ほんまもの(2016/02/19)
いいもの(観光地)に客が集まり、いいテレビ番組の視聴率が高いとは限らない。だから世の中は面白いのかもしれない。
2月14日、夕食を食べようと照国人社前の交差点の一角にある三平ラーメンに入って驚いた。いつもの日曜日のこの時間帯にはほとんど客はいないはずなのに、この日は中国人と思われる客でごった返している。仕方なく店を出ると合点が行った。照国神社前の鳥居のロータリーは観光バスで埋め尽くされているのである。家内の話では、天文館通りも人波で埋め尽くされていて、人波をかき分けてどうにか帰ってきたというほどの凄まじさだったという。中国の爆買いの勢いは続いており、旧正月の春節を利用した観光客のようである。
私は前日の13日、糸山先生(前の東北大学神経内科教授で、鹿児島難病支援ネットワーク5周年記念講演に来られていた)を案内して、朝10時ごろ鹿児島中央駅から車で10分ほどの武岡にある長島美術館を訪ねた。天気も良く、鹿児島市街地と錦江湾、そして桜島を眺めるには絶景のロケーションである。美術館の展示品も素晴らしくて、十数年前に留学先のボスだったエンゲル夫妻を案内した時にも大変に喜ばれた。観覧料は大人千円だが、65歳以上のシニアは半額である。ところがこの朝、私たちが訪れてから出るまで、私たち以外には一人も訪問者はなく、贅沢にも貸し切り状態だった。中国人の観光目的が違うのであろうが、観光案内書にも触れられていないのだろう。
同様なことは、テレビ番組の視聴率でも然りである。
今年の1月9日から2月13日まで、毎週土曜の夜10時から放映されたNHK「土曜ドラマ(逃げる女)」は視聴率は2%だったという。個人的には次回がどのような展開になるのか待ち遠しく感じられて、最近これほどの上質でエキサイティングなドラマを見たことがない。
役者(水野美紀と仲里依紗)、脚本(鎌田敏夫)、演出がうまくかみ合い、息もつかせないスリリングな展開で、不思議なサスペンスドラマに仕上がっていた。
物語はえん罪で刑務所に8年入っていた西脇梨江子(水野美紀)が出所し、自分を裏切った親友・あずみ(田畑智子)を探しに旅に出る。梨江子は出所するも、世間からは殺人犯と罵られ、梨江子の家族もその影響を受けて深刻な事態となっていた。探していく旅の途上で見知らぬ奇妙な女・美緒(仲里依紗)と出会い、景色も人間関係も刻々と変化していく。
出演している役者はさすがと思わせる役者ぞろいであるが、とりわけ美緒役の仲里依紗の演技は凄すぎると思った。見る人をイラつかせるほどの軽薄さを全身で表現したかと思うと、時に思いにふけるシリアスな表情に変わる。感情のブレを思い切り表現できる役者である。
結末は落ち着くところに落ち着いてホッとしたが、人はわかったつもりでいても本当はわかっていなかったという梨江子の言葉は痛々しい。
2月14日、夕食を食べようと照国人社前の交差点の一角にある三平ラーメンに入って驚いた。いつもの日曜日のこの時間帯にはほとんど客はいないはずなのに、この日は中国人と思われる客でごった返している。仕方なく店を出ると合点が行った。照国神社前の鳥居のロータリーは観光バスで埋め尽くされているのである。家内の話では、天文館通りも人波で埋め尽くされていて、人波をかき分けてどうにか帰ってきたというほどの凄まじさだったという。中国の爆買いの勢いは続いており、旧正月の春節を利用した観光客のようである。
私は前日の13日、糸山先生(前の東北大学神経内科教授で、鹿児島難病支援ネットワーク5周年記念講演に来られていた)を案内して、朝10時ごろ鹿児島中央駅から車で10分ほどの武岡にある長島美術館を訪ねた。天気も良く、鹿児島市街地と錦江湾、そして桜島を眺めるには絶景のロケーションである。美術館の展示品も素晴らしくて、十数年前に留学先のボスだったエンゲル夫妻を案内した時にも大変に喜ばれた。観覧料は大人千円だが、65歳以上のシニアは半額である。ところがこの朝、私たちが訪れてから出るまで、私たち以外には一人も訪問者はなく、贅沢にも貸し切り状態だった。中国人の観光目的が違うのであろうが、観光案内書にも触れられていないのだろう。
同様なことは、テレビ番組の視聴率でも然りである。
今年の1月9日から2月13日まで、毎週土曜の夜10時から放映されたNHK「土曜ドラマ(逃げる女)」は視聴率は2%だったという。個人的には次回がどのような展開になるのか待ち遠しく感じられて、最近これほどの上質でエキサイティングなドラマを見たことがない。
役者(水野美紀と仲里依紗)、脚本(鎌田敏夫)、演出がうまくかみ合い、息もつかせないスリリングな展開で、不思議なサスペンスドラマに仕上がっていた。
物語はえん罪で刑務所に8年入っていた西脇梨江子(水野美紀)が出所し、自分を裏切った親友・あずみ(田畑智子)を探しに旅に出る。梨江子は出所するも、世間からは殺人犯と罵られ、梨江子の家族もその影響を受けて深刻な事態となっていた。探していく旅の途上で見知らぬ奇妙な女・美緒(仲里依紗)と出会い、景色も人間関係も刻々と変化していく。
出演している役者はさすがと思わせる役者ぞろいであるが、とりわけ美緒役の仲里依紗の演技は凄すぎると思った。見る人をイラつかせるほどの軽薄さを全身で表現したかと思うと、時に思いにふけるシリアスな表情に変わる。感情のブレを思い切り表現できる役者である。
結末は落ち着くところに落ち着いてホッとしたが、人はわかったつもりでいても本当はわかっていなかったという梨江子の言葉は痛々しい。
