Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

日本慢性期医療学(前)(2018/10/17) 

第26回日本慢性期医療学会が10月11,12日の両日、城山ホテル鹿児島で開催された。テーマは「超少子・高齢社会~慢性期医療からの提言~」で、学会長は藤崎剛斎先生(国分中央病院理事長/院長)である。私は過去2回ほど、この学会のセミナーの講師を引き受けていたという縁で、今回はシンポジウムの座長をすることになった。
 前日の10日、会長招宴が会場の城山ホテルで開かれた。18時前に会場前に着くと、テルモの小澤さんとばったり会った。開演は18時からだったが、会場は多くの参加者でごった返していた。藤崎先生の挨拶に引き続いて、各協議会などから入れ替わり立ち代わり、10人ほどの挨拶を立ったまま聞くこととなった。最近は乾杯の時もその前に長い挨拶をされる人が多くなっている。この夜も同じで、グラスを片手に長時間待たなければならなかった。
 立食だったのでそそくさと食べるものを食べ、知り合いも多くはなかったので、19時25分発のシャトルバスに間に合うように会場を後にした。
 さて12日、シンポジウム当日である。天気は穏やかな秋晴れで、学会日和である。8時に自分の車を運転して城山にのぼって会場に着くと、玄関ロビーは参加者で溢れている。
 8時20分から二人のシンポジスとともに打ち合わせを行った。テーマは「小児慢性期と難病~移行期医療の現状~」と題するものだったが、「移行期医療という言葉も馴染みうすいので、どのくらいの参加者があるのか心配になりますね」と、お互いに苦笑いしながら会場のエメラルドホールに向かった。
 エメラルドホールには余すところなく椅子が置かれ、壮観である。やはり心配したように、開始の20分ほど前にはパラパラの入りで、前夜「動員」をお願いしたテルモの小澤さんにも会った。「10人ほどは来てくれる予定です」と情けない返事である。またトイレで出会った自動痰吸引器を製作した大分の徳永さん(徳永装器技研工業(株)にも会場への出席をお願いした。
 いよいよ9時から始まったが、この頃には40人ほどは集まってくれている(最終的には150人ほどは集まって、それなりの格好はついたのでホッとした)。「私は地元鹿児島の南風病院の福永です。厚労省の難病対策委員会の副委員長をしていますので、この座長を仰せつかったものと思います。さて移行期医療といいますと多くの方には馴染みの薄い領域じゃないかと思います。それにも拘わらずこのシンポを企画してくれた学会事務局に敬意を表します。移行期医療とは近年の小児期医療の進歩により多くの命が救われるようになりました。それでも原疾患自体や合併症が持続しながら思春期・成人期を迎える患者も多くなってきていますので、小児期の医療から成人期の医療への橋渡しをしますのが移行期(トラディション)医療と言うことになります。この問題に関してさまざまな問題が生じておりますが、今日はお二人のシンポジスとの方に、その辺りのもんだいについてお話しいただけるかと思います・・・」