神社にまつわること(2016/11/07)
齢を重ねて今生での生活が長くなると、いろいろな方とのお付き合いが生まれてくる。一般にはあまり関係のなさそうな、神社の宮司さんとも親密な関係が生まれた。
10月30日、照国神社に息子と娘の子どもの753(いずれも誕生日が来ると3歳)のお参りに行った。天気も良く、境内は753をはじめ、新車のお祓いまでごった返していた。社務所で受付を行ったが、かねて知り合いの宮司のAさんにバッタリ出会った。階段を昇り神殿の前に15人ほどを一組にして縦に並ばされる。そしてお祓いの儀式となったが、Aさんが祭主だったので、最初に名前が呼ばれ祝詞が奏上された。
ところでAさんとのお付き合いはAさんの母君が私の義母の二高女時代の友だちだったことに始まる(ちなみにAさんのお父さんも照国神社の宮司だった)。歌人で小説家で、いくつかの同人誌の同人だった。肺がんになり、南九州病院の緩和ケア病棟で亡くなられたが、最後に私に書き残した手紙が忘れられない。
・・・あとどのくらいの命なのかわかりませんが、私は確実にこの世を旅立つ人です。がんと告知され、実感としては寂しいとか怖いと思ったことはありません。ある日、ふわっと違った階段を上っているか、ふんわりと飛び上がっているのかも知れないと思えるのです・・・
もう一人は、宮崎の一葉稲荷神社の方である。ここの息子さんがALSを発病された。宮崎の大宮高校から東京大学に進学し、卒業後はある有名な銀行に勤めていた。ところが50歳の頃にALSとなり、東京から故郷に帰って自分の生まれた神社の社務所の隣の小さな家で、お姉さんの介護を受けながら療養していた。私は東京に住んでいたもう一人のお姉さんの紹介で南九州病院を受診したときからの縁で、平成6年に亡くなるまでの数年間、幾度かこの家を訪問したものである。
私が最後にこの神社を訪れたのは2008年に宮崎市で開催された日本医療マネジメント学会九州・山口連合大会の時である。懐かしく思って突然、訪問した。すると77歳になるというお姉さんが「今朝、やっちゃんも苦労したなあと、どういう訳かふと思い出したんですよ。先生が来てくいやっということだったのですね」と言いながら大層喜んでくれた。やっちゃんは2年前の2006年に亡くなっていた。
「数ヶ月前に骨粗鬆症で6本も圧迫骨折があって、2ヶ月ばっかり入院しとんたんですよ」ということで、確かに腰がひどく曲がっている。「数年前にCTの検査で、小脳が萎縮しちょっと・・・また額のいぼも手術した方がよかと言われて」と、病気の相談となる。ところが正月に手術となると、一年で一回の稼ぎ時(おみくじや縁起物などの販売)を逃してしまうことを心配されていた。「両方とも、全く心配は要りません。年が明けてから手術しても全然かまわない」と話すと、「まあ、先生は神様ごとある」と顔をくしゃくしゃにさせながら喜ばれる。「でも神社を訪問して、巫女さん(お姉さんは巫女さんでもある)に『神様』と言われても、何か変な感じがすんね」と話して大笑いになった。
10月30日、照国神社に息子と娘の子どもの753(いずれも誕生日が来ると3歳)のお参りに行った。天気も良く、境内は753をはじめ、新車のお祓いまでごった返していた。社務所で受付を行ったが、かねて知り合いの宮司のAさんにバッタリ出会った。階段を昇り神殿の前に15人ほどを一組にして縦に並ばされる。そしてお祓いの儀式となったが、Aさんが祭主だったので、最初に名前が呼ばれ祝詞が奏上された。
ところでAさんとのお付き合いはAさんの母君が私の義母の二高女時代の友だちだったことに始まる(ちなみにAさんのお父さんも照国神社の宮司だった)。歌人で小説家で、いくつかの同人誌の同人だった。肺がんになり、南九州病院の緩和ケア病棟で亡くなられたが、最後に私に書き残した手紙が忘れられない。
・・・あとどのくらいの命なのかわかりませんが、私は確実にこの世を旅立つ人です。がんと告知され、実感としては寂しいとか怖いと思ったことはありません。ある日、ふわっと違った階段を上っているか、ふんわりと飛び上がっているのかも知れないと思えるのです・・・
もう一人は、宮崎の一葉稲荷神社の方である。ここの息子さんがALSを発病された。宮崎の大宮高校から東京大学に進学し、卒業後はある有名な銀行に勤めていた。ところが50歳の頃にALSとなり、東京から故郷に帰って自分の生まれた神社の社務所の隣の小さな家で、お姉さんの介護を受けながら療養していた。私は東京に住んでいたもう一人のお姉さんの紹介で南九州病院を受診したときからの縁で、平成6年に亡くなるまでの数年間、幾度かこの家を訪問したものである。
私が最後にこの神社を訪れたのは2008年に宮崎市で開催された日本医療マネジメント学会九州・山口連合大会の時である。懐かしく思って突然、訪問した。すると77歳になるというお姉さんが「今朝、やっちゃんも苦労したなあと、どういう訳かふと思い出したんですよ。先生が来てくいやっということだったのですね」と言いながら大層喜んでくれた。やっちゃんは2年前の2006年に亡くなっていた。
「数ヶ月前に骨粗鬆症で6本も圧迫骨折があって、2ヶ月ばっかり入院しとんたんですよ」ということで、確かに腰がひどく曲がっている。「数年前にCTの検査で、小脳が萎縮しちょっと・・・また額のいぼも手術した方がよかと言われて」と、病気の相談となる。ところが正月に手術となると、一年で一回の稼ぎ時(おみくじや縁起物などの販売)を逃してしまうことを心配されていた。「両方とも、全く心配は要りません。年が明けてから手術しても全然かまわない」と話すと、「まあ、先生は神様ごとある」と顔をくしゃくしゃにさせながら喜ばれる。「でも神社を訪問して、巫女さん(お姉さんは巫女さんでもある)に『神様』と言われても、何か変な感じがすんね」と話して大笑いになった。
