1) 石の上にも3年(2018/04/11)
2018年度の新入職者に対する研修会で、「院長講話」なるものが組み込まれていた。そこで私は冒頭で、「石の上にも3年という言葉がある。少なくとも3年はこの病院で仕事してほしい」こと、「一年以内に辞める若者が多いこと」、「一に人格、二に学問という言葉がある」ことの三点について強調した。
そこでこのことについて、もう少し詳しく触れてみたい。
2007年に刊行した「早起き院長のてげてげ通信」の中の「新しい仲間たちへ」の項で、次のように書いたことがあった。
① 石の上にも3年
最近、新人看護師の離職が、「業界」での大きな問題になっている。特に都市部の病院では顕著で、数ヶ月で辞めていく人が後を絶たず、「大量採用、大量離職」の悪い連鎖が続いている。経営だけ考えれば人件費の圧縮にはなるとしても、看護のレベルアップが図れないという嘆きの声が聞こえてくる。理由はいろいろ取りざたされているが、外的要因としては平均在院日数の短縮やDPCの導入で医療現場が忙しくなり、疲弊し、指導も行き届かないまま不完全燃焼で辞めてしまう。内的要因としては、社会一般の現象と同じく豊かな社会の中で忍耐力のない我慢することのできない新人が多くなり、親も簡単に辞めてしまうことを許容してしまう傾向にある。一生懸命に頑張った学生時代、そして国家試験にも合格しこれから前途洋々という時の挫折は、本人だけでなく社会全体の損失でもある。
病院で働く人たちは看護に限らず、いずれも専門性の高い技術や知識を要求される職種であり、プロとして一生の仕事にするには最低3年は必要である。逆に3年続けて仕事をすれば、さまざまな理由で一時的に現場を離れることになっても比較的容易に仕事に復帰できるだろう。
② がむしゃらに3年
若い時は、先ずがむしゃらに仕事をする人であって欲しい。医療現場だけのことではないが、社会人として働くとき、上司や同僚、そして患者さんとの関係で悩んだり、自分の思い通りに事が運ばないことは多いだろう。そんな時、自らを省みて努力することなく、責任を他人や社会に転嫁してしまうと自らの進歩をも封印してしまうことになりかねない。人は失敗してこそ成長がある。まずはがむしゃらに働くことで、自分の進むべき好ましい方向が見えてくるものである。
③ 喜びに感じて3年
世の中にはいろいろな仕事がありそれぞれに重要であるが、私たちが関わる医療現場は、多くの人にとって最も関心の深い「健康」ということと深く結びついている。私たちは普段の日常の仕事を通して、患者さんの健康保持や増進に寄与できるという得難い職責を担うことができる。仕事を通して患者さんから「ありがとう」という感謝の言葉をいただけるわけで、このような職種は他には滅多にない。患者さんの喜びは私たちの喜びでもあり、一緒に共有できれば3年はあっという間に過ぎていく。その喜びを、一日も早く感じて欲しい。
そこでこのことについて、もう少し詳しく触れてみたい。
2007年に刊行した「早起き院長のてげてげ通信」の中の「新しい仲間たちへ」の項で、次のように書いたことがあった。
① 石の上にも3年
最近、新人看護師の離職が、「業界」での大きな問題になっている。特に都市部の病院では顕著で、数ヶ月で辞めていく人が後を絶たず、「大量採用、大量離職」の悪い連鎖が続いている。経営だけ考えれば人件費の圧縮にはなるとしても、看護のレベルアップが図れないという嘆きの声が聞こえてくる。理由はいろいろ取りざたされているが、外的要因としては平均在院日数の短縮やDPCの導入で医療現場が忙しくなり、疲弊し、指導も行き届かないまま不完全燃焼で辞めてしまう。内的要因としては、社会一般の現象と同じく豊かな社会の中で忍耐力のない我慢することのできない新人が多くなり、親も簡単に辞めてしまうことを許容してしまう傾向にある。一生懸命に頑張った学生時代、そして国家試験にも合格しこれから前途洋々という時の挫折は、本人だけでなく社会全体の損失でもある。
病院で働く人たちは看護に限らず、いずれも専門性の高い技術や知識を要求される職種であり、プロとして一生の仕事にするには最低3年は必要である。逆に3年続けて仕事をすれば、さまざまな理由で一時的に現場を離れることになっても比較的容易に仕事に復帰できるだろう。
② がむしゃらに3年
若い時は、先ずがむしゃらに仕事をする人であって欲しい。医療現場だけのことではないが、社会人として働くとき、上司や同僚、そして患者さんとの関係で悩んだり、自分の思い通りに事が運ばないことは多いだろう。そんな時、自らを省みて努力することなく、責任を他人や社会に転嫁してしまうと自らの進歩をも封印してしまうことになりかねない。人は失敗してこそ成長がある。まずはがむしゃらに働くことで、自分の進むべき好ましい方向が見えてくるものである。
③ 喜びに感じて3年
世の中にはいろいろな仕事がありそれぞれに重要であるが、私たちが関わる医療現場は、多くの人にとって最も関心の深い「健康」ということと深く結びついている。私たちは普段の日常の仕事を通して、患者さんの健康保持や増進に寄与できるという得難い職責を担うことができる。仕事を通して患者さんから「ありがとう」という感謝の言葉をいただけるわけで、このような職種は他には滅多にない。患者さんの喜びは私たちの喜びでもあり、一緒に共有できれば3年はあっという間に過ぎていく。その喜びを、一日も早く感じて欲しい。
