Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

仙台での日本難病医療ネットワーク学会(前)(2015/11/18) 

昨年11月14,15の両日、鹿児島市で第2回日本難病医療ネットワーク学会が開催され、私が会長を務めさせてもらった。両日ともこの上ない秋晴れに恵まれ、多くの方々の協力で無事に終えることができた。早いものであの日から、ちょうど一年が経ったことになる。
 今年第3回のこの学会は11月13,14日の両日、仙台市で東北大学の青木正志教授の会長のもと開催されることになった。まず仙台にどのようなルートで行くかを考えたが、14日に大阪で別の用事(日本病院会の医療安全アドバンスコースの研修会)が予定されていたので、大阪経由で行くことにした。 
 11月13日、大阪行き朝一便(7時35分)で鹿児島空港を飛び立ち、大阪を経由して仙台に向かった(仙台には11時20分に到着)。空港から列車で25分、仙台駅に到着したが、車窓から眺められるまばらに残った松の木に、あの津波のすさまじさを想像できる。仙台空港も津波で甚大な損害を受けたが、関係者の並々ならぬ熱意で短期間に復旧できている。平成24年に私が人事院総裁賞(個人部門)を受賞した時、国土交通省東京航空局仙台空港事務所が空港復旧に対する仕事で、「職域部門」で受賞していた。
仙台駅に着いた後、近くのホテルに荷物を預かってもらって、タクシーで会場の仙台国際センターに向かった。青葉通りの中央分離帯に植えられた銀杏が黄色く色づき、時折風に吹かれて舞い落ちていた。鹿児島市の天候は小雨で気温は13度だったが、仙台市の天候は晴で気温は8度と少し肌寒く感じた(朝方は5度だったという)。
 学会の受付を済ませて第一会場に入ると、ちょうど12時からのランチョンセミナーで弁当にありつけた。セミナーは祖父江元先生の「ALSの病態と治療:コホート研究から得られるもの」というタイトルだったが、スポンサーが田辺三菱(株)で、資料の一つに私が数年前に書いて今年改定した「脊髄小脳変性症患者さんの医療・福祉制度」(金澤一郎先生監修)が偶然にも含まれていた。
 総会、会長講演、特別講演、教育講演と続いて、16時過ぎに五十嵐歯科の博恵先生が車で会場まで迎えに来てくれた。10分ほどで閑静な文教地区にある先生のクリニックに着いたが、今回の仙台訪問の目的の一つが先生のクリニックを案内してもらうことにあった。
 先生とのお付き合いは数年前、嶋森好子先生(当時、慶応大学教授で現在は東京都看護協会会長)が班長で、「医療機関の規模や特徴に応じた職員研修の具体的で効果的なカリキュラムの作成と実際の活用と普及」という研究班が立ち上げられた時に始まる。私もその班員の一人だったが、全国の中小病院の中で先駆的に医療安全と取り組んでおられる施設の一つとして取り上げられたのが五十嵐先生のクリニックだった。その後先生には、日本病院会の主催する医療安全の研修会の講師もお願いしている。