歴史の街(2)(2018/06/25)
今回参考にした、立元幸治著、「威ありて猛からず」には次のように書かれている。
西郷は、広く深い古典の読書人であり、そして思索の人であり、詩人であった。「武の人」西郷は、まさに「知の人」「学びの人」でもあった。そしてまた。一方で「情の人」でもあった。
さて現代の日本は、政治的にも未曽有の混迷の時代にある。官民ともに不祥事が続発し、嘘が平然と語られモラルハザードが横行している。このような時代にこそ、西郷の真価が発見されるのかも知れない。
西郷の生き方の哲学は、「無私」と「至誠」という言葉に集約できるのではないだろうか。南洲翁遺訓の中に次のような言葉がある。
己を愛するは善からぬ事の第一なり。修行の出来ぬも、事の成らぬも、過を改むる事の出来ぬも、功に伐(ほこ)り驕慢の生ずるも、皆自らを愛するが為なれば、決して己を愛せぬものなり
さて私は天気がよければ、城山町の自宅マンションから長田町の病院まで歩いて通勤している。その行程は、さまざまな「西郷関連史跡やグッヅ」満載の20分である。
まず家を出て10号線沿いに、すぐに目に入るのが西郷銅像である。この銅像は鹿児島市出身の彫刻家で、渋谷の「忠犬ハチ公」の制作者・安藤照が8年(昭和12年に完成)をかけて製作したものである。東京の上野公園の銅像と違って陸軍大将の制服姿で、城山を背景に仁王立ちする高さ8メートルの堂々たるモニュメントである。「西郷どん」放映後、この前で写真を撮る人がにわかに増えている。
その銅像と小さな小道を挟んで、二の丸ビルの5階に「西郷隆盛銅像展望ホール K10カフェ」が一昨年オープンした。私はまだ店に入ったことはないが、西郷の曾孫(嫡男侯爵 西郷寅太郎の孫)だという、多少西郷似の親父さんが、舗道でパンフ片手に旅行客に話しかけているのを目にすることがある(先日、私が白内障の手術をしてもらった井後眼科はここから100メートルほどで、小松帯刀の屋敷跡に建っている)。
しばらく歩くと、お堀沿いに鶴丸城の石垣が見えてくる。正面中央には鶴丸城の大手門に架かる橋である。大河ドラマの撮影でよく使われるが、ここには御楼門があったそうだが明治6年(1873年)の火災で焼失した。現在復元計画が進んでいるが、いつ出来上がるのだろうか。
交差点を渡ると、「私学校跡」の石塀が続いている。石塀には数知れない銃弾の跡が残っており、西南戦争での激しい戦闘に思いを致すことができる。現在は新緑の楠の葉が生い茂り、のどかな風情を醸し出している。
西郷は、広く深い古典の読書人であり、そして思索の人であり、詩人であった。「武の人」西郷は、まさに「知の人」「学びの人」でもあった。そしてまた。一方で「情の人」でもあった。
さて現代の日本は、政治的にも未曽有の混迷の時代にある。官民ともに不祥事が続発し、嘘が平然と語られモラルハザードが横行している。このような時代にこそ、西郷の真価が発見されるのかも知れない。
西郷の生き方の哲学は、「無私」と「至誠」という言葉に集約できるのではないだろうか。南洲翁遺訓の中に次のような言葉がある。
己を愛するは善からぬ事の第一なり。修行の出来ぬも、事の成らぬも、過を改むる事の出来ぬも、功に伐(ほこ)り驕慢の生ずるも、皆自らを愛するが為なれば、決して己を愛せぬものなり
さて私は天気がよければ、城山町の自宅マンションから長田町の病院まで歩いて通勤している。その行程は、さまざまな「西郷関連史跡やグッヅ」満載の20分である。
まず家を出て10号線沿いに、すぐに目に入るのが西郷銅像である。この銅像は鹿児島市出身の彫刻家で、渋谷の「忠犬ハチ公」の制作者・安藤照が8年(昭和12年に完成)をかけて製作したものである。東京の上野公園の銅像と違って陸軍大将の制服姿で、城山を背景に仁王立ちする高さ8メートルの堂々たるモニュメントである。「西郷どん」放映後、この前で写真を撮る人がにわかに増えている。
その銅像と小さな小道を挟んで、二の丸ビルの5階に「西郷隆盛銅像展望ホール K10カフェ」が一昨年オープンした。私はまだ店に入ったことはないが、西郷の曾孫(嫡男侯爵 西郷寅太郎の孫)だという、多少西郷似の親父さんが、舗道でパンフ片手に旅行客に話しかけているのを目にすることがある(先日、私が白内障の手術をしてもらった井後眼科はここから100メートルほどで、小松帯刀の屋敷跡に建っている)。
しばらく歩くと、お堀沿いに鶴丸城の石垣が見えてくる。正面中央には鶴丸城の大手門に架かる橋である。大河ドラマの撮影でよく使われるが、ここには御楼門があったそうだが明治6年(1873年)の火災で焼失した。現在復元計画が進んでいるが、いつ出来上がるのだろうか。
交差点を渡ると、「私学校跡」の石塀が続いている。石塀には数知れない銃弾の跡が残っており、西南戦争での激しい戦闘に思いを致すことができる。現在は新緑の楠の葉が生い茂り、のどかな風情を醸し出している。
