Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

リーダーについて(1)(2017/09/25) 

不思議なもので何らかの問題意識を持っていると、自然に必要な情報が耳目に飛び込んでくるものである。
 9月8日の霧島でのリーダーシップ研修での講話を頼まれていた。リーダーとかリーダーシップという言葉は組織論の中ではいつも話題となることであり、この事に関する多くの著書が店頭にも並べられている。何冊か読んでみたが、どのように理解すればいいかとなると曖昧模糊としたものになり、頭の中でそのリーダー像が思うように具体化しない。ものの本には「リーダーシップとは、個人または集団に対する指導力、統率力、影響力という意味で、共通の目標があり、その共通の目標を達成することを目的として、メンバーの力を最大限に結集し、効率よく使い、同時に、メンバーの働きがいをつくりだすためにとる行動である」と書かれている。
 私は鹿児島銀行の行員さんの健診を担当しているが、聴打診した後に血液検査や超音波検査、胃透視、心電図、聴力などの結果を説明しながら、「銀行での業務内容や働いている場所」などを聞くことが多い。時間にすればわずか10分余りに過ぎないが、ほぼその人となりが掴めてくるから不思議である。年恰好や雰囲気などを勘案しながら「支店長さんですか」と聞いてみる。すると不思議なことに、ほぼ9割方当たっており、陪席してくれている松下さんからは「よく当たりますね」とほめられるが、何となくわかるものである。
 支店長は銀行の中では一つの組織のリーダーであり、私の思い浮かべるリーダー像に合致しているということになる。そんなことを考えると、リーダー像を要因別に分析することは難しいが、私の中には何となくリーダー像なるものはあるのかも知れない。
 9月1日、東京で難病対策委員会が開催されたが、18時からの開催になったので一泊せざるを得なくなり、羽田東急に泊まった。翌朝はいつものように全国紙を数紙読み比べたが、読売の「編集手帳」が目に飛び込んできた。
 武田信玄の重臣が筆録したとされる「甲陽軍艦」に、国を滅ぼす大将の特徴が4点記されている。〈愚か〉〈臆病〉の他、〈強すぎる〉〈利口すぎる〉・・・。
 このコラムは前日に行われた民進党代表選挙で、前原氏が新代表に選出されたことを受けて書かれたものだが、結論として「指導者には、バランスの取れた資質が肝心だということなのだろう」と結論している。
 また同じ新聞の広告のページに一面ぶちぬきで、学校法人小倉学園グループの記事が掲載されている(中央紙にこれだけの分量を載せるとなると、掲載料はいかほどになるものだろうか)。
 大見出しは「人間力」で、何が大事なのか。何を学ばなければならないのか。流行や風説に踊らされない強いハートを育てるために「人間力」を磨く必要について考えています。「基礎」と「専門的な知識」を学び、自分自身で継続的にスキルアップしていく力がなければなりません。論理的思考力や想像力、社会・対人関係能力などを養い、技術力をよりよく活かして生きるために「意欲」、「忍耐力」や「自分の生き方を追求する力」などを総合的にバランスよく高める・・・