健診模様(5)(2017/02/13)
銀行にはさまざまな経歴を経て、入行した人もおられるようである。
この48歳の男性、短く髪を刈り上げ、やや小太りであるが精悍な風貌である。血液検査には問題はないが、標準体重から考えると数キロオーバーしているので、型通りに「ちょっと体を動かさないといけませんね」と言うと、「この間も、菜の花を走ったばかりなんですが・・・」と言われる。「それは凄いですね」と受け流すと「毎年、走っております」とあっさりと言いのける。
実はその名前(内野公貴さん)を見た時に、「どこかで見知ったような名前だなあ」と思ったのだが、案の定、私の母校(鶴丸高校)の野球部の監督を9年間もされていた、あの内野さんであることがわかった。気づかなかった事とはいえ、失礼な物言いだったかな。ご自身も鶴丸高校の出身で、高校時代にはエースとして活躍され、九州大会にも出場したことがあるという。
私も高校野球には興味があるし、この日は時間に余裕もあったので、いつの間にか健診しながら「高校野球談議」となった。過去、私の時代には、鶴丸からは池ノ上投手や川口投手を擁して九州大会までは出場したことがあった。ただその頃は残念ながら、選抜高校野球に「21世紀枠」がなかった。「生きている間に、一度甲子園で『はろばろと』の校歌を聴きたいと思うのですが、ちょっと無理っぽいですね」と言うと、「選抜なら、21世紀枠がありますので、少し可能性はあると思うのですが・・・」
内野さん、入行して4年ほどになり銀行の様子も少しわかってきたので「そろそろ人材育成のコースを立ち上げたい」というような抱負を語っておられた。
その翌日、たまたま古川先生(2年目の研修医)と話をする機会があったが、「内野先生は私が鶴丸で野球部にいたころの監督でした。厳しかったけど、裏表のないいい先生でした」という。古川先生は投手で、また上釜先生(1年目の研修医)は遊撃手だったという。夏は二回戦で鹿児島工業に敗れたということだが、二人とも文武両道を叶えたわけで凄い努力だと思う。
健診では、喫煙についても指導することもある。
40歳代前半のこの男性、小柄であるがBMI(Body Mass Index)は理想的で、見た目にも実直そうな行員で血液検査にも異常はない。「タバコを一日30本、20年間というのはいただけませんね。肺がんも心配になりますよ」と話を向けると、「私にはタバコが必要なのです。それもピースと決めていて、一度も変えたことはありません。タバコを吸わないと、ストレスが溜まってため息ばかりついています。肺がんになってもいいように、ちゃんと保険にもはいっています」と毅然と言い放つ。とても「禁煙」を促がせるような雰囲気ではない。
「奥さんからクレームはありませんか」と聞くと、「タバコを取り上げるとため息に閉口するし、自分もつまみ食いができなくなるのでお相子様だと言っています。ピースも家内が買って来てくれています」と言われる。「一箱、460円だとすると、一月に2万円はかかりますね」と言うと、「その代り、タバコ代以外は何も買いませんし、遊びもしませんので」。
「それでピースが保たれているという訳ですか!」と、おじんギャルを放つと、後で武さんがニャッと笑っていた。
健康という普通の意味では「困った夫婦!」であるが、世の中にはいろいろな考え方があってもいいのかも知れないと思うことだった。
この48歳の男性、短く髪を刈り上げ、やや小太りであるが精悍な風貌である。血液検査には問題はないが、標準体重から考えると数キロオーバーしているので、型通りに「ちょっと体を動かさないといけませんね」と言うと、「この間も、菜の花を走ったばかりなんですが・・・」と言われる。「それは凄いですね」と受け流すと「毎年、走っております」とあっさりと言いのける。
実はその名前(内野公貴さん)を見た時に、「どこかで見知ったような名前だなあ」と思ったのだが、案の定、私の母校(鶴丸高校)の野球部の監督を9年間もされていた、あの内野さんであることがわかった。気づかなかった事とはいえ、失礼な物言いだったかな。ご自身も鶴丸高校の出身で、高校時代にはエースとして活躍され、九州大会にも出場したことがあるという。
私も高校野球には興味があるし、この日は時間に余裕もあったので、いつの間にか健診しながら「高校野球談議」となった。過去、私の時代には、鶴丸からは池ノ上投手や川口投手を擁して九州大会までは出場したことがあった。ただその頃は残念ながら、選抜高校野球に「21世紀枠」がなかった。「生きている間に、一度甲子園で『はろばろと』の校歌を聴きたいと思うのですが、ちょっと無理っぽいですね」と言うと、「選抜なら、21世紀枠がありますので、少し可能性はあると思うのですが・・・」
内野さん、入行して4年ほどになり銀行の様子も少しわかってきたので「そろそろ人材育成のコースを立ち上げたい」というような抱負を語っておられた。
その翌日、たまたま古川先生(2年目の研修医)と話をする機会があったが、「内野先生は私が鶴丸で野球部にいたころの監督でした。厳しかったけど、裏表のないいい先生でした」という。古川先生は投手で、また上釜先生(1年目の研修医)は遊撃手だったという。夏は二回戦で鹿児島工業に敗れたということだが、二人とも文武両道を叶えたわけで凄い努力だと思う。
健診では、喫煙についても指導することもある。
40歳代前半のこの男性、小柄であるがBMI(Body Mass Index)は理想的で、見た目にも実直そうな行員で血液検査にも異常はない。「タバコを一日30本、20年間というのはいただけませんね。肺がんも心配になりますよ」と話を向けると、「私にはタバコが必要なのです。それもピースと決めていて、一度も変えたことはありません。タバコを吸わないと、ストレスが溜まってため息ばかりついています。肺がんになってもいいように、ちゃんと保険にもはいっています」と毅然と言い放つ。とても「禁煙」を促がせるような雰囲気ではない。
「奥さんからクレームはありませんか」と聞くと、「タバコを取り上げるとため息に閉口するし、自分もつまみ食いができなくなるのでお相子様だと言っています。ピースも家内が買って来てくれています」と言われる。「一箱、460円だとすると、一月に2万円はかかりますね」と言うと、「その代り、タバコ代以外は何も買いませんし、遊びもしませんので」。
「それでピースが保たれているという訳ですか!」と、おじんギャルを放つと、後で武さんがニャッと笑っていた。
健康という普通の意味では「困った夫婦!」であるが、世の中にはいろいろな考え方があってもいいのかも知れないと思うことだった。
