SEIQoL(後)(2016/02/16)
このQOL-DWの評価法を簡単に説明すると、このセミナーの案内パンフレットに次のように記されている。
医療の⽬的は患者のQOL(Quality of Life:⽣活の質)の向上です。QOL の測定法は数々ありますが、客観的な視点で⼀元化する⽅法を、緩和ケアや難病ケア領域など治癒を⽬標とできない領域に適すると、時として「死」よりも低い評価値がでて、ケアの視点を失うだけでなく、医療の配分の視点で切り捨てられる危険をはらんでいます。患者の主観的QOL 評価法としての「SEIQoL」は、アイルランドで開発されましたが、代表的な患者の報告するアウトカム(PRO:Patient reported outcome)とされ、臨床研究に多く使われています。⼈は状況の変化に応じて⽣活の中で⼤切に考える事柄やその優先順位を変化させ,評価を変えています。それをとらえることで、真の緩和ケアの実践を可能にします。
このSEIQoL-DWの評価法を説明することは、半日かけて講習があるくらいだからそう簡単ではない。私自身も研究班会議で何度か聞いているうちに、おぼろげながら理解しているような状況である。
具体的な評価の仕方を述べると、次のようなステップをとる。(添付) まず症例を提示する。ALSの63歳の男性、罹病期間が2年。ALSFRS-Rは20/40、妻と同居中。人工呼吸器装着2か月目、独歩、経口摂取、筆談可能。気管切開後在宅に向けて在宅調整のために入院中。
二人一組になり、ロールプレイ法で患者役、面接者役を決めて、ステップ・バイ・ステップで行う。
ステップ1:患者と面接し、患者の生活の質を決定づけている5項目(Domain)を作成、キュー(Cue)として名づけ、それぞれの満足度を主観的に(VAS)評価する。この評価法の肝は、いかにして最も重要なCueを患者から引き出せるかにかかってくるようで、当然病気の経過とともにCueの内容も変わっていく。(患者とのコミュニケーションが大切で、そのツールの役割を果たしているともいえる)。
「現在あなたの生活の中で最も重要な5つの領域は何ですか。現時点で、あなたの人生や生活をより楽しくしたり、あるいは悲しくすると考えられる事柄、つまりあなたの生活の質を決定していると感じている領域を5つ上げてください」。この患者さんの場合、「自分の病気、家族、友人、パソコン、生活姿勢」を選んでいる。
次にそれぞれの項目のレベルを決定してもらう。具体的には「さきほど示したようにあなたの生活における最も大切な5つの領域を評価してみてください。まず現在、それぞれの領域について自分自身で評価した通り、棒を描いてみてください。下の線に棒が近いほどそのCueはより悪い状況であると評価され、上の線に棒が近いほど、そのCueはより良い状況にあると評価しているということです」。すなわちCueの5つの項目のレベルを0~100の範囲(この患者さんでは自分の病気が70%、家族が75%、友人50%、パソコン50%、生活姿勢10%)で、どれだけ重要であるかを評価する。
ステップ2:直接的にCueの項目の重みづけをしてもらう。その満足度を主観的に(VAS)評価する。5つの項目の重みづけを行う訳で、総和を100%とする。「あなたの生活の中で、さきほどあげた5つの重要領域がそれぞれどのくらい重要なのか、各領域の相対的な重要度は一目でわかります」。例えばこの患者さんでは、自分の病気が30%、家族が25%、友人15%、パソコン15%、生活姿勢15%であった。
ステップ3:最後にレベルと重みを掛けてSEIQolインデックスを算出するのである。

医療の⽬的は患者のQOL(Quality of Life:⽣活の質)の向上です。QOL の測定法は数々ありますが、客観的な視点で⼀元化する⽅法を、緩和ケアや難病ケア領域など治癒を⽬標とできない領域に適すると、時として「死」よりも低い評価値がでて、ケアの視点を失うだけでなく、医療の配分の視点で切り捨てられる危険をはらんでいます。患者の主観的QOL 評価法としての「SEIQoL」は、アイルランドで開発されましたが、代表的な患者の報告するアウトカム(PRO:Patient reported outcome)とされ、臨床研究に多く使われています。⼈は状況の変化に応じて⽣活の中で⼤切に考える事柄やその優先順位を変化させ,評価を変えています。それをとらえることで、真の緩和ケアの実践を可能にします。
このSEIQoL-DWの評価法を説明することは、半日かけて講習があるくらいだからそう簡単ではない。私自身も研究班会議で何度か聞いているうちに、おぼろげながら理解しているような状況である。
具体的な評価の仕方を述べると、次のようなステップをとる。(添付) まず症例を提示する。ALSの63歳の男性、罹病期間が2年。ALSFRS-Rは20/40、妻と同居中。人工呼吸器装着2か月目、独歩、経口摂取、筆談可能。気管切開後在宅に向けて在宅調整のために入院中。
二人一組になり、ロールプレイ法で患者役、面接者役を決めて、ステップ・バイ・ステップで行う。
ステップ1:患者と面接し、患者の生活の質を決定づけている5項目(Domain)を作成、キュー(Cue)として名づけ、それぞれの満足度を主観的に(VAS)評価する。この評価法の肝は、いかにして最も重要なCueを患者から引き出せるかにかかってくるようで、当然病気の経過とともにCueの内容も変わっていく。(患者とのコミュニケーションが大切で、そのツールの役割を果たしているともいえる)。
「現在あなたの生活の中で最も重要な5つの領域は何ですか。現時点で、あなたの人生や生活をより楽しくしたり、あるいは悲しくすると考えられる事柄、つまりあなたの生活の質を決定していると感じている領域を5つ上げてください」。この患者さんの場合、「自分の病気、家族、友人、パソコン、生活姿勢」を選んでいる。
次にそれぞれの項目のレベルを決定してもらう。具体的には「さきほど示したようにあなたの生活における最も大切な5つの領域を評価してみてください。まず現在、それぞれの領域について自分自身で評価した通り、棒を描いてみてください。下の線に棒が近いほどそのCueはより悪い状況であると評価され、上の線に棒が近いほど、そのCueはより良い状況にあると評価しているということです」。すなわちCueの5つの項目のレベルを0~100の範囲(この患者さんでは自分の病気が70%、家族が75%、友人50%、パソコン50%、生活姿勢10%)で、どれだけ重要であるかを評価する。
ステップ2:直接的にCueの項目の重みづけをしてもらう。その満足度を主観的に(VAS)評価する。5つの項目の重みづけを行う訳で、総和を100%とする。「あなたの生活の中で、さきほどあげた5つの重要領域がそれぞれどのくらい重要なのか、各領域の相対的な重要度は一目でわかります」。例えばこの患者さんでは、自分の病気が30%、家族が25%、友人15%、パソコン15%、生活姿勢15%であった。
ステップ3:最後にレベルと重みを掛けてSEIQolインデックスを算出するのである。

