Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

子どもを叱る難しさ(2017/09/04) 

いつもの新聞社からのお題に対して、立場によっていろいろな意見がある。秘書の鳥居さんに前もってみてもらったら、珍しく「完璧」という評価(5歳の男の子どもがいる)、一方、家内は、この相談ではお爺ちゃんが娘と孫をかばっているわけで、「年配の女性」の言い分にも理があり、こんな注意のできる大人がいなくなったことを嘆いていた。
       皆さんはどのように考えますか。
      問 子連れで買い物 他の客から罵声(9月3日、南日本新聞)
       先日、娘が4歳と2歳の子どもと、スーパーで買い物をしていると、年配の女性から「子どもがうるさい。しつけがなってない。もうこの店には来ないで」と罵声を浴びせられたそうです。男の子二人なのでうるさかったかもしれませんが、言いようもあると思います。双方の立場の違いはありますが、こういう場合、きちんと話はできないものでしょうか。仕事をしながら一生懸命に子育てをしている娘がふびんでした。(60代男性) 
       
      回答 騒ぐ子も長い目で見守って
 かって子育てを家内任せて、「しつけ」などに真剣に取り組んでこなかったお爺ちゃんの私見と思ってください。
       子育て中のある芸能人が「子どもが走り回るのは当たり前か当たり前じゃないのか」と問題提起をして、ネットで話題になったそうです。
       私たちが小さかったころは原っぱで遊ぶことが普通でした。ところが現代の子どもたちが生活するのは公共交通機関や図書館、飲食店などほとんど騒いではいけない場所です。そうなると子どもは、口をふさいで生活しなければなりません。いつも「マナー」と「しつけ」で押さえつけてるのは、よいことと思えません。
       もちろん許容範囲はあるわけで、人に著しく迷惑をかけたり危害を加え行いは、きちんと注意することが必要です。この年配の女性の罵声にも一理あり、叱り方に問題があるのかも知れません。
       子どものいる人は、他の子の騒音やいたずらに寛容になれると言われます。私も孫が生まれてから、少しはいら立つ気持ちが少し抑えられるようになりました。それでもわが子の傍若無人な振る舞いに無関心で、他人が注意したら「何なの」みたいな目で見る親には腹が立ちます。ポーズでも、謝る気遣いは欲しいものです。
       騒ぐ子もそのうちマナーを身に着けると期待して、長い目で見てください。自分たちの足腰が立たなくなった時に手足となってくれるのはこの子たち。自分を含めてみんなが通ってきた道です。