Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

オセモコ(いじめ最多 32万件)(2017/11/20) 

「すいもあまいも」の5人の回答者に、同じ質問に対する回答が、日曜日の「オセコモ」欄に掲載された。回答のタイトルの見出しは次のようになっていた。
 弱くっても一発大逆転だ:林家彦いち師匠(落語家)
 守ってくれる人必ずいる:若松麗奈(NEWおだまLee男爵オーナーママ)
 個性や違いを認め合おう:長倉伯博(善福寺住職)
 自信持てる何か見つけて:バーバラ植村(アーティスト)
 そして私である。
 当然と言えば当然、おおかた似通った回答である。それぞれが変わらなければ無くならないということだろう。
 質問(いじめ)
 「いじめ最多32万件 小学校で1.5倍に」という記事を見ました。最近はとんでもなく理不尽な交通トラブルも起こり、また似たような光景も見かけます。
 われわれ大人の責任は重大だと感じます。親の夫婦げんかは、少なくとも子どもの前ではするべきではないと思います。ののしりあいのけんかの仕方を教えているようなものだと感じます。
 恥じることのない言動・行動の大切さ、世間が道徳や生き様を自然に見せることの大切さを痛感します。回答者の方々はどのように感じますか。
 回答(相手の気持ち 想像しよう)
 私は昔、筋ジストロフィーという難病の患者が入院する病棟で働いていました。この病気は手足の力がどんどん弱くなり、最後は歩くことができなくなってしまいます。
 みなさんと同じくらいの子どもの患者もいました。もう亡くなりましたが、ある少年の作文をよく覚えています。
 「休み時間になると手すりがないのでどこにも行くことができず、廊下のセメントの上に座って友達の遊ぶ姿を見たりして時間をつぶしました。ときには突き飛ばされたりしました」
 小さいころに学校で感じたくやしさをつづっています。おそらく突き飛ばした子は軽い気持ちのいたずらだったのでしょう。でもいじめられた側はちがいます
 人間はどうしても自分を中心に考えてしまいます。医師が患者と接するときに大切なことは「相手の気持ちになって考えること」と言われています。いじめを受けた人はどのような気持ちなのか、ちょっと考えてみましょう。すぐわかるはずです。
 親は「弱いものいじめは恥ずかしいことだ」と教えることです。難しい言葉でいえば「想像力を働かせろ」ということです。