Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

エンドパット(2016/04/04) 

「心筋梗塞や脳卒中になるリスクが将来的にどのぐらいあるかを知ることができる」という画期的な器械(エンドパット)が導入され、それを使った「血管ドッグ」がこの4月から南風病院でも開始されることとなった。今回、院長冥利とでもいおうか、その栄えある第一号を担うこととなったのである。ところが検査結果は芳しいものではなく、少々落ち込んでいる。
3月31日、朝食は絶食で水は飲んでもいいということだったので、いつものように牛乳一杯とコーヒーを飲んで、11時からの検査に備えた。健診室から電話があり、受付で山下さんと西久保さんから簡単な説明を受け、西久保さんに身長と体重、腹囲、血圧を測ってもらった。身長が2センチほど縮小し、体重も2キロほど減っている。身長は年齢、体重は歩いているためだと勝手に解釈する。血圧は自動血圧計の健太郎で測ったが、なんと一回目が最高/最低とも、いつもよりかなり高いのである。「こんなはずはない、白衣高血圧ならぬ西久保高血圧か、もう一度測って!」と測り直したが結果はほとんど同じ。「血圧計が悪いのじゃないの?」と捨て台詞を残しながら、山下さんの後をついて2階の臨床検査室へと向かった。
そこで、唐鎌さんにまずエンドパットで血管内皮機能を検査してもらった。両手の指先に指先脈波を測定するための専用のプローベを装着し、安静状態を5分間測定したあと、5分間駆血し、開放後の5分間測定した。両手の指にプローベを装着したのは両腕の血流量変化を同時に測定し、駆血しない側(対側)をコントロールにするためである。痛みも不快感もないが、15分間はちょっと退屈。
 その後、佐抜さんに閉塞性動脈硬化症の検査のために、血圧脈波の測定をしてもらった。そして採血(生化学検査や脂質代謝の検査、私はオプションでPSAも)を済ませたのち、中尾さんに頸動脈/大動脈エコーをしてもらった。3人の検査技師さんはともに女性であるが、実にてきぱきとした手さばき?で検査は行われ、約1時間20分ですべての検査を終えることができた。行動計画発表会で山下技師長が、臨床検査科の方針を「スピード、正確、スマイル(こころ)」と述べていたが、その方針が隅々まで浸透している。
 昼食を「空」で食べたのち、13時から循環器内科の今村部長から丁寧な結果報告が行われた。
ここからは個人情報に属するが、自分のことなので構わないかな。
まず目を引くのが悪玉と総コレステロールが高いことである。不思議なことに、継時的にみると、南風に来て2回の検査では正常値なのに、今回を含めて直近の2回は何れも高くなっている。「先生はよく歩いて、運動はしてるんでしょう。やっぱり食事ですかね」と先生も首をかしげる。私には思い当たる節はなく、南風に来てから特に宴会が増えたわけでもないし、ラーメン屋にもさほど行っていない。野菜はよく食べるし、どちらかというと粗食系である。
その結果かどうかは知らないが、動脈硬化の指標となるエンドパットの結果も、基準値から左にシフトして「要注意状態」ということである。「食事に注意して悪玉を下げ、それでも下がらなかったらスタチンを服用、そして半年後ぐらいにもう一度この検査をしてみてはどうですか」ということになった。とりあえず、食事には気を付けよう。
検査しなければ「どこも悪くない」で通っていたのに、だから健診はいやなのだ!と、医者らしからぬことも考える。
ともあれ、健診科が取り組んでくれている「血管ドック」、ぜひ皆さんも一度受けてみませんか?!