Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

聖マリア学園吉野幼稚園「父の日お祝い会」での講演(2)(2017/07/04) 

さて吉野幼稚園での講話の話に移る。 私が南九州病院時代に併設の加治木養護学校の先生をされていた川涯利雄先生(現、吉野幼稚園園長)に、一月ほど前に「父の日お祝い会」での講話を頼まれていた。カソリックの幼稚園で敷居が高いうえに、講話の内容も私に相応しくない(自身の反省として、子育てに対して、真剣に向き合ってこなかった。現在山口に住んでいる娘も、私が父の日に話をすると聞いて、「えっ、お父さんがそんな話を?!と絶句していたとか」)と思ったので断ろうと思った。しかし「頼まれたことは断らない」というポリシーと、今までいろいろとお世話になってきた川涯先生の頼みでもあり、即座に断れなかったのである。
依頼の手紙には、当園では「モンテッソーリ教育に基づき、幼児は様々なモンテッソーリ教材の中から自分の興味や発達に即した物を自由に選び活動する。教師は、一人ひとりの幼児の選択と活動を尊重し、援助するという方針ですので、そこのところを頭に入れて頂けたらあとは何を話されても結構です」と書かれていた。このモンテッソーリ教育こそ、最近話題のあの藤井翔太4段が受けていた教育だそうである。家内に話すと、息子の子どもの通っている幼稚園でもそのような方針で教育しているということだが、寡聞にして私は知らなかった。また後で川涯先生にお聞きしたところでは、「当園にはカソリック信者の子供は少ないです。ただ十字架にお祈りをすることの承諾は入園時に頂いております」ということだった。 さて「父の日」が近づいてくると憂鬱になり、危険な「冒険」のようにも感じられた。当日、全米プロでの松山のことも気になったのか、3時ごろ目が覚めた。家内が娘のところに行っていたので、そのまま病院に来て、テレビを横目で見ながら今日の講話の構想を考えたりして9時過ぎまで過ごした。
 吉野幼稚園に行くのはもちろん初めてであるが、ナビが誘導してくれて予定より早く10時前には着くことができた。どこに駐車すべきか迷ったが、幼稚園に隣接している教会の前庭が空いていたので、そこに停めさせてもらった。しばらく、万歩計の歩数を稼ごうと思って周りを散策していると、川涯先生が園から出てこられて声をかけてくれた。園長室で30分ほど、南九州病院時代の「ビューの会」のことや、筋ジス患者の近況、先生の専門の短歌のことなどで楽しく懐かしい雑談となった。
なお「ビューの会」とは、1996年に川涯先生の音頭で組織された患者や関係者の集いで、岩崎さんが会長で私は副会長に任命されていた。趣旨は「福祉の視点から文化を拓く」というもので、南九州病院の横を流れる別府川は地元の人たちがビュー川と呼んでいたので、「Viewの会」と名付けた経緯がある。活動の一つに、年に二回の機関誌「View川通信」の発行、また秋には講演会なども企画していた。講演会には手弁当でNHKの鈴木健二、嶋村俊治の両アナウンサーや、『千の風になって』でブレークした芥川賞作家の新井満さんなども講演してくれた。