Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

就業支援セミナー(2018/10/19) 

10月6日、台風25号の余波の残るあいにくの朝だったが、次第に天気の方は回復の模様である。開催が危ぶまれた鹿児島市シルバー人材センター主催の「就業支援セミナー」での講演も滞りなく行われることとなった。たまたま山口に住んでいる孫の運動会とかちあってしまったが(台風の影響で運動会の方は延期になったのだが)、約束していたことなので致し方なく、こちらの方を優先することにした。
 10時の開始だったので、南風病院から鹿児島中央駅近くの勤労者交流センターよかセンターまで歩いて出かけることにした。講演の時に、「歩きましょう」を声高に言えるためには、「実績」を積んでおく必要もあったからである。そしてやおら万歩計をズボンのポケットから取り出して、「現在すでに一万歩です」と言ったときの出席者の「おおっ」という声を期待したのである。
 講演の30分ほど前に到着すると、控室で係の人が二人待ってくれていた。市役所OBの男性(理事長は出張で留守だということで、常務理事が対応)と担当の女性である。男性は私と同じ名前の福永修一さんという方で、「歩くことの効用」(腹がだいぶ出ていたので)など話しながら講演前からハイテンションの状態になっていた。
 この日の講演のテーマは、「『人生』を楽しく健康に生きる」というものだった。出席予定者がセカンドライフのために「新しいジョブを探している60歳から80歳の方」ということだったので、このテーマを選んでいた。会場は100人くらいが入る程よい会議室の広さで、おまけに壇上もなく同じ目線で話せる設営となっている。司会者の元アナウンサーOBだという、うえのひろみさんという結構年をめされた女性が、ありきたりの紹介をしてくれて講演は始まった。
 講演しながら思うことは、落語と同様、最初の掴みの5分間が大切である。この日の出だしは忘れてしまったが、スムースに導入できたように思った。そのあといつものように2025年問題を話題にするために、城西中学3600人の朝の全体集会の集合写真を提示した。「私たちの時は22組ありまして、当時日本一のマンモス校と言われていましたので、これをまさる人はいないでしょう」と言ったとたん、一番前に座っている女性が「私たちは26組ありました」「ええっ、どこの学校ですか」「先生と同じ城西中学校で、2級下ということになります」と言われる。確かに24年生まれが城西中は、一番多かった年だと聞いたように思う。「参ったなあ、上には上がいるもんですね。この中の豆粒みたいな一人が、あなたですよ」で会場も大笑い。
 こんな調子で、40分は瞬く間に過ぎた。前列に座っていた女性は「一番前なので、寝てしまったらどうしようと思っていたのですが・・・」と笑いながら話される。帰る時にはエレベーターの前まで追いかけて来てくれた女性は、「私も原良小、城西中、鶴丸高校です。全部、先生の後輩です」と話しかけて来られた。
 10月10日、理事長の藤山幸一さんからお礼の手紙が届いていた。・・・多くの参加者の方より、すばらしい講演でした。楽しく、興味深く、聴き入りました。歩くことを少しでも実践してみようと思いました。健康長寿・死生観について改めて考える良い機会でした。
 分りやすい話でよかったです、などたくさんの喜びの声を頂きました。・・・
 講演して思うことは良かったり悪かったりである。今回の講演、自分的にも達成感があったし、〇のようである。数日前に、多喜ホールでの「南風ジョブ・フィット講話」が予行演習になったかな?!