや、目標数字のある会社は世の中にたくさんあります。 でも何より大事なのは、羅針盤となる社是ではないかと当社は考えています。 社是は、会社を構成するすべての人々の共通の土台であり、道標です。
末広がりの成長を目指すには、急激な成長は抑えなければなりません。 世の中を見渡すと、急成長を望む経営が、多くなされている事に気づかされます。 急成長には、その後に必ず急激な落ち込みが伴う事を歴史が教えているにもかかわらずです。 急で、無理な成長の結末として、社員や仕入先、納入先が路頭に迷い、工場閉鎖などによって地域に迷惑をかけている会社が後を立ちません。 末広がりの成長を続けて、永続するためには、急成長はマイナスだと思います。
