Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

迷走台風に翻弄された3日間(1)(2017/08/08) 

日帰りの予定(台風の来る前の計画では一泊予定)が、結果的には東京に2泊する羽目になった。鹿児島に住んでいると地政学的に、さまざまな台風の影響から免れることはできない。とはいうものの、一時は「台風銀座」という嬉しくない汚名を頂戴していた鹿児島であったが、ここ数年はラッキーにも、本格的な台風の上陸はなかったのではないだろうか。そのため、台風の脅威を少し甘く考えていたのかも知れない。
         第8回ALSフォーラムが、8月5日(土)、東京の都ホテルで予定されていた。このフォーラムは第1回から世話人として参加してきたフォーラムである。また今回は、翌日の6日に、有楽町の輝咲で「渡辺を叱る会」も開かれるということで、こちらも楽しみにしていたのである。
         ところが、である。あの迷走(迷惑)台風5号が、5日朝にかけて強い勢力で、九州南部や奄美地方に接近して、6日には鹿児島に上陸するかもしれないという進路予想になったのである。
         4日の朝から、「どうすべきか」と思いあぐねることになった。全てキャンセルにしたら悩むこともないのだが、今回の世話人会では来年の担当世話人が順番で私に内定している。そのこともあってか、3日にはこのフォーラムを主催してくれているサノフィ株式会社の山下さん(女性)から、「6日に帰れない時には、連泊でホテルは確保できています(結果的には非常に助かった)」という電話まで頂いていた。
         当初、一泊して6日の朝の一便だったら台風の進路ではまだ飛ぶかもしれないと思ったが、これも賭けであり、空港内を右往左往しなければならないかもしれない。連泊しても7日(月)に帰れるという保証もない。今までも台風接近と飛行との悩みは何度も経験した。ただ空港のカウンターで長い時間、並ぶことだけはご免こうむりたいと思った。もう一つの懸念は鹿児島空港に着陸できずに東京に引き返して、夜遅く宿泊場所を探すとなるとこれは最悪である。
         朝早いと思ったが、このフォーラムに参加予定の大窪先生に電話すると、「私も思案中なのですが、今回は出席を諦めようかと思っております。・・・」という結論のようである。「月曜日の朝の外来をすっぽかすわけにはいきませんので」と言われる(結果的には正しい判断だったといえる)。
         ここで思い着いたのが、5日の最終便で日帰りにして帰ることが次善の策ではないかと考えた。ネットで5日の最終便を検索すると、まだチケットは残っているようである。そこで朝早いと思ったが、7時過ぎに山下さんに事情を話して、5日最終便への変更をお願いした。
         このフォーラムは18時過ぎまでで、その後に懇親会(挨拶を頼まれていたが)も予定されていたが、17時30分ごろに会場を出ると、最終便には間に合うという計算になる。
         でも考えてみれば、ANAのカウンターはまだ開いていない時刻である。
         8時ごろ山下さんから「ANAのカウンターも9時からしか開かないそうです」という電話。よくよく考えてみれば7時に電話するという非常識(もちろん、満席になる前にとの本来の心配性が顔を出す)。この日のお昼頃、山下さんから「4日の最終便の予約ができました」という電話でひとまずホッとする(4日の朝の時点)。