Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

運も実力のうち(2017/06/30) 

毎朝、看護部長室で午前9時から開催される師長の申し送りに参加しているが、最後に思いつくまま一言「感想」を述べることが慣例になっている。
         ある朝、部長室の机の上にたまたまMedica Fanのマンスリーレポートがのっていたので、斜め読みしてみると大変面白かった。そこでこの朝は、ある野球選手のことを引き合いに出しながら「運のつかみ方」について話してみた。
         このレポート(メディカ出版)は「運も実力のうち」は本当です、というタイトルで、松井さんという人が書かれている。
         友だちが還暦を機に東京から山梨に移住され、グループホームを立ち上げられたので、会員パーティーに伺った。ロケーション、スタッフに恵まれ、開所と同時に定員いっぱいの入居者が揃ったということで、「すごいですね」とお祝いを申し述べると「いろんな条件が運よく揃ったおかげです」と謙遜された。
         筆者はこの時に、「計画的偶発性理論」というキャリア理論を思い出したという。
         この理論はスタンフォード大学のJ.D.クランボルツ教授の提唱されたもので、「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことに依って決定される」というものである。その偶然に至るまで「運の良い人」は次のような特徴ある行動のカギを持っているという。
         ① たえず新しい機会を求めている「好奇心」。
         ② 失敗しても屈しない「持続性」。
         ③ 必ず実現できるととらえる「楽観性」。
         ④ こだわりや固定概念に縛られない「柔軟性」。
         ⑤ リスクを取っても行動を起こす「冒険心」。
         この5つの行動のカギを持っていく中で、偶然の出会いや出来事に巡り合うというのである。
         私はこの日の朝、野球選手を例に出しながら「運をつかめる人とそうでない人」の話をしたが、いい運はめったに訪れないが、それまで努力していたかどうかで決まるように思える。昨年阪神の横田選手(鹿児島実業出身)はオープン戦では好調だったが、ペナントレースではいい結果を出せずに二軍落ちになった。そこからもう一度這い上がってきてほしいが、二倍も三倍もの努力を要するだろう。昔、このランでも紹介したことがあったが、渡辺さんの「おかれた場所で咲きなさい」にも通じることだと思う。