徳之島巡回医療相談(前)(2016/07/12)
毎年、県難病相談・支援センターの業務の一環で、離島の巡回医療相談を行ってきたが、今年は徳之島ということになった。徳之島は今回が二回目であるが、奄美大島の南西に位置し、群島内では2番目に大きな島である。徳田寅雄の生まれた島としても有名で、徳之島町,天城町,伊仙町の3町からなり,総人口は約2万5千人である。ただ特殊出生率は伊仙町が2.42と全国一位で、天城町、徳之島町と続いて上位を独占している。そのため、徳之島空港の愛称は「子宝空港」になっている。
7月7日、七夕の日、朝6時頃、病院から自家用車で10号線を経由して空港に向かった。高速道路の方が少し早く着けるのだが、時には懐かしい通い慣れた道路を走りたくなる。ところがこの時間、鹿児島市の天候は晴れで、太陽の光が真正面からフロントガラス越しに差し込む場所が多く運転には苦労した。
なんとか6時40分ごろには鹿児島空港に着き、センターの保健師の永山さんと落ち合い、7時40分発のJAC3791便で徳之島に向かった。超大型の台風一号が沖縄県の南方海上にあるということで、「徳之島空港に着陸できない場合には鹿児島空港に引き返します」という条件付きの飛行となった。飛行機の中でも機長が、徳之島の上空に雨雲がかかっているので、一時待機するかもしれないというアナウンスがあったが無事に着陸できた。
空港には徳之島保健所の保健師の甲斐さんと伊集院さんが迎えに来てくれていた。永山さんがどこから聞いてきたのか、「所長、夕方の帰りの便は条件付きになりそうなので、昼過ぎの便に代えたいと思いますが・・・」という。変更のきかない安いチケットをとっていたが、天候を考慮して特別な計らいでそのまま変更してくれたという。
時間が予定よりタイトになったので、訪問予定の天城町のFさん宅に直行した。時折激しい雨が降っていたが、「晴れ男」の威力か、車に乗り降りするときだけはあがっていた。
Fさんは66歳のALSの女性、徳之島に生まれて、恐らく神戸で看護師の資格を取得され、鹿児島市でも産婦人科で看護師として働いていたが、結婚と同時に徳之島に帰られたようである。3人のお子さんにも恵まれ、長女は看護師、長男は鹿児島市で働き、次女は保育士でこの秋に結婚予定だという。ご主人はバスの運転手として働いていたが、定年後は牛を20頭ほど飼っているという。Fさんは椅子に座っておられて、旦那さんも同席、少し離れた部屋に次女が座っていた。担当の「南風!」のケアマネやPT,OTも同席してくれていた。
機内で家庭環境や病歴には目を通していたので、部屋に上がるなり簡単な診察をした。きちんとした受け答えのできる冷静な女性で、同じ団塊の世代を過ごした仲間としても、共感を持って話を聞くこともできた。「子供もやっと一人前になってゆっくりできると思っていた矢先に・・・島でも数人しかいないという難病になって・・・」と悔やまれている。
「確かにそうですね。でもこれも仕方ないですね。世の中、いろんなことがありますし。まあ60歳の還暦も過ごせたわけですし、よしとしましょう」「父、母は私より早く亡くなっていますので、それを考えると、まあいいかなとも思います」。
7月7日、七夕の日、朝6時頃、病院から自家用車で10号線を経由して空港に向かった。高速道路の方が少し早く着けるのだが、時には懐かしい通い慣れた道路を走りたくなる。ところがこの時間、鹿児島市の天候は晴れで、太陽の光が真正面からフロントガラス越しに差し込む場所が多く運転には苦労した。
なんとか6時40分ごろには鹿児島空港に着き、センターの保健師の永山さんと落ち合い、7時40分発のJAC3791便で徳之島に向かった。超大型の台風一号が沖縄県の南方海上にあるということで、「徳之島空港に着陸できない場合には鹿児島空港に引き返します」という条件付きの飛行となった。飛行機の中でも機長が、徳之島の上空に雨雲がかかっているので、一時待機するかもしれないというアナウンスがあったが無事に着陸できた。
空港には徳之島保健所の保健師の甲斐さんと伊集院さんが迎えに来てくれていた。永山さんがどこから聞いてきたのか、「所長、夕方の帰りの便は条件付きになりそうなので、昼過ぎの便に代えたいと思いますが・・・」という。変更のきかない安いチケットをとっていたが、天候を考慮して特別な計らいでそのまま変更してくれたという。
時間が予定よりタイトになったので、訪問予定の天城町のFさん宅に直行した。時折激しい雨が降っていたが、「晴れ男」の威力か、車に乗り降りするときだけはあがっていた。
Fさんは66歳のALSの女性、徳之島に生まれて、恐らく神戸で看護師の資格を取得され、鹿児島市でも産婦人科で看護師として働いていたが、結婚と同時に徳之島に帰られたようである。3人のお子さんにも恵まれ、長女は看護師、長男は鹿児島市で働き、次女は保育士でこの秋に結婚予定だという。ご主人はバスの運転手として働いていたが、定年後は牛を20頭ほど飼っているという。Fさんは椅子に座っておられて、旦那さんも同席、少し離れた部屋に次女が座っていた。担当の「南風!」のケアマネやPT,OTも同席してくれていた。
機内で家庭環境や病歴には目を通していたので、部屋に上がるなり簡単な診察をした。きちんとした受け答えのできる冷静な女性で、同じ団塊の世代を過ごした仲間としても、共感を持って話を聞くこともできた。「子供もやっと一人前になってゆっくりできると思っていた矢先に・・・島でも数人しかいないという難病になって・・・」と悔やまれている。
「確かにそうですね。でもこれも仕方ないですね。世の中、いろんなことがありますし。まあ60歳の還暦も過ごせたわけですし、よしとしましょう」「父、母は私より早く亡くなっていますので、それを考えると、まあいいかなとも思います」。
