Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

ふがいい(5)(2015/12/25) 

さて最終日は追加の部署訪問とサーベイヤーのミーティングが予定され、12時30分からの講評になっていた。ところがリーダーの話を借りると「実に異例なことですが、申し分のない評価ですので、時間を繰り上げてもよろしいでしょうか」ということになった。その後の領域別の講評、病院全体の評価も全て、「こんなに誉めてもらっていいのだろうか」と思えるほどの高い評価を受けた。私自身も人にほめられることの少ない人生だったが、職員の前で思い切り誉められてしまい、戸惑いさえ感じたほどである。
 「率直な感想ですが、基本理念の『病む人に学ぶ』という院是のもと、職員一人一人がきちんとその言葉を実践されていることが訪問審査をしてわかりました」、そして「院長のリーダーシップのもと(本当は、この指とまれ型の直截なリーダーシップは私の苦手とするところだが)、職員の皆様が頑張っておられている様子を知ることが出来ました」という総括に続き、ほとんどすべての部門が最高の評価を受けた。「臨床倫理もコミュニケーションもしっかりなされており、この審査の根幹でもある医療安全と感染管理も(この方面の日本のリーダーでもある院長先生の指導もあり)完璧にやられていました。チーム医療もよくできており、こんなにスムースな連携のできている病院はみたことがありません。療養環境は素晴らしく、院長先生は借金を気にされていますが、患者さんに配慮した病院づくりになっています。病棟のトイレのペーパータオルが整っていたら、全てA評価にしたのですが」「個別的にはケアプロセスを通して感じたことですが、診療・看護とも申し分なく、薬剤の調合もマニュアル通りになされていました。臨床検査室も病理と一体となってうまく運営されています。画像診断もしっかりされており、リハも病棟でも行われていました。このような質の高い病院であることを考えると、PTやOTを増員して、日曜日にも継続してリハが受けられるような態勢にしたらいかがでしょうか。手術室も少ない人数でよく運営されていました。麻酔のチャートも見せてもらいましたが、一人できちんと記載されています。今後手術件数も増えるでしょから、麻酔医の増員も考えたらいかがでしょうか。栄養部門もしっかりされており、診療録管理も少ない人数でよくされています。臨床工学士も一人で機器をきちんと整備しています。地域医療連携室も地域との連携をよく取っていました」と、忘れた部門があるかもしれないが、全てに高い評価を受けたのである。
 「注文があるとすれば。この高い治療実績などを地域にもっと広報することも必要ではないでしょうか。また臨床評価指標としての術後成績、再手術率など、きちんと年報などにまとめることも重要な責務かと思います」などの指摘があった。
 また今回の受審には、常勤の職員以外にも外来や医事などの派遣社員、また賃金職員の方々にも大変お世話になった。勤務時間外に朝早く来て、煙草の吸い殻なども拾ってくれていたという。
 でも終わってみれば何のことはないですが、これも病院あげて一年余にわたって地道に準備してきた成果です。本当に皆さん、ご苦労様でした。職員一人一人を、より誇りに思った3日間でした。ただこのように高い評価を受けると、より責任も強く感じます。今まで以上に、地域と患者さんに信頼される病院を目指したいと思います。