マリとザンビア(前)(2018/03/29)
「アフリカ」と聞いても日本からはあまりにも遠く、私の想像力の及ばない地域でどうも実感が伴わない。半世紀以上前の中学の教科書では、「暗黒の大陸」というような表現だったかと思う。そんなアフリカに、二人の中年男性が医療の分野で雄飛しようとしている。海外で働くことが普通の時代となったとはいえ、中年になって自らの志の実現を図ろうとする気概と勇気にエールを送りたい。
アフリカの医療と聞くと、我々の世代でまず思い浮かぶのはシュヴァイツァー博士である。小さいころにその偉人伝を読んで、医師を志した人は多いはずである。ネットで検索すると1875年の生まれで1965年に死去されており、1952年にノーベル平和賞を授与されている。30歳の時に医療と伝道に生きることを志し、アフリカの赤道直下の国ガボンのランバレネの地で、当地の住民への医療などに生涯を捧げたとされている。
さてこの春、アフリカに旅立つ一人は、小田代病院で在宅医療を中心にして活躍されていた松尾先生である。50歳を超えたばかりだが、この4月から外務省の大使館医務官としてマリ共和国に行かれるという。もともと熱帯医学が専門で、奄美の加計呂麻島で6年ほど離島医療も経験している。
アフリカに行くと聞いて、「治安は大丈夫なの」と聞いたら、「オイ(私)も面接のときマラリアがたくさんいるところは全く構わないのですが、ISやらテロが起きたり治安が悪いところはできたら行きたくないのですが」と言ったら、「どんなに治安が悪いところでも、そこで一番安全な場所です。大使館は」と面接官が言われたそうだ。でもペルーなど、大使館が必ずしも安全な場所とは言えない時代になってきている。先生のことだから、マラリアを追ってきっと大使館の外に出る日が多いのではないだろうか。
マリ共和国がどこにあるかと言えば西アフリカの内陸国で、北側の三分の一はサハラ砂漠の一部である。首都はパマコで、先日、日本のサッカーナショナルチームが親善試合を行い引き分けた国である。
ネットでマリの医療事情を調べると、次のような記載がある。
マリ人の平均寿命は58.2歳(WHOの2015年)となっており,他のサブ・サハラのアフリカ諸国とほぼ同等です。2015年のWHOのデータで新生児死亡率は1,000人出生あたり37.8人,5歳までの乳児死亡率は1,000人出生当たり114.7人と、こちらはアフリカ諸国の中でも高い部類に入ります。その原因として,衛生環境の悪さと衛生教育の不十分さ,医療機関へのアクセスの困難さ,医療従事者の数とレベルが十分でないこと,薬や医用物資はほとんどが輸入品で高価かつ供給が不安定であること,有用とはいえない伝統医療を利用する人が多いことなど,発展途上国に共通する問題が挙げられます。これらの劣悪な医療環境は地方で顕著に見られ,その結果,首都バマコとそれ以外の地域での医療環境の格差は大きくなっています。
とは言え,首都バマコであっても病院で対応できる疾患には限りがあるため,まず病気にならないよう予防することが大切です。万が一,重症の病気や大きな怪我をした場合は,できるだけ早期に医療先進国での治療を検討した方が良いでしょう。フライトの都合上,その行き先はほとんどの場合,フランス・パリになります。緊急移送の際の高額な移送費や医療費に備え,その費用が十分カバーされている海外旅行傷害保険への加入をお勧めします。
松尾先生、何年間マリに滞在されるのか知らないが、元気で帰って来られて、土産話を楽しみにしていたい。
アフリカの医療と聞くと、我々の世代でまず思い浮かぶのはシュヴァイツァー博士である。小さいころにその偉人伝を読んで、医師を志した人は多いはずである。ネットで検索すると1875年の生まれで1965年に死去されており、1952年にノーベル平和賞を授与されている。30歳の時に医療と伝道に生きることを志し、アフリカの赤道直下の国ガボンのランバレネの地で、当地の住民への医療などに生涯を捧げたとされている。
さてこの春、アフリカに旅立つ一人は、小田代病院で在宅医療を中心にして活躍されていた松尾先生である。50歳を超えたばかりだが、この4月から外務省の大使館医務官としてマリ共和国に行かれるという。もともと熱帯医学が専門で、奄美の加計呂麻島で6年ほど離島医療も経験している。
アフリカに行くと聞いて、「治安は大丈夫なの」と聞いたら、「オイ(私)も面接のときマラリアがたくさんいるところは全く構わないのですが、ISやらテロが起きたり治安が悪いところはできたら行きたくないのですが」と言ったら、「どんなに治安が悪いところでも、そこで一番安全な場所です。大使館は」と面接官が言われたそうだ。でもペルーなど、大使館が必ずしも安全な場所とは言えない時代になってきている。先生のことだから、マラリアを追ってきっと大使館の外に出る日が多いのではないだろうか。
マリ共和国がどこにあるかと言えば西アフリカの内陸国で、北側の三分の一はサハラ砂漠の一部である。首都はパマコで、先日、日本のサッカーナショナルチームが親善試合を行い引き分けた国である。
ネットでマリの医療事情を調べると、次のような記載がある。
マリ人の平均寿命は58.2歳(WHOの2015年)となっており,他のサブ・サハラのアフリカ諸国とほぼ同等です。2015年のWHOのデータで新生児死亡率は1,000人出生あたり37.8人,5歳までの乳児死亡率は1,000人出生当たり114.7人と、こちらはアフリカ諸国の中でも高い部類に入ります。その原因として,衛生環境の悪さと衛生教育の不十分さ,医療機関へのアクセスの困難さ,医療従事者の数とレベルが十分でないこと,薬や医用物資はほとんどが輸入品で高価かつ供給が不安定であること,有用とはいえない伝統医療を利用する人が多いことなど,発展途上国に共通する問題が挙げられます。これらの劣悪な医療環境は地方で顕著に見られ,その結果,首都バマコとそれ以外の地域での医療環境の格差は大きくなっています。
とは言え,首都バマコであっても病院で対応できる疾患には限りがあるため,まず病気にならないよう予防することが大切です。万が一,重症の病気や大きな怪我をした場合は,できるだけ早期に医療先進国での治療を検討した方が良いでしょう。フライトの都合上,その行き先はほとんどの場合,フランス・パリになります。緊急移送の際の高額な移送費や医療費に備え,その費用が十分カバーされている海外旅行傷害保険への加入をお勧めします。
松尾先生、何年間マリに滞在されるのか知らないが、元気で帰って来られて、土産話を楽しみにしていたい。
