ALSフォーラムと二つの案件(前)(2016/08/04)
毎年この暑い夏の時期に開催される「ALSフォーラム」が、今年は7月30日に東京で開催されることになった。私は世話人会への出席もあったので、朝9時のANA機で出発したが、同じフォーラムに出席する都城の藤元病院の大窪先生も同乗した。
実は今回の上京では、このフォーラム以外に、その前後に二つの「用事」を計画していた。一つは、医科系の書籍を出版している出版社の編集人の女性が、永年勤めたこの会社を7月で辞めてトラバーユしたいというのである。「隣の芝生は綺麗に見えるもので、世の中そんなに甘いものではないよ」とかねがね翻意を促していたが、もう辞職願いを出してしまったというのである。
彼女と私との付き合いは、かれこれ10年近く前になる。野崎先生(2017年の鹿児島セイフティマネジメント研究会での特別講演をお願いしている)が編集された「神経・筋疾患摂食・嚥下障害とのおつきあい(2007年刊)」というタイトルの単行本に「刊行によせて」を書いたときの編集者が彼女だった。その後、上京したときに時々食事をしたり、私と縁のある東京の友人にも紹介してきた。今回十数年務めてきた出版社を辞めて、2ヶ月ほどデンマークで研修?の後、新しい会社を探したいというのである。うまくいけばいいキャリアアップにつながると思うのだが、彼女の今までの編集者としてのキャリアや人柄などに理解を示して望み通りの待遇で雇用してくれる会社があるものだろうか。「国家資格のない女性の再就職はなかなかだよ」と要らぬおせっかいをやくのだが、「わかりました」と屈託のない返事を残して帰って行った。
さて「第7回ALSフォーラム」はシェラトン都ホテルで、全国から集まった150人ほどの参加者で開催された。ALSに関する基礎的な最新のトピックスから臨床、そしてケアの3部門で構成されている。私はケアの部門の座長を担当したが、その講師の一人は厚労省の障害保健福祉部企画課の課長補佐である久保さんである。テーマが「障害者差別解消法の施行について」というもので、あまりにも時宜を得たものであった。講演の前に控室で打ち合わせを行った時、久保さんは香川県庁からの出向で、この4月から厚労省で仕事をすることになったのだということがわかった。京都大学経済学部を卒業した後、郷里の香川県に戻ったのである。「香川県庁といえば知事の浜田さんは、昔国立病院機構の理事をされていた湖島さん(財務省からの出向)の紹介で、知事の奥様を通じて、一昨年、高松市での日本病院会の会長招宴の席でお会いしました」と話すとびっくりしていた。浜田知事ご夫妻、湖島さんは大蔵省の同期だという。「知事と話をする機会などありません」ということを聞いて、県庁のヒエラルキーとはそんなものなのかとあらためて知る思いだった。
実は今回の上京では、このフォーラム以外に、その前後に二つの「用事」を計画していた。一つは、医科系の書籍を出版している出版社の編集人の女性が、永年勤めたこの会社を7月で辞めてトラバーユしたいというのである。「隣の芝生は綺麗に見えるもので、世の中そんなに甘いものではないよ」とかねがね翻意を促していたが、もう辞職願いを出してしまったというのである。
彼女と私との付き合いは、かれこれ10年近く前になる。野崎先生(2017年の鹿児島セイフティマネジメント研究会での特別講演をお願いしている)が編集された「神経・筋疾患摂食・嚥下障害とのおつきあい(2007年刊)」というタイトルの単行本に「刊行によせて」を書いたときの編集者が彼女だった。その後、上京したときに時々食事をしたり、私と縁のある東京の友人にも紹介してきた。今回十数年務めてきた出版社を辞めて、2ヶ月ほどデンマークで研修?の後、新しい会社を探したいというのである。うまくいけばいいキャリアアップにつながると思うのだが、彼女の今までの編集者としてのキャリアや人柄などに理解を示して望み通りの待遇で雇用してくれる会社があるものだろうか。「国家資格のない女性の再就職はなかなかだよ」と要らぬおせっかいをやくのだが、「わかりました」と屈託のない返事を残して帰って行った。
さて「第7回ALSフォーラム」はシェラトン都ホテルで、全国から集まった150人ほどの参加者で開催された。ALSに関する基礎的な最新のトピックスから臨床、そしてケアの3部門で構成されている。私はケアの部門の座長を担当したが、その講師の一人は厚労省の障害保健福祉部企画課の課長補佐である久保さんである。テーマが「障害者差別解消法の施行について」というもので、あまりにも時宜を得たものであった。講演の前に控室で打ち合わせを行った時、久保さんは香川県庁からの出向で、この4月から厚労省で仕事をすることになったのだということがわかった。京都大学経済学部を卒業した後、郷里の香川県に戻ったのである。「香川県庁といえば知事の浜田さんは、昔国立病院機構の理事をされていた湖島さん(財務省からの出向)の紹介で、知事の奥様を通じて、一昨年、高松市での日本病院会の会長招宴の席でお会いしました」と話すとびっくりしていた。浜田知事ご夫妻、湖島さんは大蔵省の同期だという。「知事と話をする機会などありません」ということを聞いて、県庁のヒエラルキーとはそんなものなのかとあらためて知る思いだった。
