Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

腰痛・仙腸関節センター(2018/10/16) 

10月12日の南日本新聞の「ひろば欄」に嬉しい記事が載っていた。姶良市にお住いの岩元みどり(64)さんが投稿されたもので、「専門医の治療で足腰が楽に」というものである。 
 一部を原文のまま抜粋して紹介する。
 5月19日付本紙ひろば欄の「手術をして10年、足腰がつらい」という私の投稿に共感してくださった20人と励まし合って、私に新たな挑戦があったら報告すると約束した、という文章で始まっている。
 そして改めて専門医を受診し、私の腰痛は「原発性仙腸関節症」と診断された。・・・
 現在受診している病院では、医師が患者の身に寄り添ったとても誠実な診療で、今後の治療方針など詳しく説明してくれた。3週間の入院中、理学療法士の的確なリハビリを朝夕受け、痛みやしびれがずいぶん楽になった。・・・
 脊柱管狭窄の後遺症で治る見込みがないと諦めていただけに、未来が開けて不安も消え、前向きに目標が持てるようになった・・・
 なおこの「現在受診している病院」とは南風病院のことらしい。このようなご意見を拝見できると、うれしい気持ちになれる。
 当院にこの4月に開設された九州腰痛・仙腸関節センターは、古賀公明先生がセンター長でリハビリスタッフと一体で、腰痛等に悩む患者さんの診療にあたっている。そして次第に「いい」という評判が県下と言わず九州各県にも広がり、多くの患者さんが来られるようになっている。
 昨日は難病相談支援センターのあるスタッフから「足に変な違和感があるのですが・・・」というような症状があり、仙腸関節センターへの受診について尋ねられた。
 当院のパンフレットには、次のように書かれている。
 腰痛はもっともありふれた疾患の一つです。しかし治らない腰痛があります。下記のような腰痛で困っている患者さんはいませんか?このような症状のある方は、九州腰痛・仙腸関節センターにご紹介ください。
 またこの疾患の草分け的病院である地域医療機能推進機構仙台病院のホームページには次のように書かれている。
 仙腸関節の痛みの特徴は骨盤内の仙骨と腸骨で形成される関節で、その痛みの多くは関節の微少なズレによる機能障害、いわゆる仙腸関節障害で、その病態は子供に起こる肘内障に似ている。痛みの特徴は仙腸関節付近を中心とする腰殿部痛で、下肢への神経根障害に一致しない関連痛が多い。そして下腹部から股関節にかける痛みも伴いやすく、股関節疾患を疑われたり、消化器科や泌尿器科を受診する患者が稀ではない。仙腸関節の痛みというと、出産に関連する女性特有な痛みと思われがちであるが、昨年1年間に当院腰痛・仙腸関節センターに来院した仙腸関節障害例406例をみると9歳から90歳代までの男女に幅広く分布し、仙腸関節障害の痛みが老若男女に起こる、ありふれた腰下肢痛であることがわかる。
 腰痛は二足歩行になった人間の宿命的な病気とも言われてきたが、長年の悩みが解消されるようになってきたことは喜ばしい限りである。