Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

平成30年度健康寿命延伸産業創出推進事業(後)(2018/08/09) 

「事業の全体像」では「医療機関が、男性高齢者を対象に生きがい就労支援と健康管理を組み合わせた生涯現役支援サービスを提供し、社会参加促進・健康寿命延伸を図る。医療機関および調剤薬局において、フレイル・MCI高齢者のスクリーニングを実施し、自治体と連携して市内繁華街「天文館」の飲食店及び市電沿線の調剤薬局の遊休スペースを活用したフレイル・認知症予防サービスを提供するとともに、医療機関がライセンス付与した男性高齢者の生きがい就労の場とする。」
 高額な研究費である。具体的なイメージは漠然とはつかめるが、実行に移していくのはこれからである。目指す姿がそのまま具現化できれば、急性期病院を退院した高齢者の受け皿、QOLの向上にも資することとなり、大きな変革の礎となる。
 ただこれまでにもいくつかの実績は積まれており、総合的に発展できるのではないだろうか。一つは、「農業体験ツアー」で、地域のお年寄りやがんなどで手術された方々がフレイルに陥り、寝たきりとならないために健康教室と同時に行われている。
 また子供たち向けの学習支援サービス「なんぷう塾」も現在開催されている。学校の先生を退職された人が講師となっての「読書感想文つくり」や「折り紙遊び」「竹を使って器、箸つくり」、気象予報士の鳥居さんの「お天気実験」などが進行中である。
 さらに鹿児島市新産業創出支援事業「なんぷうジョブ・フィット」ではシニア向け就労支援付き健康管理サービスとして健康状態のチェック、ロコモ予防体操、フレイル予防体操、栄養指導、健康講話なども既に行われている。からだと栄養×脳とこころ×就労支援というコンセプトで、生涯にわたって健康でいきいきと活躍できる街づくりを目標にしている。
 大変な事業で、道は遠いが、地道に一歩一歩進んでほしい。また南風病院には多士済々の有能なメンバーが揃っていることを誇りに思う。