「かかりつけ医」と「フリーアクセスの制限」(2016/10/19)
いつもの「かかりつけ」の散髪屋さんでの「床屋談義」の途中で、「・・・ところでホワイトから引き続いて来られている人と、新規に飛び込みでお客さんになった人との割合はどの位なもんですか」と尋ねたところ、「約9割は昔からのお馴染みさんで、遠くからでも来てくれているんですよ」という返事だった。この散髪屋さんは今年の3月に老舗のホワイトから独立して、この電車通り(ホワイトからは歩くと20分以上かかる)で営業を始めたのである。
かように、床屋さん(昔は銭湯)など、一度も行ったことのないお店の暖簾は敷居が高くて、人それぞれなじみの店を持っているものである。
医療機関も同じことが言えるかもしれない。
加治木の南九州病院似たころは、「かかりつけ」の歯科医は加治木の10号線沿いにあった「浜川歯科」だった。4年ほど前に南風病院で働くことになった時に、南風病院の近くで信頼のおけそうな歯科医院として紹介してもらったのが「ふなさき歯科」である。この医院からは年に二回、「そろそろクリーニングの時期ですよ」というような葉書が届くので、定期的な歯の健康管理にはすこぶる好都合である。
日本医師会では、かかりつけ医を「なんでも相談できる上、最新の医療情報を熟知して、必要な時には専門医、専門医療機関を紹介でき、身近で頼りになる地域医療、保健、福祉を担う総合的な能力を有する医師」と位置づけている。
また国は医療費抑制策として「高度な専門医療は大病院、日常の医療は中小病院や診療所という役割分担」を提唱し、平成28年4月1日の健康保険法の改定において、大学病院などの特定機能病院では選定療養費として紹介状なしの初診時には5000円の徴収を義務付けている。さらに今度は外来患者がかかりつけ医以外を利用する場合には、医療費に少額の定額負担を上乗せする制度の創設も考えられている。
今まで日本の医療制度は原則フリーアクセスで、保険証がありさえすればどこの医療機関でも診察を受けることができた。これが世界に誇りうる制度だったわけだが、保険財政のひっ迫により、改変を迫られる事態になったのである。おそらく今後はイギリスのように、住民は予め登録した診療所(かかりつけ医)で診療を受け、必要に応じて紹介の下に病院の専門医を受診できる仕組みに誘導されそうである。そうなると市中の一般の病院や診療所では、ほとんど侵襲的な検査はできなくなり、患者の健康管理や服薬状況などの日常の生活全般の管理が主要な仕事になっていきそうである。
このかかりつけ医制度とマイナンバー制度が導入されると、医療機関へのフリーアクセスは完全に制限され、また重複診療もできなくなる。結果として医療費の抑制にはつながるが、医療機関の再編成や患者の受診の流れも加速度的に変化していくのではないだろうか。
かように、床屋さん(昔は銭湯)など、一度も行ったことのないお店の暖簾は敷居が高くて、人それぞれなじみの店を持っているものである。
医療機関も同じことが言えるかもしれない。
加治木の南九州病院似たころは、「かかりつけ」の歯科医は加治木の10号線沿いにあった「浜川歯科」だった。4年ほど前に南風病院で働くことになった時に、南風病院の近くで信頼のおけそうな歯科医院として紹介してもらったのが「ふなさき歯科」である。この医院からは年に二回、「そろそろクリーニングの時期ですよ」というような葉書が届くので、定期的な歯の健康管理にはすこぶる好都合である。
日本医師会では、かかりつけ医を「なんでも相談できる上、最新の医療情報を熟知して、必要な時には専門医、専門医療機関を紹介でき、身近で頼りになる地域医療、保健、福祉を担う総合的な能力を有する医師」と位置づけている。
また国は医療費抑制策として「高度な専門医療は大病院、日常の医療は中小病院や診療所という役割分担」を提唱し、平成28年4月1日の健康保険法の改定において、大学病院などの特定機能病院では選定療養費として紹介状なしの初診時には5000円の徴収を義務付けている。さらに今度は外来患者がかかりつけ医以外を利用する場合には、医療費に少額の定額負担を上乗せする制度の創設も考えられている。
今まで日本の医療制度は原則フリーアクセスで、保険証がありさえすればどこの医療機関でも診察を受けることができた。これが世界に誇りうる制度だったわけだが、保険財政のひっ迫により、改変を迫られる事態になったのである。おそらく今後はイギリスのように、住民は予め登録した診療所(かかりつけ医)で診療を受け、必要に応じて紹介の下に病院の専門医を受診できる仕組みに誘導されそうである。そうなると市中の一般の病院や診療所では、ほとんど侵襲的な検査はできなくなり、患者の健康管理や服薬状況などの日常の生活全般の管理が主要な仕事になっていきそうである。
このかかりつけ医制度とマイナンバー制度が導入されると、医療機関へのフリーアクセスは完全に制限され、また重複診療もできなくなる。結果として医療費の抑制にはつながるが、医療機関の再編成や患者の受診の流れも加速度的に変化していくのではないだろうか。
