松井忠三(2018/03/12)
日経新聞2月の「私の履歴書」は、良品計画元会長の松井忠三さんだった。
松井さんはセゾンや良品計画での企業運営のコツを具体例で提示しながら、結果的には「処世訓」のようなことを導き出す書きぶりは鮮やかである。2月19日の18回目の「MUJIグラム」というタイトルで次のように書いている。私が勝手に処世訓1から3として整理してみた。
処世訓1「負けて勝つ」
無印良品の営業部長になって「マニュアルを作りたい」と課長に提案したら、嫌な顔をされた。その時、「頭ごなしでは駄目だ。彼らの意見を聞けば落としどころもあるだろう。目的が達成できればいいのだから。「負けて勝つ」のが賢明だ」と考えることにしたという。
私もどちらかというと「負けて勝つ」手法を取ることが多い。
徳川家康遺訓として「負けて勝つ」という言葉は有名である。「勝つことばかり知りて、負くること知らざれば、害その身に至る」という言葉がある。意味は「勝つことばかり考えて、人の気持ちを無視し自分の思いのままに行動していたら、反対に追い詰められることも多く、撤退する勇気も時に必要である」というものである。勝つことは重要であるが時に素直に負けを認め、一歩後退し全体を見つめると再びチャンスはめぐってくるということである。家康は信長や秀吉のやり方から教訓を得たのだろう。
処世訓2「何のために、誰のために、どうして」
衣料品販売の現場では「おたたみ」がある。これを単純作業と思えば面倒な仕事になるが「なぜ、この仕事をするのか」と考えるとおのずと答えが出てくる。「商品を見やすくしてかって頂くためのもの」。こう思えば創造的な仕事になる。
私が人材開発の講義で、「レンガ積み職人」の話をして、社会貢献に結びつけている。
旅人がある町を歩いていたとき、3人の職人に出会います。それぞれに、「何をしているの」と聞いたときの答えが、①「見ればわかるだろう、レンガを積んでいるんだよ」、②「レンガを積んで、壁を作っているんだよ」、③「レンガで壁を作って、学校を建てて子供たちを喜ばせる仕事をしているんだよ」ということで、当然、私たちは、なにがしかの使命感がなければ持続的でいい仕事はできないと思う。
処世訓3「ゆでカエル作戦」
陳列方法はイラストや写真を多用して「見える化」した。否定的だった課長も次第に前向きになる。知らない間に仕事の仕方を変えてしまう。
「ゆでガエル理論」とは、ゆっくりと進行する危機や環境変化に対応することの大切さを説くものである。ゆっくり水温を上げていくと、カエルは気づかず、気づいたときには煮えていたという。
松井さんはセゾンや良品計画での企業運営のコツを具体例で提示しながら、結果的には「処世訓」のようなことを導き出す書きぶりは鮮やかである。2月19日の18回目の「MUJIグラム」というタイトルで次のように書いている。私が勝手に処世訓1から3として整理してみた。
処世訓1「負けて勝つ」
無印良品の営業部長になって「マニュアルを作りたい」と課長に提案したら、嫌な顔をされた。その時、「頭ごなしでは駄目だ。彼らの意見を聞けば落としどころもあるだろう。目的が達成できればいいのだから。「負けて勝つ」のが賢明だ」と考えることにしたという。
私もどちらかというと「負けて勝つ」手法を取ることが多い。
徳川家康遺訓として「負けて勝つ」という言葉は有名である。「勝つことばかり知りて、負くること知らざれば、害その身に至る」という言葉がある。意味は「勝つことばかり考えて、人の気持ちを無視し自分の思いのままに行動していたら、反対に追い詰められることも多く、撤退する勇気も時に必要である」というものである。勝つことは重要であるが時に素直に負けを認め、一歩後退し全体を見つめると再びチャンスはめぐってくるということである。家康は信長や秀吉のやり方から教訓を得たのだろう。
処世訓2「何のために、誰のために、どうして」
衣料品販売の現場では「おたたみ」がある。これを単純作業と思えば面倒な仕事になるが「なぜ、この仕事をするのか」と考えるとおのずと答えが出てくる。「商品を見やすくしてかって頂くためのもの」。こう思えば創造的な仕事になる。
私が人材開発の講義で、「レンガ積み職人」の話をして、社会貢献に結びつけている。
旅人がある町を歩いていたとき、3人の職人に出会います。それぞれに、「何をしているの」と聞いたときの答えが、①「見ればわかるだろう、レンガを積んでいるんだよ」、②「レンガを積んで、壁を作っているんだよ」、③「レンガで壁を作って、学校を建てて子供たちを喜ばせる仕事をしているんだよ」ということで、当然、私たちは、なにがしかの使命感がなければ持続的でいい仕事はできないと思う。
処世訓3「ゆでカエル作戦」
陳列方法はイラストや写真を多用して「見える化」した。否定的だった課長も次第に前向きになる。知らない間に仕事の仕方を変えてしまう。
「ゆでガエル理論」とは、ゆっくりと進行する危機や環境変化に対応することの大切さを説くものである。ゆっくり水温を上げていくと、カエルは気づかず、気づいたときには煮えていたという。
