Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

国立病院総合医学会(3)(2018/11/22) 

少し早めに会場を後にして、ポートライナーで三宮に向かい、三宮のAPAホテルはすぐに見つけることができた。夜は近くの串焼き屋で簡単な夕食を摂った。
   翌朝は7時から朝食の後、8時前に会場へと向かった。APAホテルの朝食は1100円と有料であるが、東横インの無料サービスがいいくらいでちょっと不満が残る。
   三宮駅からのポートライナーは混雑していたが、15分ほどで会場に到着、PCの受付をしていると、副会長の宮野前先生から声をかけられ、学会長の小西先生のところに連れて行ってくれた。その後、学会本部でコンベンションセンターの担当者から飛行機代と宿泊費などをもらった。
   午前中は東静岡医療センターの溝口副院長、そしてポスターセクションの会場で、箱根病院の小森院長や医王病院の駒井院長、鹿児島医療センターの田中院長、南九州病院の川畑院長、四国こどもとおとなの医療センターの中川院長など、多くの先生方に会うことができた。また九州ブロック事務所の石橋さん、医療センターの木佐貫看護部長や南九州病院の藤丸さん、機構本部の古都副理事長や田中元九州グループ総括長など、昔懐かしい多くの仲間にも会うことができた。
   午前中の招待講演は国立がん研究センター研究所長の間野博行先生の「いよいよ始まるがんゲノム医療」というものだった。
   野間先生は肺がんの原因となる遺伝子EML4-ALK融合型チロシンキナーゼの発見者で、その機能を抑える分子標的薬によってがんを治療する方法の治療効果はめざましく、国も「がんゲノム医療推進コンソーシアム懇談会」をスタートさせている。がんゲノム医療のリーダーで、西俣名誉先生がかねがね言われている「今後のがん医療はゲノム医療が主流となる」ということを、分りやすく説得力のある内容でまとめてくれた。
   国立研究開発法人国立がん研究センターでは、国が推進するがん対策基本法に基づく第3期がん対策推進基本計画における重要課題の一つである、がんゲノム医療の新たな拠点として、「がんゲノム情報管理センター(C-CAT:Center for Cancer Genomics and Advanced Therapeutics、センター長:間野博行)」を6月1日に開設し、全国のゲノム医療の情報を集約・保管し、かつその情報を新たな医療の創出のために適切に利活用していく仕組みを構築しているという。
   私は今まで講演を聞いて感動したり、うらやましく感じることは少なかった。今回、野間先生の話を聞いて、もう少し若く、才能と時間があったらこの分野の研究をしてみたいと思った。その理由の一つは先生が肺がん患者で遺伝子的に治療の対象になることの判明した患者を、当時治験可能だった韓国の病院に自ら連れて行かれた話など、凄いことだと感心した。また話自体は論理的で興味の尽きない話しぶりだが、誠実さやいい意味での田舎臭さを感じたためだったのかも知れない。