2)一年以内に辞める若者(2018/04/12)
たまたま開いたネットでも、似たようなことに触れている。
東洋経済オンライン(4月2日)には、高城幸司氏(株式会社セレブレイン社長)が「1年以内に辞める若者が続々生まれるワケ」について言及されている。高城氏のコメントを読みながら、私なりの解釈を試みた。
少子化の影響もあり就労年齢層の若者の数は次第に減少し、団塊世代の退職、そして景気の回復とも相俟って、日本ではいつの間にか「売り手市場」になってしまっている。一昔前には就職氷河期という言葉もあったのに忘れられてしまっている。就職にも運不運はつきものである。
4月になると、高校や大学を卒業した新入社員が入職してくる。職場は社会人一年生の醸し出す活気と高揚感で、一時的な賑わいが醸し出される。ところがこのような若者たちの
入社後の「やりたいこと」に対しての期待値が相当に上がっており、期待が裏切られると簡単に辞めてしまうらしい。厚労省の調査によると、入社社員は1年以内で約5万人、つまり「10人に1人」が会社を辞めているという。
退職理由のうち、多かったものとして職場での「人間関係」だそうである。会社に伝えた退職理由は「結婚」や「家庭の事情」となっているが、実際には人間関係の悩みだという。
私は南日本新聞社の「すいもあまいも」という人生相談コーナーを担当しているが、ここでも多くは人間関係の悩みである。社会は多くの異なる考えの人や年齢の違う人、さまざまな人で構成されており、利害関係も異なるわけで、さまざまな悩みがお互いに生じるのは当然の成り行きである。自分の意思で避けられる人間関係は近づかなければいい(君子、危うきに近寄らず)わけだが、若い人の場合、そういう訳にもいかない。辛抱したり、我慢しなければならないことは多々ある。
ただいえることはいろいろな問題が生じた時に真っ向からぶつからないで、いい加減に(てげてげ)に処する知恵も必要ではないだろうか。また最近はネット社会でさまざまな交遊の機会が増えてきているが、これも良し悪しである。いい時ばかりではないので適当な距離感を持ってつき合うことも大事である。
またもう一つの辞める理由は「自ら考えて自発的に行動することは許されなかった」とか、「ルーチンワークで飽きてしまった」など、ある意味では贅沢な悩みである。先日紹介した松井さん(良品計画会長)の話を思い出した。
衣料品販売の現場では「おたたみ」という仕事がある。これを単純作業と思えば面倒な仕事になるが「なぜ、この仕事をするのか」と考えるとおのずと答えが出てくる。「商品を見やすくしてかって頂くためのもの」。こう思えば創造的な仕事になる。「何のために、誰のために、どうして」か、即ち広い意味での社会貢献につなげると仕事の意味が解ってくる。
昨年、十数年勤めていた出版社を辞めて、新しい道に踏み出した女性からのメールである。
転職って1回経験すると、たいしたことないって思ってしまいます。なんというのか、
前職の時は、転職自体が良くないことというのか、新しいところに行くことが怖いことのように感じていたのですが、一度経験するとそういう感覚が取り払われるというのか。でも「ここでやることが達成できたら辞める」というのは必要だと思います。
東洋経済オンライン(4月2日)には、高城幸司氏(株式会社セレブレイン社長)が「1年以内に辞める若者が続々生まれるワケ」について言及されている。高城氏のコメントを読みながら、私なりの解釈を試みた。
少子化の影響もあり就労年齢層の若者の数は次第に減少し、団塊世代の退職、そして景気の回復とも相俟って、日本ではいつの間にか「売り手市場」になってしまっている。一昔前には就職氷河期という言葉もあったのに忘れられてしまっている。就職にも運不運はつきものである。
4月になると、高校や大学を卒業した新入社員が入職してくる。職場は社会人一年生の醸し出す活気と高揚感で、一時的な賑わいが醸し出される。ところがこのような若者たちの
入社後の「やりたいこと」に対しての期待値が相当に上がっており、期待が裏切られると簡単に辞めてしまうらしい。厚労省の調査によると、入社社員は1年以内で約5万人、つまり「10人に1人」が会社を辞めているという。
退職理由のうち、多かったものとして職場での「人間関係」だそうである。会社に伝えた退職理由は「結婚」や「家庭の事情」となっているが、実際には人間関係の悩みだという。
私は南日本新聞社の「すいもあまいも」という人生相談コーナーを担当しているが、ここでも多くは人間関係の悩みである。社会は多くの異なる考えの人や年齢の違う人、さまざまな人で構成されており、利害関係も異なるわけで、さまざまな悩みがお互いに生じるのは当然の成り行きである。自分の意思で避けられる人間関係は近づかなければいい(君子、危うきに近寄らず)わけだが、若い人の場合、そういう訳にもいかない。辛抱したり、我慢しなければならないことは多々ある。
ただいえることはいろいろな問題が生じた時に真っ向からぶつからないで、いい加減に(てげてげ)に処する知恵も必要ではないだろうか。また最近はネット社会でさまざまな交遊の機会が増えてきているが、これも良し悪しである。いい時ばかりではないので適当な距離感を持ってつき合うことも大事である。
またもう一つの辞める理由は「自ら考えて自発的に行動することは許されなかった」とか、「ルーチンワークで飽きてしまった」など、ある意味では贅沢な悩みである。先日紹介した松井さん(良品計画会長)の話を思い出した。
衣料品販売の現場では「おたたみ」という仕事がある。これを単純作業と思えば面倒な仕事になるが「なぜ、この仕事をするのか」と考えるとおのずと答えが出てくる。「商品を見やすくしてかって頂くためのもの」。こう思えば創造的な仕事になる。「何のために、誰のために、どうして」か、即ち広い意味での社会貢献につなげると仕事の意味が解ってくる。
昨年、十数年勤めていた出版社を辞めて、新しい道に踏み出した女性からのメールである。
転職って1回経験すると、たいしたことないって思ってしまいます。なんというのか、
前職の時は、転職自体が良くないことというのか、新しいところに行くことが怖いことのように感じていたのですが、一度経験するとそういう感覚が取り払われるというのか。でも「ここでやることが達成できたら辞める」というのは必要だと思います。
