Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

3連休(後)(2018/07/26) 

翌朝の日曜日、いつものように朝早く起きて、散歩に出かけた。日中と違ってさすがに霧島、少しひんやりして気持ちがいい。牧水荘に通じる取り付け道路脇には温泉が噴き出ている。右折した国道223号線には「丸尾滝橋(長さ302メートル、高さ32メートル)」が架けられている。大きな看板が備えられており、それを読むと、平成13年度に着工し、平成27年3月30日に供用開始したとある。相当な期間を要したわけで、難工事だったかと想像できる。温泉地特有の高温の地熱や強酸性土壌など、厳しい自然環境を克服するために橋脚の基礎部分に国内で初めてシラスコンクリートを使用されたと書かれている。
 この国道は霧島神宮に通じるもので、新しい橋ができる前は、丸尾の滝の方に迂回していた。現在はひっそりした迂回道になっており、しばらく歩くと丸尾の滝が見えてくる。結構な水量の立派な滝であるが、上流の栄之尾温泉や硫黄谷温泉の温泉水を集めて落ちる珍しいお湯の流れる滝で、冬には湯けむりが立つという。
 大広間での朝食後、今日の過ごし方を話し合った。「まほろばの里」ででも遊ぼうかと思ったが、この暑さを考えて、そのまま出水に行くことになった。出水に行く途中で、霧島乗馬クラブの近くにある弟の別荘に立ち寄り、ナビの教えるまま、伊佐(大口)経由で行くことにした。私にとっては初めての経路で、横川から栗野、伊佐を通って出水というルートである。
 大口の市街地以外は田舎道で、スムースに快適に走ることができる。ときどき車窓から眺められる集落も人の住んでいる気配はせず、車に乗っていても田舎の過疎化が案じられる。
 伊佐市長の隈元さんからは「今の時季は田植えの苗がしっかり根づいて、伊佐平野が緑のさざ波のように見えるのですが、川内川両岸の500ヘクタールが稲作を中止(えびの高原・硫黄山の噴火の影響で川内川が白く濁る)しましたので、一部見慣れない風景に気がつかれたのではないでしょうか。来年は作れるように水質検査を続けています。このまま良好なデータが積み上がるように祈ってます」。来年のこの季節には緑のさざ波を期待しよう。
 霧島から出水までは一時間半ぐらいで着くことができた。弟の本宅の横にある、かって母が住んでいた家はそのままにしてくれている。母は75歳の時に鹿児島市から出水に転居し、95歳で亡くなるまでの約20年間をここで暮らしたことになる。
 弟の娘の子どもは、予定日より早く生まれたが、すこぶる元気で体重も少しずつ増えているようで、なによりある。かわいい赤ちゃんを見せてもらい、13時過ぎに今度は紫尾峠を越えて宮之城、入来峠を越えて鹿児島市までの約1時間半で自宅に着くことができた。
 夕食の後、近くの照国神社の六月灯に行ってみたが、天気がよかったためか例年以上の人出で、境内から参拝所まで立錐の余地もないくらい混雑していた。