働ける喜びを生きがいに(2016/09/13)
今回、新聞社の担当記者には「ピシャっと回答をいただきました」というメールを頂いた。この種の質問は何れも迷うことが多いのだが、今回は迷うことなく「働ける間は働け」と言い放った。立場を変えれば、かなり偏った「働き蜂の可愛そうな考え」とみられなくもない。
(質問)
自営業をしています。サラリーマンのように定年があるわけではないのですが、いつまでも若い時と同じように働けないと考え、還暦を機に仕事の規模を縮小しました。家族で食べていく上で、経済的問題はありません。ただ、病気など急な出費に備え、細々と続けています。最近は、いつ完全リタイアするべきか考え出しました。幸いなことに体も心も元気です。ただ、いつまでも働くのは世間の目も気になります。自分の引き際はどう判断すればいいでしょうか。(60代男性)
(回答)
すべての人に時間は平等に与えられていますが、すべてに満たされた人生は不可能です。「ワーク・ライフ・バランス」という言葉もありますが、ワーク(仕事)とライフ(仕事以外の生活)を調和させることが理想です。とはいえ、仕事を優先すれば、いわゆる人生の「楽しみ」を制限せざるを得ないのも現実です。
私も「もう少しライフをエンジョイすればよかった」と思ったりしますが、そんなに器用にできません。ちょうど一か月前、元鹿児島大学学長で、恩師の井形昭弘先生が現役大学学長職のまま87歳で急逝されました。引退も視野に入れておられましたが、生涯現役の「生き方モデル」を示したように感じています。
人それぞれですが、自営業のように生活スタイルを決められる人は幸せです。サラリーマンは、仕事をしたくてもできない場合があります。
長生きが可能になり、逆に年金は減額される社会では、経済的な問題も心配になります。この先、労働人口も少なくなる日本では、意欲と体力があれば働ける環境を整備していくことが国として重要な政策課題です。
結論からいえば、引き際は自分で決めればいいことです。世間の目など気にすることはありません。いつまでも働ける喜びを生きがいにして、働ける間は働く。その後には誰しも納得できる引き際が自然に用意されるのではないでしょうか。
(質問)
自営業をしています。サラリーマンのように定年があるわけではないのですが、いつまでも若い時と同じように働けないと考え、還暦を機に仕事の規模を縮小しました。家族で食べていく上で、経済的問題はありません。ただ、病気など急な出費に備え、細々と続けています。最近は、いつ完全リタイアするべきか考え出しました。幸いなことに体も心も元気です。ただ、いつまでも働くのは世間の目も気になります。自分の引き際はどう判断すればいいでしょうか。(60代男性)
(回答)
すべての人に時間は平等に与えられていますが、すべてに満たされた人生は不可能です。「ワーク・ライフ・バランス」という言葉もありますが、ワーク(仕事)とライフ(仕事以外の生活)を調和させることが理想です。とはいえ、仕事を優先すれば、いわゆる人生の「楽しみ」を制限せざるを得ないのも現実です。
私も「もう少しライフをエンジョイすればよかった」と思ったりしますが、そんなに器用にできません。ちょうど一か月前、元鹿児島大学学長で、恩師の井形昭弘先生が現役大学学長職のまま87歳で急逝されました。引退も視野に入れておられましたが、生涯現役の「生き方モデル」を示したように感じています。
人それぞれですが、自営業のように生活スタイルを決められる人は幸せです。サラリーマンは、仕事をしたくてもできない場合があります。
長生きが可能になり、逆に年金は減額される社会では、経済的な問題も心配になります。この先、労働人口も少なくなる日本では、意欲と体力があれば働ける環境を整備していくことが国として重要な政策課題です。
結論からいえば、引き際は自分で決めればいいことです。世間の目など気にすることはありません。いつまでも働ける喜びを生きがいにして、働ける間は働く。その後には誰しも納得できる引き際が自然に用意されるのではないでしょうか。