Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

11月の3日間第三日(真向法全国大会)(2017/12/06) 

3日間の最後の仕上げが「真向法研修全国大会」である。
 真向法(まっこうほう)は「長井津が創始した健康法の一種で、四つの動作を行うことで姿勢のゆがみを調整し、身体をやわらかくして心と身体の健康を保つ」というものである。起床時か就床前に行い、1日3分程度から、畳一畳程度のスペースで簡単に行えることが特徴とする。
 さて当日、会場のサンロイヤルホテルまで歩いて行こうと考えたが、パソコンなどの荷物もあるため、14時22分に鹿児島中央駅前を出発するシャトルバスに乗りこんだ。車内での会話を聞いていると、全国各地から来られた参加者のようである。15時前には会場のホテルに到着し、15時からの真向法実習(実技指導)に参加した。
 壇上から協会の「健體康心」編集長でもある小野さんの指導に従って、会場の大広間を埋め尽くした参加者が協会から配られたシートの上で体操をする。北は北海道から南は沖縄まで、500人を超える参加者だったという。第一体操から第四体操まであり、私は椅子に座ったり立ったりしながら手足を動かした。
 休憩をはさんで15時50分から私の講演である。表題は「心と体の健康」として、自己紹介、難病法、そして「歩くことの効用」、心の健康では「老年的超越」と「筋ジス患者の達観」について言及した。MBCニューズナウで放映された録画を自己紹介に使ったが、うまく動いてホッとした。
 講演の後、控室に案内された。鹿児島真向法の役員の一人から「懇親会の時間には呼びに参りますので」ということで待つことにした。18時過ぎに館内アナウンスで「真向法の懇親会に出席の方は・・・」と放送されたので、「そろそろ」と思えどもいっこうにお呼びがない。18時40分ごろ、「(さすがに忘れていて、とは言いにくかったのか)本当に沁みませんでした」と言いながら連れに来てくれた。会場の一番テーブルに案内された時には乾杯の時で。いろいろな挨拶を聞くのが省けたので好都合であった。
 さて懇親会、大広間一杯に丸テーブルがいくつも並べられ、法被や各県の色とりどりのトレーニングシャツや
 私はメインテーブルで、両隣は会長の佐藤良彦さんと金沢真向法協会会長で歌手の有沢美智子さんである。舞台では各県対抗演武会のような催しで、花笠音頭に始まり歌謡ショウ、詩吟の朗読と続き、最後はおはら祭りの実技指導とみんなでの総踊りで〆となった。この間、引きも切らさず会員が私の席に来られて、ビールを継いだり、名刺交換など行った。同時に講演のことを「お話を聞くことができて、遠くから来たかいがありました」などお褒めの言葉を頂いた。
 数日後、鹿児島県の会長の久保さんからも電話があり、「全国各地の会員から、講演が素晴らしいでしたとのことで、私たちもうれしいです」というようなものだった。
 また副会長の栃木さんは雨の中、私の院長室まで来られて丁寧なあいさつと感謝の気持ちを述べられた。私も何となく達成感の感じられた講演で、ストライクゾーンがたまたま一致したということだろう。講演の最後の所で司会の女性が「時間です」という紙を示された。この事に関して多くの会員から「大変失礼しました。私たちはもっと聞きたかったのに」という言葉が寄せられたそうである。私は時間を守る方なので決して時間超過ではなかったが(5分遅れて始まったので)、会場の設営の関係で司会者はホテル側にお願いされていたようである。司会者にはかえって悪いことをしたと思うことである。