Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

(相談者)「気力がない」引きこもる娘(2017/12/18) 

30代の娘のことです。高校卒業後は東京で働き、結婚をしましたが、少し前に離婚しました。鹿児島に帰り、実家近くで一人暮らしを始めました。ほどなく仕事を辞め、部屋に引きこもりがちに。昼前まで寝て、週に一度、私のところに食事に来るぐらいです。「生きていても仕方ない」とつぶやくようになり、とても心配しています。いわゆる鬱といった状態のような気もします。心療内科などに通っているようですが、親として、どのように接するべきでしょう。(60代女性)
         (回答者)どんな行動、感情も理解し支援
         私の家族も相談者と年齢が近いので、母親の心配はよくわかります。どこにでも、誰にでも起こりうる状況かも知れません。結婚した3組に1組が離婚するというデータもありますので。
         離婚のいきさつなどよくわかりません。きっと娘さんは優しい人で、結婚生活を精いっぱい努力してこられたのでしょう。娘さんが元のご主人に我慢してきたことや愚痴、マイナスな感情など、まずは何でも聞いてあげてください。
         もし話すことができなかったら、一緒に買い物などに連れ出してみてはいかがですか。また娘さんの友人に頼んでみるのも一つの方法です。きっと高校時代の友人など、心を許せる人がいるのではないでしょうか。そして娘さんのどんな行動も、どんな感情も理解し支援してください。
         娘さんは甘えるのが下手なのでしょう。でも、故郷に帰ってきたことは救いです。きっとお母さんのそばで立ち直りたかったのです。
         心の安定は、生活のリズムと体の健康が基本です。幸い住まいは近いようですので週に何回かは歩いて実家に帰るように言いつけてみましょう。歩くことで外の景色が違って見え、心の整理もできるようになるものです。
         人は誰しも失敗やつらい経験を繰り返して生きています。明けない夜はありません。まずは踏み出す努力をされることが第一歩です。