日本百名山ひと筆書き(前)(2018/11/02)
最近、テレビの旅番組が増えている。個人的には、いわゆる気ままな旅とは縁がないのだが、観るのは好きである。あたかも自分が旅をしているかのような気分になれる。
NHK-BSの「関口知宏が行くヨーロッパ鉄道の旅」や「火野正平のにっぽん縦断 こころ旅」、そして土曜日のNHK「小さな旅」など、朝早い番組をその場足踏みなどしながら楽しんでいる。
そして現在、2014年の「日本百名山ひと筆書き」の再放送にはまっている。以前、とびとびに観たような記憶はあるが、まとめて観るのは初めてである。
日本は国土の7割が山岳地帯で山の数も一万を超えると言われているが、今回はプロアドベンチャーレーサーの田中陽希さんが、深田久弥の著した随筆「日本百名山」を2014年に踏破した記録(テレビで同時撮影)である。番組の最初の方で、深田さん自身のその山に対する印象などが語られる。
不思議に思うのは、NHKの取材班も同時進行で移動する(山頂の風景などはドローンも駆使している)わけで、その苦労は並大抵ではあるまい。実に巧妙に撮れており、時には遠慮がちに田中さんに声かける言葉も拾われている。田中さんの脚力について行くのは並大抵のことではないので、何人かのチームで分担しているのだろう。ちなみに火野正平さんの場合には、火野さんのほかに4人のチャリ部隊が同行しているようだ。
2014年4月1日に屋久島・宮之浦岳をスタートし、北海道・利尻島の利尻岳まで総移動距離7,800km、およそ200日間(7ヶ月)で踏破したのである。交通機関を一切使わず、自分の脚と海はカヤックで渡るっている。ただ一度だけ、立山から鹿島槍ヶ岳に行く時に、登山道を雪や黒部峡谷に阻まれ、関電の管理する黒部湖をカヤックで渡れず、やむを得ず船の渡しを使わざるを得なかったことがある。
それにしても想像を絶する前人未踏の冒険といえる。刻々と変わる天気、特に山の天気は変わりやすい。百名山をほとんど毎日登るわけ(時には一日に2座を)で、山と山の間は大きな荷物を背負って、山道やアスファルトの道路を駈けるように早足で移動する。時々山小屋や避難小屋、時に温泉に泊まることはあるが、基本は小さなテントの中のようである。桁外れの体力(180センチ、76キロ)と精神力の持ち主である。
我々が地元の100名山、宮之浦岳や開聞岳、高千穂の峰に登る時には、車で登山口まで行って登り、降りたら宿に一泊して翌日は普通の生活に戻るわけである。田中さんの場合には休む間もなく翌日は歩いたり、登りつづける訳だから、疲労を回復する余裕はない。ただ思うのは、人間にはホメオスターシスの機能が備わっていて、少々の疲れや痛みは我慢して続けるうちに、どうにかなるものだと思うことである。
NHK-BSの「関口知宏が行くヨーロッパ鉄道の旅」や「火野正平のにっぽん縦断 こころ旅」、そして土曜日のNHK「小さな旅」など、朝早い番組をその場足踏みなどしながら楽しんでいる。
そして現在、2014年の「日本百名山ひと筆書き」の再放送にはまっている。以前、とびとびに観たような記憶はあるが、まとめて観るのは初めてである。
日本は国土の7割が山岳地帯で山の数も一万を超えると言われているが、今回はプロアドベンチャーレーサーの田中陽希さんが、深田久弥の著した随筆「日本百名山」を2014年に踏破した記録(テレビで同時撮影)である。番組の最初の方で、深田さん自身のその山に対する印象などが語られる。
不思議に思うのは、NHKの取材班も同時進行で移動する(山頂の風景などはドローンも駆使している)わけで、その苦労は並大抵ではあるまい。実に巧妙に撮れており、時には遠慮がちに田中さんに声かける言葉も拾われている。田中さんの脚力について行くのは並大抵のことではないので、何人かのチームで分担しているのだろう。ちなみに火野正平さんの場合には、火野さんのほかに4人のチャリ部隊が同行しているようだ。
2014年4月1日に屋久島・宮之浦岳をスタートし、北海道・利尻島の利尻岳まで総移動距離7,800km、およそ200日間(7ヶ月)で踏破したのである。交通機関を一切使わず、自分の脚と海はカヤックで渡るっている。ただ一度だけ、立山から鹿島槍ヶ岳に行く時に、登山道を雪や黒部峡谷に阻まれ、関電の管理する黒部湖をカヤックで渡れず、やむを得ず船の渡しを使わざるを得なかったことがある。
それにしても想像を絶する前人未踏の冒険といえる。刻々と変わる天気、特に山の天気は変わりやすい。百名山をほとんど毎日登るわけ(時には一日に2座を)で、山と山の間は大きな荷物を背負って、山道やアスファルトの道路を駈けるように早足で移動する。時々山小屋や避難小屋、時に温泉に泊まることはあるが、基本は小さなテントの中のようである。桁外れの体力(180センチ、76キロ)と精神力の持ち主である。
我々が地元の100名山、宮之浦岳や開聞岳、高千穂の峰に登る時には、車で登山口まで行って登り、降りたら宿に一泊して翌日は普通の生活に戻るわけである。田中さんの場合には休む間もなく翌日は歩いたり、登りつづける訳だから、疲労を回復する余裕はない。ただ思うのは、人間にはホメオスターシスの機能が備わっていて、少々の疲れや痛みは我慢して続けるうちに、どうにかなるものだと思うことである。
