Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

壱岐旅行(2)(2017/05/11) 

さて出発の朝、5月4日、いつものように歩いて南風病院に向かったが、舗道は桜島の噴火の降灰でサクサクして足跡もついている。おまけに薫風にはほど遠い強い風が吹いており、どんよりとした曇り空である。病院に着いてから連休中の天気をチェックしたが変わりやすい天気で、時には小雨も降るかも知れないということである。
         鹿児島中央駅を8時33分発の新幹線さくら372号で出発、10時8分に博多駅に着いた。既に娘家族は到着しており、そこから博多港にタクシーで行くことになった。出航まで時間があるので、ベイサイドプレイスの自然食のリタ農園で昼食を摂った。子供連れの食事ではいつでもそうであるが、芽生ちゃん、隼生君も一緒なので食事となると目を離せない。おまけに芽生ちゃんは卵アレルギーがあるので、そのチェックも欠かせない。隼生君はちょうど11ヶ月になるが、何でも大きな口を開けてどんどん食べる。まるで餌を待っている鯉のような食べっぷりである。
         一時間ほどで食事を終えて、12時50分発の高速船ジェットフォイルヴィーナスに乗り込む。壱岐の芦辺港までは65分で着くことができたが、乗客はさほど多くなく、揺れも全くない快適な船旅だった。
         レンタカーをあらかじめ予約していたので、会社の人が車を港に置いてくれていた。婿の吉岡君が運転手になるので、免許証一枚で事足りる。まず、勝本町にある串山半島の入江にあるイルカパークに行くことにした。小さな設備で、生け簀にバンドウイルカが数頭飼われており、魚をあげるなどの「ふれあい体験」を売りにしているようである。「ししゃもをあげていたね」と後で芽生ちゃんの言葉を聞いて、子供の記憶力には驚く。ところがイルカには興味を示さず、隣接した公園のしょぼい滑り台などの遊技で遊んでいた。
         その後、壱岐観光の定番ともいえる「猿岩」に行くことにした。黒崎半島の先端にあり、小さな曲がりくねった道を、対向車の来るのを心配しながら走っていく。猿岩を臨む台地にはたくさんの車が停められており、多くの観光客で賑わっていた。「さほど」と思わないでもなかったが、他にこれといった観光地があるわけでもないのだろう(失礼かな)。海から突き出た海蝕崖の自然が作り出す不思議な形の岩(安武岩)、その姿がそっぽを向いた猿の姿にそっくりということで、猿岩と呼ばれているという。じっと見つめていると、確かにそのような姿に見えてくる。ただそれだけのことであるが、海と空の色は美しい。
         その後、パン屋さんに寄ってから、宿泊する予定のペンション壱岐牧場に着いた。ホームページによると「壱岐牧場は名前の通り牧場から始まりました。壱岐では4~5頭の牛を一軒の農家で飼うのが主流でした。そのため自家製で、なおかつ潮風が運ぶミネラルを含んだ稲藁や雑草などが充分に与えられ、一頭一頭に手を掛け育てられております」と書かれている。かなり古い建物であるが、二階の部屋はゆったりとしており、それなりに快適に泊まることができた。自慢の夕食は、テラスでの炭火バーベキューである。壱岐牛、ソーセージ、アワビ、イカ、サザエ、野菜などが盛りだくさんと用意されているが、とても食べきれる量ではなかった。いつもなら霜降りの牛肉を残すことなどないのに贅沢なことである。