ベストドクターズ(2016/09/30)
「ベストドクターズが実施した全国の医師同士によるピアレビュー調査の結果、6549名がBest Doctors in Japan 2016-2017に選ばれました」という説明と共に、A4サイズの称号が送られてきた。神経内科は全国で173人、鹿児島県は全科で64人となっている。有難いと思って頂くべき称号かもしれないが、今やバリバリの臨床家とは言い難いので、少し気恥ずかしい気がする。
これはアメリカのベストドクターズ社が1991年より医師同士による相互評価・ピアレビュー調査を行っていたものをまねて、日本でも1999年から始まっている(法研)。この調査は、医師に「自身または家族の治療を、自分以外の誰に委ねるか」という観点から、同じ専門分野の他の医師の評価をアンケートする。最終的に調査結果から一定以上の評価を得た医師が「Best Doctors in Japan」として選出される仕組みになっている。このベストドクターズ社が管理する医師データベースは、2年ごとに更新されているが、私もここ数年、毎回選出されている。
ただ自分が選出されて判ることだが、20年前ならいざ知らず、私はもう現役の臨床家ではなくなっている。おそらく私に限ったことではないだろうが、名前を世間的に知られるという意味では、かなり年配の医師が占めているのではないだろうか。
臨床家は病棟の患者を主治医として担当して、「なんぼのもの」だとつくづく思う。外来だけでは本当の臨床家ではないし、内科医としては薬物療法への反応も入院患者でなければ正確にはわかり難い。内科医の実力は病棟で主治医となり、悪戦苦闘する中で養われていく。患者の日々の状況に真正面から責任を持ってあたる医師でなければ、本当の意味での優れた臨床家とは言い難いのではないだろうか。私のように時々外来だけの患者を診るようになると、真の臨床家ではない。そのような意味からいうと、大学の教授も自ら主治医を兼ねるわけではないので、ある意味ではすぐれた臨床家ではないのではないかと思う。
先日の「週刊現代(10/8)」の「元国立がんセンター病院長がついに口を開いた『確かにダメな外科医が多すぎます』」は衝撃的である。一月に数例しか手術を経験できない医師と何十例も経験できる医師とでは技量の差は歴然となる。ところが一般の人はその辺りの事情がよくわからないので、マスコミに頻繁に登場する医師を「名医」だと錯覚してしまう。本当はそのような「名医」に、自分の命などとても預けられない。
ただ弁解を許してもらえれば、医師は年を重ねるにつれて年の功という部分もある。若い時には思いもいたらなかったことに気づくこともある。例えば私が難病相談支援センターで行っているような相談業務では、「年の功」が発揮できることもあるのではないかと思う。相談の中には、医師からの適切で満足な説明がなくて不満を抱えた患者家族が多いく、「せっかくならこうすればいいのに」と思えるのは、年の功というものかも知れない。Best Doctorsの目的の一つに、「セカンドオピニオン受診のお手伝い等が、現在日本での事業の中心となっている」と書かれている。
これはアメリカのベストドクターズ社が1991年より医師同士による相互評価・ピアレビュー調査を行っていたものをまねて、日本でも1999年から始まっている(法研)。この調査は、医師に「自身または家族の治療を、自分以外の誰に委ねるか」という観点から、同じ専門分野の他の医師の評価をアンケートする。最終的に調査結果から一定以上の評価を得た医師が「Best Doctors in Japan」として選出される仕組みになっている。このベストドクターズ社が管理する医師データベースは、2年ごとに更新されているが、私もここ数年、毎回選出されている。
ただ自分が選出されて判ることだが、20年前ならいざ知らず、私はもう現役の臨床家ではなくなっている。おそらく私に限ったことではないだろうが、名前を世間的に知られるという意味では、かなり年配の医師が占めているのではないだろうか。
臨床家は病棟の患者を主治医として担当して、「なんぼのもの」だとつくづく思う。外来だけでは本当の臨床家ではないし、内科医としては薬物療法への反応も入院患者でなければ正確にはわかり難い。内科医の実力は病棟で主治医となり、悪戦苦闘する中で養われていく。患者の日々の状況に真正面から責任を持ってあたる医師でなければ、本当の意味での優れた臨床家とは言い難いのではないだろうか。私のように時々外来だけの患者を診るようになると、真の臨床家ではない。そのような意味からいうと、大学の教授も自ら主治医を兼ねるわけではないので、ある意味ではすぐれた臨床家ではないのではないかと思う。
先日の「週刊現代(10/8)」の「元国立がんセンター病院長がついに口を開いた『確かにダメな外科医が多すぎます』」は衝撃的である。一月に数例しか手術を経験できない医師と何十例も経験できる医師とでは技量の差は歴然となる。ところが一般の人はその辺りの事情がよくわからないので、マスコミに頻繁に登場する医師を「名医」だと錯覚してしまう。本当はそのような「名医」に、自分の命などとても預けられない。
ただ弁解を許してもらえれば、医師は年を重ねるにつれて年の功という部分もある。若い時には思いもいたらなかったことに気づくこともある。例えば私が難病相談支援センターで行っているような相談業務では、「年の功」が発揮できることもあるのではないかと思う。相談の中には、医師からの適切で満足な説明がなくて不満を抱えた患者家族が多いく、「せっかくならこうすればいいのに」と思えるのは、年の功というものかも知れない。Best Doctorsの目的の一つに、「セカンドオピニオン受診のお手伝い等が、現在日本での事業の中心となっている」と書かれている。
