Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

年末年始(4)(2018/01/12) 

古里にあるホテルには2時過ぎに着きましたが、チェックイン前の時間でしたが部屋に案内してくれました。このホテルは錦江湾に面しており、桜島南岳から近距離にあるため大爆発の時には大きな岩石も落ちてくるらしいです。竜神温泉で有名だった隣の古里観光ホテルには何度も泊まったことがありましたが、畳一枚ほどの溶岩が落下したりして、ホテルを閉めてしまっています。ホテルの窓から桜島を眺めますと、目前に南岳が聳えており、迫力を感じます。噴火は目撃しませんでしたが、二日の朝、車のフロントグラスにも灰がかなりの量、積もっていました。
 このホテルは建物や設備は古く、部屋には冷蔵庫もないシンプルそのものです。ただ部屋からの錦江湾、大隅、薩摩半島、そして薩摩富士(開聞岳)もくっきりその稜線が眺められ、素晴らしい眺望です。鹿児島市の方面に落ちていく夕陽も抜群でした。
 私たちの到着と前後して、息子の家族も到着しました。高速から国分回りで錦江湾沿岸道路を走ったら、思いのほか早く到着できたようです。タンゴ君がもうすぐ4歳、8月に生まれたレンゴ君はやっと首が座ったという所です。夕食は食堂で一緒に食べましたが、活き作りの伊勢エビなど、それなりに豪華な正月料理でした。
 ここ数年、正月は息子、娘の家族と一緒にホテルや旅館で過ごしてきました。まあ、一年に一回くらいは贅沢してもいいかという所です。昨年は諸事情で鹿児島の自宅マンションに集まって過ごしましたが。今年は息子が市中病院に転勤したため、予定が立たなかったので12月中旬になってからやっとホテルを探すことになりました。望んでいたホテルはどこも満杯で、最終的に空いていたこのホテルでした。館内には子供たちが遊べるような施設もないため、子供たちを溶岩公園に連れて行きました。その間、私はゆっくりと温泉につかることができました。何の設備もないですが、かけ流しで湯量は豊富な塩化物泉で、他に客はいなくて一人で温泉を楽しむことができました。
 2日の朝は9時過ぎにチェックアウトして、フエリーに乗り、鹿児島市の吉野公園に行きました。ホームページには「この公園は県民の休養、レクリエーション等の利用を目的として、昭和39年から約8年にわたり都市計画事業により整備した都市公園です。場所は、鹿児島市の中心から北東に約8km標高234mの台地にあって、展望台から錦江湾を隔てて、目前に雄大な桜島を、遠くに霧島連山や開聞岳を眺望できます。樹木は約140種、7万本が植栽されています。園内は、正面広場を通って、沈床花壇を中心にツバキの列植、その先に中心施設である噴水が桜島を背景に展開し、噴水周辺には、約4万本のツツジが群植され、4月初旬には鮮やかな色模様が楽しめます。その他南国ムード豊かなソテツ園や日本庭園があります。平成元年に我が国を代表する都市公園として「都市公園100選」の一つに選定されました」と書かれています。子供たちは「子どもの広場」で遊んでいましたので、私は一人で、園内を歩き回りました。60年ほど前の原良小学校の遠足が寺山公園で、まだその頃は吉野公園はありませんでした。吉野公園には子供たちが小さいころに2回ほど、連れてきたことがあります。今にして思えば、鹿児島市内にこれほど広大な土地を確保することは至難の業で、当時のトップの英断に敬服いたします。
 吉野公園からナビで、三号線沿いの蔵寿司に行きました。事前に予約していましたので、簡単に二つのボックスが取れました。予約のありがたさを痛感しました。
 ここで食事を終えて、息子夫婦はサンロイヤルホテルに、私は憲一君を中央駅に送り、この日の行事は終わりとなりました。
 3日は管理当直で、この年末年始、個人的には何事もなく過ぎてしまいました。