筋ジス病棟あれこれ(後)(2016/12/22)
さてこの3人は、南九州病院を退院後(吐合姉妹が平成12年に、岩崎さんが16年に)、NPO法人自立生活センター「てくてく」を立ち上げ、その活動の推進のためにみゆきさんなどは車椅子で全国を駆け巡っていた。この法人は,「障害のある人々が地域社会で自立した生活を営んでいくために必要な支援及び暮らしやすいまちづくりに必要な事業を行い,福祉の増進を図り,社会全体の利益の増進に寄与することを目的とする」と定めている。活動分野は (1)介助サービス事業,(2)ILP(自立生活プログラム)事業,(3)ピア・カウンセリング(障害のある者同士のカウンセリング)事業,(4)障害者自立生活支援法に基づく一般相談支援事業,(5)障害者自立支援法に基づく特定相談支援事業,(6)児童福祉法に基づく障害児相談支援事業,(7)障害者福祉施策による相談支援事業,(8)障がい者の人権・権利擁護に関する相談事業,(9)障がい者の地域生活に関する事業,(10)インクルーシブ社会の啓発・支援・推進のための事業などである。 当日、私は18時過ぎにケーキを注文していた一公に向かった。19時過ぎに岩崎さんのビルに到着、ちょうど吐合姉妹も着いたばかりのようである。それぞれに若い介護者が日常の生活援助をしてくれている。いつも驚くことだが、この「てくてく」の介護士はみな20歳代から30歳代の若者だが、健康的で明るく、笑顔が素晴らしい。
この夜、私はいつもより饒舌になり「ちょっとはしゃぎ過ぎたのではないか」と後悔している。刺身も、また肉団子の入った鍋も美味しかった。それ以上に、この一年、それぞれに大変なことがあったが、揃って一緒に食事できたことが嬉しかった。「三人とも、もともとの病気だけでも大変なのに、余計な病気まで。神様も困ったもんだ」と茶化したが、岩崎さんは9月に足が腫れて化膿して鹿児島医療センターに入院、また11月には胃からの出血で当院に入院、吐合さんは乳がんで化学療法中である。いつも感心するのは病気に対しての姿勢である。内心の苦しみを表面にはさほど出すことなく、淡々と処理できている。
「でも、みゆきは顔色もいいし、元気になったみたい」と言うと、現在は抗がん剤の副作用の軽くなる時期だが、また月末には「打たないと」いけないという。幸いみちえの方は「ひっくひっく」で入院することもなく元気のようで、「ヤクルト?」がよくあっているようである。
21時半ごろに私が持ってきたケーキに5本のローソクを立てて、みゆきが息で吹き消した。メッセージカードは「みんなげんきで」である。介護者は自分の弁当を持って来ていて、決して鍋には手を付けない規律らしいが、ケーキの方は一緒に食べてもらった。
22時ごろに別れたが、「また来年ここで、みんな一緒に忘年会を楽しむことができたらいいのになあ」と思いながら、冷え込んだ高麗通りを歩きながらタクシーに乗り込んだ。
この夜、私はいつもより饒舌になり「ちょっとはしゃぎ過ぎたのではないか」と後悔している。刺身も、また肉団子の入った鍋も美味しかった。それ以上に、この一年、それぞれに大変なことがあったが、揃って一緒に食事できたことが嬉しかった。「三人とも、もともとの病気だけでも大変なのに、余計な病気まで。神様も困ったもんだ」と茶化したが、岩崎さんは9月に足が腫れて化膿して鹿児島医療センターに入院、また11月には胃からの出血で当院に入院、吐合さんは乳がんで化学療法中である。いつも感心するのは病気に対しての姿勢である。内心の苦しみを表面にはさほど出すことなく、淡々と処理できている。
「でも、みゆきは顔色もいいし、元気になったみたい」と言うと、現在は抗がん剤の副作用の軽くなる時期だが、また月末には「打たないと」いけないという。幸いみちえの方は「ひっくひっく」で入院することもなく元気のようで、「ヤクルト?」がよくあっているようである。
21時半ごろに私が持ってきたケーキに5本のローソクを立てて、みゆきが息で吹き消した。メッセージカードは「みんなげんきで」である。介護者は自分の弁当を持って来ていて、決して鍋には手を付けない規律らしいが、ケーキの方は一緒に食べてもらった。
22時ごろに別れたが、「また来年ここで、みんな一緒に忘年会を楽しむことができたらいいのになあ」と思いながら、冷え込んだ高麗通りを歩きながらタクシーに乗り込んだ。
