Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

コスモス(2016/09/14) 

秋風に頼りなげにそよぐコスモスは、日本の原風景ともいえる。私の机の横にかかっている9月のカレンダー(自宅のカレンダーもやはりコスモス)は、白川郷の合掌造りの集落を背景に、黄色く色づいた収穫前の稲穂と赤いコスモスの風景である。コスモスと彼岸花、やはり秋という季節によく似合う花である。
 加治木の南九州病院の周りにもコスモスが多く咲き、特に別府川のほとりには群生していたように覚えている。そのため筋ジスの患者さんもコスモスを一番好きな花に挙げ、歌にしたり、日高君も何枚か描いていた。
 本棚の中から、名歌選「短歌 歌曲集」なるものが出てきた。ちょうど20年前の平成8年に、Viewの会が発行したものである。コスモスといえば、志風さんといわれるくらいコスモスが好きだったが、「コスモス」という詩に西 はまこさんが曲を付けている。
1)コスモスの          2)風ゆする
咲き乱れているいなか道に      色とりどりのコスモスに
かけてくる人を           秋日は透ける
バスは待ちおり           そらは紺碧

 志風(しふうさんとよく間違って呼ばれることが多かったが、しかぜさん)さんも亡くなってどのくらいが経つだろう。KW(脊髄性筋萎縮症)だったが、賢く、抜け目なく、病棟のスタッフとはよくバトルを繰り返していたが、後には次第に丸くなっていった。筋ジス協会、親の会などの事務業務にも秀でていた。新聞のひろば欄の常連で、当時は鹿児島では有名人だった。

コスモス